大田の成長、巧打と粘り腰でマルチヒット! 5月1日イースタンリーグ横浜対巨人戦のレポと動画アップ
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舎人
2011年05月02日 05:02 visibility624
試合経過
この3連休、金曜日土曜日の天気は良くて、日曜日は微妙という天気予報だったため、金曜日に球場に行って、土曜日観光、日曜日ゆっくり自宅で過ごす予定でした。しかし、金曜日こともあろうか大渋滞に巻き込まれ、球場にたどり着くことができず、すごすごと引き返すハメになってしまいました。その代わりということで天気が悪いことを覚悟して昨日の日曜日、横須賀スタジアムまで行ってきました。車で行くのはもう懲り懲りなので、電車を乗り継ぎ京浜急行の追浜駅から歩いて球場に向かったのですが、この駅は20代の頃散々利用していた駅でした。この駅から球場のある海側ではなく山側に行くと鷹取山というロッククライミングのゲレンデがあるのです。なんでもかつて石切り場だったそうで、石を切り出した砂岩の岩壁に風化や人の手で空けられた無数の穴が空いており、それをホールドにして登るのです。山頂からは横須賀基地の潜水艦が停泊していたのを覚えています。港を眺めながら岩登りの練習をしたのは不思議な感覚でした。
そんな昔のことを思い出しながら向かった横須賀スタジアムでしたが、今にも泣き出しそうな空模様です。案の定、一回表の松本の打席あたりから雨が降り出してきました。自分が濡れるのはヤッケがあるから何とかなるとして、ビデオが濡れてダメになることを恐れつつの観戦になりました。途中かなり強く降る時もありましたが、それでもなんとか支障無くビデオを回すことができ、最後まで観戦することができました。とは言え体が濡れるわ寒いわで、今年最も辛い観戦になってしまいました。
この試合の先発は4月16日の広島戦で期待を裏切る投球をしてファーム落ちをしたグライシンガーでした。その後、どこでも投げていないので、この日は2週間ぶりの登板です。初回のグライシンガーは広島戦の不甲斐ない投球そのままでした。球が高くキレがありません。置きにいったような球をどんどん弾き返されていました。しかし、それが二回以降は全くの別人のような投球に変わったのです!日本に来て一年目の時の精密機械のようなコントロールで、ストライクゾーンの四隅に球威のあるストレートが投げ込まれていきます。そうなると変化球も生きてきて、もはやファームでは格の違いを感じさせる投球でした。相手のレベルどうこう関係なく、最多勝を取った時の投球です。正直、こんなに凄いグライシンガーは何年かぶりといった感じでした。初回は何だったんだ?これを信じていいのか?何とも言えない感想ですが、二回以降の投球を評価されれば、間違いなく一軍に呼び戻されると思います。
二番手、三番手で登板した須永も朝井も、制球が甘く、グライシンガーに比べれば見劣りをする投球でした。須永は同点から勝ち越されましたが、1イニングでヒット4本は打たれ過ぎです。失点は1だけでしたが、相手の走塁ミスがなければ大量失点になっていたことでしょう。一軍では左腕の高木がどうやら下降線なので、呼ばれるチャンスだろうに、これでは少し厳しいと思いました。須永はどうも見ていて慎重に欠ける投球をいつもしている気がします。持っているものは全て次第点なのに、何か抜けている投球をしている感じがするのです。
朝井は得意のカーブがこの日、ほとんど使い物になっていませんでした。雨の影響があったことと思いますが、これでは投球の幅が狭まってしまいます。球威があった分無失点でしたが、全体的に球が高く、一軍で先発に呼ばるのは少し厳しいのではないかと思いました。
打線も初回の2点で今日はイケイケかと思っていたら、二回以降沈黙してしまいました。この日7安打のうち3安打が初回に出て、二回以降は全く連打が出ません。金曜日は15安打を放ったそうですが、全体として打線はやや下降線なのでしょう。
そんな打線の中で唯一2安打を放ったのが大田です。初回は一塁にランナーを置いた場面で、完全に右狙いのバッティングでした。外角のストレートを右手で上手くかぶせるようにしてライト線に落とします。なかなかの巧打でした。2本目は六回に相手投手松山のスライダーを粘り腰で三遊間に放ちました。今までは外角の変化球に脆い面を見せていましたが、こういったヒットが出るようになったことに大田の大きな成長を感じます。地に足の着いていない打撃が、どっしりとしてだいぶ落ち着いてきた印象です。微妙な判定で盗塁は刺されてしまいましたが、相変わらず積極的な走塁を見せていました。後は守備だけですが、この日はエラーがなかったものの、一歩間違えればエラーになった高い送球があったり、ダッシュでゴロを捌くとき危うかったり、まだまだ精進が必要に思えます。上手くなくてもいいから、普通にこなせてくれればいいです。一歩一歩でいいので上達して欲しい。小笠原にいつまでも頼れません。巨人の世代交代の時は刻一刻と近づいてきています。その象徴に大田はなって欲しいですし、なんとか間に合って欲しいと思います。
加治前と山本は開幕時の好調な時期に比べるとやや落ちてきた感じでしたが、それでも存在感はあるバッティングをしていました。2人ともバットを短く持ちセンター返しを常に意識している印象です。加治前はランナー二三塁の場面で先制の2点タイムリーを打っていましたが、勝負強さは相変わらずです。いつ一軍に呼ばれてもいいように準備をしておいて欲しいと思います。
藤村は今年、なんだか腰の引けたような打ち方で、当て逃げのような打ち方をしている打席が多いように感じます。昨年はもっと打球を引っ張って右方向に打球が飛んでいたと思います。統一球の関係であえてそうしているのかもしれませんが、もっと引っ張って強く打つことを心掛けた方がいいのではないかと思いました。
試合は2対3で負けましたが、九回二死から隠善が素晴らしい粘りを見せ、一打同点の場面を演出していました。必死さが感じられます。橋本ですら使われない現状で、左打ちの外野手の隠善に出番が巡って来ることはいつのことやらと思ってしまいますが、腐らず1つ1つ結果を積み重ねていって欲しいと思います。
次は4日か5日にジャイアンツ球場へ行ってきます。次は「CHEESE PIZZA」を食べたくなる“ぬけるような青空”の下で観戦したいものです。
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