これぞ、素朴な高校サッカー
-
ラスタマン
2007年01月08日 20:00 visibility265
まずは、おめでとう、盛岡商業。岩手県のチーム(いやチームでなくてもいいが)日本一になるなんて早々あることではない。本当にオメデトウ。
諸事情あり、国立に到着したのが午後2時。よもやこれほど多くの観客が入っているとは予想だにしておらず、前半は何とかバックスタンドの盛岡商のサイドの一番端にもぐりこみ、立ち見をする。
11月のナビスコの決勝の時よりもバックスタンドの人の入りは多かったろう。昨年セクシー野州が非常に楽しいサッカーを日本中に披露したが、その時よりもずっと観客は多かった。 準決勝が雨だったこと、今日が非常に暖かかったこと、が理由であろうか?
前半:立ち上がりこそ盛岡商が前線からプレスをかけて攻め込んだが、10分を過ぎると作陽がゲームを支配し始める。技術の高い作陽が中盤を制したからで(特に盛岡商の中盤の6番、7番が翻弄されてしまった)、盛岡商は攻撃を跳ね返すのが精一杯。こぼれダマを作陽に拾われ、盛岡商にとっては苦しい時間帯が続いた。しかし、盛岡商のCBの2人(4番と5番)は足元にも高さにも強く、決定的なピンチは作らせなかった。(この試合のMVPはこの2人と9番の成田君である)
ハーフタイム:盛岡商が点を取る=勝つ、ためにはサイドをえぐるしかない。前半は攻撃が中、中、と行き過ぎて作陽に跳ね返された。作陽のCBは横の揺さぶりに弱く、また足元も弱い。後半はサイドからだ、サイド、と急造岩手県民になり、 試合を分析する。 それにしても今日は暖かく、観客にとってはありがたい天気だった。
後半:盛岡商応援団の真ん中に移動し観戦。空席が全くないので、通路で立って観戦。
先制点は作陽(後半11分)。9番村井の見事な個人技からのシュートのこぼれダマを右サイドバックの桑元が頭で押し込み先制。
ここからこの試合ずっと消極的だった盛岡商の選手が積極的になる。 負けているから当たり前だが、やはりサッカーはある程度積極性がないといけない。積極性があればこぼれダマはマイボールになるし、相手はずるずると引き下がる。
ラスタマンの分析が伝わったか(そんなアホな。ハーフタイムの斉藤監督の指示に違いない)、後半20分くらいから盛岡商がサイドを使った攻めをし始める。途中PK失敗があるも、26分、40分と左サイドをえぐった攻撃で盛岡商が得点。 最後はタイトルマッチの決勝らしく双方気持ちの入ったプレイで胸が熱くなる展開だったが、サッカーの女神は雪国・岩手・盛岡商に微笑んだ。
オメデトウ、盛岡商。観客席はお国言葉も混じる素朴で熱い雰囲気。
また、サッカーの内容もスター選手はいないが選手全員が勝利に向かって素朴に真摯に戦ったもの。高校サッカー選手権らしくてとてもよかった。年始からお腹満腹である。
- favorite13 visibility265
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件