生え抜き力

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    2013年06月27日 13:18 visibility61

対阪神の2試合をざっくり見ながら、

結局、ラミレスには申し訳ないのだが、

守りを固めたら、それ相応になった、ということの再確認であった。

 

当然ながら、契約の切れるラミレスは今季限りになる。

ここで期限内トレードを行うとしても、

ラミレスの住居問題もあり、ロッテか西武以外とのトレードはありえないだろう。

だからといって、数億円の年棒の釣り合いを思えば、

その代償として、相手球団が複数人物の放出をするとは考えづらい。

となれば、やはりシーズン後であり、

かつ、契約外だから、トレードとかではなくなるのだろう。

球団の金銭が浮く→今季の抵抗力から、年棒を多少上げる分に

回されるだろう。

 

そうそう、うまい話はない、ということだ。

 

むしろ、現有戦力での戦いぶりを讃え、

その上で、試合に出なくてもベンチで鼓舞する姿を示せるラミレスに

石川主将をはじめとした今の若手選手が

志を学ぶべきなのだろう。

 

阪神側の細かいミスに助けられつつ、

ラフプレーについてはコメント欄でもあれこれ述べたとおりでしたが、

そんな中、

大田は結果論だと思うが、勝ちがついたということに大きな意味がある、ということと、

ライトに回っても荒波は荒波である、ということと、

高城が一気に、キター!!という印象とが、高まった。

 

荒波は事情でライトに回してしまったが、

これで、投手ー捕手、外野に、またひとつの柱が加わったわけだ。

必要悪の山口離脱を補う、大田が結果を出せるなら助かる。

願わくは、登板過多でつぶすようなまねは、止めていただきたい。

近年だと吉原がそれでつぶれた印象でしたが、

今の崩壊した中継ぎ、使い方が難しいと思うが、

とにかく1イニング、組み立てなおしつつ、1~2失点常時覚悟で

辛抱せねばならないことを言い聞かせながら、

守りの時間は見ていなければならないだろう。

 

その時に、やはり、レフト松本(または多村など)と、

レフトラミレスでは、

安心度に差がありすぎる。

 

ただ、こういう展開で、思わぬ2連勝だったから、

神宮のひとつめは、

昇格したばかりの筒香を起用した。

高城はあれこれあった2連戦を踏まえたのもあろうが、スタメン起用されなかったが、

それ以外のメンバーは、

まるでファンに思考を働きかけるようなものであった。

すなわち、

「このスタメンなら、助っ人以外はだいたい生え抜きで満足でしょう?」というもの。

そのスタメンの力量は、3~4年前の生え抜き重視型に比べれば、

はるかに力量が増しているのだろう。

 

ただ、やはり精度があと少し足らず、また、足の使い方が限定される。

「石川は盗塁(またはエンドラン等のスタートを切る)の時とそれ以外とで

様子が違いすぎるから、すぐにわかる」とは、

阪神戦の解説だったか、一昨日の平松だったか。

そういうところがあるなら、ますます石川は盗塁できなくなっていくのだろう。

(それを解説で言ってしまうのね。善し悪しだけど、というのもあります)

 

それでも、

 

山崎に使える目途が立ち、梶谷はスぺランカーでしたが、

代わりの昇格がそれでも渡辺ではなく白崎であること、

 

投手増強のあおりで捕手2人制に戻したから、

第三捕手想定の山崎は途中交代させられないこと、

 

石川は復帰後にショートでなくセカンドそのままにしているということは、

開幕前からセカンド内村専門での構想もありながら、

今は打っている石川で起用できるなら、

安定するショートは山崎になり、石川はセカンドに回すということ。

とすれば、どんな形であれ、打つ以上は石川は使いたい、

内村が打てるなら石川をショートに回すということ。

つまり結局は石川ありきのチームではある、ということ。

そこを納得させるためには、石川はセカンドであれショートであれ、

3割近くの打率を残さなければならない、

出塁率は打率プラス1割くらいでなければならない、

ということ。

 

ただ、そこまで型を作れましたよ、

生え抜き重視でスタメン作れましたよ、

ということに、

つまりチーム構想に酔いしれてしまっているのではないか、

と思ってしまった。

一昨日の先発三嶋で勝っていたら、もっと麻痺しただろう。

三嶋は今くたびれてきた時期と思われるので(阪神の藤浪と同じだろう)

輪をかけて荒れていましたが、

そんなにうまくいかないということよね。

いざとなれば、ヤクルトのほうが、おっつけたり、攻めが上手かったりするよね。

これを出されると、終わり。

小技の効かせどころ、手数の多さは、たとえ偽統一球で打ちまくればいいとしても、

これまでの小技の貯蓄は、圧倒的にヤクルトのほうが多いからな。

 

地力は、これまでの遅れがある分、まだまだ強くない。

 

山崎がそこそこ出てきてくれて、本当に助かっている。

結果はなかなか続かないが、松本も同じ。

なんだかんだ言って、守り、投手力の底上げ、

本当に少しずつなんだな。

 

だから、今は毎日が正念場で、

順位として最下位に落ちようものなら、

そらみたことかとマスコミに定位置と表記されたり鼻で笑われたりして、

その瞬間からこれまでの抵抗力が無かったものにされかねない。

再浮上は相当厳しいものと思われる。

 

だもんで、守り勝ちは難しいだろうが、

その不得手な要素に向かっていかねばならない。

 

高城に上昇の気配が見え、

井納も大田も使いようでどうにかなるかもしれない今、

みんなでそれなりでもいいから、守りを固めながらの野球を心掛けたほうが

いいのだろう。

それができれば、生え抜き力も高まるわけで、

さすれば、勝率は上がる。

 

勝率が上がれば、順位が上がる。

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