野次馬は身勝手2(ドイツ戦を改めて)
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ラスタマン
2006年06月03日 18:54 visibility70
この試合を改めて。
及第点を付けられる試合であったが、やはり納得の行かないところもある。
一番は「勝利を得るための最善を尽くせなかったこと」。
本番で豪州やクロアチアに対し、2−0になれること自体早々あるチャンスではないが、2−0や1−0などになれた時、いかに勝ちきれるか。それが1次リーグ突破のカギを握るであろう。今回のドイツ戦を初戦の豪州戦に見立てた場合、2−2の引き分けで終わったことが死活問題になりかねない。
W杯でも、オリンピックでも1次リーグ3試合をどう戦うかは常に日本の前に横たわる壁なのだが、そういう観点からドイツ戦はチームとしてベストを尽くせなかった。具体的には、守備陣に手を入れて(要は選手交代)、1点を上手く守りきろうということをベンチができなかったということが最大の問題であった。
ジーコはリードしている時はまず間違いなく守備陣の選手交代はしない。これは確信犯で「選手交代をすると変にチームがバランスを崩すことがある」という主旨の発言を何回もしていることからわかるとおり、彼の監督としての信条であり、今更何を言っても彼はこれを変えるつもりはないのかも知れない。しかし、交代枠が余っている中、例えば守備に難のあるサントスを下げて中田浩二を入れるとか、戦術的に玉田には中盤に下がらず常に前線でウラを取る動きをするように支持を徹底するとか、そのようなことはやはりすべきでないのか?それでドイツのセットプレイを100%防げたかどうかわからないが、サッカーというスポーツには「100%」はありえない訳で、その中で「いかに勝てるための確率を高めて行くか?いかに負けないようにして行くか」がW杯のような大会では重要であり、そういう意味でドイツ戦は「勝利を得るための最善を尽くせなかった」。
1996年のアトランタ五輪。ブラジル、ナイジェリア、ハンガリー相手に2勝をしながら得失点差で1次リーグ敗退(いわゆるマイアミの奇跡の時)。そういう経験をニッポンはしている訳で、同じような轍を踏まないためにも、できる限り手は打って欲しいと思う次第。
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