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お腹満腹のブラジル選手
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ラスタマン
2006年07月02日 12:52 visibility78
さすがにこのレベルまで来ると技術、戦術、タレントに圧倒的な差はない。(ベスト8に残った8チームの中では唯一ウクライナが他7チームと比較して力が劣ったが、これは組み合わせに恵まれたものによる。シェフチェンコという怪物はいたが、他の選手はそれほどのレベルにない。まともな監督がまともな采配をし、運に恵まれれば日本代表もベスト8までは進めるかもしれない、と勝手な妄想をしてしまった。)
スペイン戦のフランスのDFの出来を見ていて、もしかすると!と思ったが、もしかしてしまった。ブラジルはマケレレ、ビエラ、テユラム、ギャラスの4人の中央のDFを結局崩しきれなかった。中心選手のビエラが闘志あるプレイをして、1次リーグでうまい具合に休養をとれたジダンのコンディションが上がってきて、そしてアンリという決定力のあるタレントが決めた。それができたフランスとできなかったブラジルの差。見た目には大きそうだった両チームの差が実は紙一重だったということだろう。
勝負は一瞬の集中力の差で決まった。
後半立ち上がり、ブラジルの選手は明らかに集中力がなかった。早々のコーナーキック。マークがずれ、ビエラのヘディングシュートがポストをかすめる。そして12分の失点シーン。オフサイドトラップをかけようとした選手とフランスの選手をマークに行った選手がいて、最後はフリーのアンリが豪快に右足インサイドで蹴りこんだ(シュート自体は簡単なものではなかったが、あれだけアンリをフリーにしてはいけない)。
それからはブラジルは一応攻め続けるが、決定的なシーンは殆どなく、淡々と敗れ去ってしまった。結局皆お腹が一杯だったんだろう。
ロナウドがもう少しまともだったらとか、フォーメーションなんか変えずにロナウジーニョを最初から中盤で使っていたら、とかいろいろ敗因は探れるけど、結局は全員にギラギラしたものがなかったということではないか?・・・そんな精神論でこれだけの勝負を語っちゃいけないかもしれないけれど。
・・・ロナウジーニョは短期間で見たピークは昨年の秋から今年の2,3月でしたね。そう、アウェイのレアル戦で魔法の2点を決めた前後から、テリーを吹っ飛ばしたドリブルシュートのあたりまで。あと、あまりにTVなどで放映されすぎ、神話を作る前に神格化されてしまったのがよくなかった。個人的にすごく応援していたので少し残念。でも、4年前にW杯を取り、今年は欧州CLに優勝。やっぱりお腹一杯だったのかなあ。僕はまだ空腹なんだけどなあ。
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