全くの予想外!育成D2位 岸敬祐の投球
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舎人
2011年05月06日 00:21 visibility937
昨日の試合の岸の投球をアップしたので紹介します。私はこの投手を実は昨日初めて見たのですが、噂と実際とでは大きく違っていました。全く予想外の投手です!
昨年のドラフト時に岸はセットアッパーを目指していると報知新聞の紙面にインタビューで話し、短いイニングをガンガン飛ばしていくパワーピッチャーであることをほのめかしていました。また、ドラフト当日のドラフト番組では東京ドームで150キロを記録したことがあるとも紹介されていました。話を総合すると中日の高橋のようなピッチャーが想像されました。同じように独立リーグから入団した星野と同タイプなのかとも思いました。
昨日の岸は三番手として六回から登板し、2イニングを投げたのですが、失点は2、自責点0という内容でした。六回に大田の送球エラーでランナーを許し、続くバッターに本塁打を打たれたのでした。しかし、昨日の登板はイースタンで10試合目だったのですが、失点はこの2点のみ、自責点は0のままです。3月25日には早くもイースタンで初勝利をものにしています。同じ育成左腕として話題では大立の方が先行した感がありますが、実際の成績は岸の方が上です。
大立イースタンリーグ成績(5月5日現在)
06試合 0勝0敗 5回2/3 被安打3 奪三振5 与四死球6 失点2 自責点2 防御率3.18
岸イースタンリーグ成績(5月5日現在)
10試合 1勝0敗 9回2/3 被安打7 奪三振4 与四死球4 失点2 自責点0 防御率0.00
初めて見た岸の印象ですが、コントロールが良く、緩急やクイックを非常に上手く使い、予想外にまとまっているというものでした。内外角にストレートを投げ分け、変化球のコントロールも安定しています。昨年までいた深田に通じるものがありますが、岸の方がコントロールが良い気がします。しかし、球威はパワーピッチャーのものではありませんでした。この日のMAXは137キロ止まり。おそらくどんなに頑張っても今の投球スタイルでは出ても140キロ前半といった感じでしょう。大立よりもはるかにコントロールが良くまとまっているものの球速は10キロも遅い感じです。要するに岸のパワーサウスポー説は間違いで、技巧派左腕と言った方が正しいと思われます。
変化球はどうやら120キロ台、110キロ台、100キロ以下といった具合に最低3種類以上あるようです。そのどの球でもストライクが取れています。変化球同士で緩急が取れるのは新人らしからぬ大人の投球だと思います。100キロ以下の球はスローカーブなのか、微妙な変化をしているので、あるいはナックルかもしれません。
まとまっているのでファームではそこそこの成績を治めそうですが、一軍では通用するのかどうか微妙な印象です。なぜ大立に支配下の話が出て、岸に出なかったのかを考えると、大立には一軍でも通用する球威という武器があったのに対し、岸にはそれに代わるものがなかったからではないかと思います。
私は岸を先発として育ててみたらどうかなと思います。この緩急の使い手はリリーバーとしてはあまり生かされないかもしれませんが、先発としてイニングイーターとしてなら生かすことができるのではないかと思います。技巧派の岸が先発で、速球派の大立がセットアッパー、風神山口が抑えの育成出身サウスポートリオの継投をいつか見てみたい気がします。
動画は頑張って1球ごとに球速表示を付けてみました。ちなみに雄平の本塁打と大田のエラーもおまけで付いています(笑)
岸敬祐 2011年5月4日 ←New
今日はここまで。試合のレポや他の動画はまた後で・・2試合分あるので大変だ!
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