小山の右腕は巨人が優勝を目指すために必ず必要になると予想!8月6日・7日イースタンリーグ 巨人対日本ハム戦のレポと動画アップ
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舎人
2011年08月13日 06:56 visibility718
試合経過
8月6日
8月7日
先週の土日に行われたイースタン巨人・日ハム戦のレポと動画アップをします。とは言っても水曜日木曜日とファームの試合はG+で放送があったので、気になった小山と山本の話のみにさせていただきます。
日曜日の試合で先発したのはルーキーの小山でした。小山は今までに一軍で3試合、二軍で13試合に登板しています。一軍では0勝0敗、防御率が3.46、二軍では4勝3敗、防御率2.48という成績です。一軍での成績はさておき、勝敗も防御率もなんだか平凡です。5月の中旬に一軍登録から外され、その後ファームで主に先発のマウンドを任されてきました。ほとんど試合を壊すことなく、1〜3点以内で六回〜七回を投げています。しかし、その割に防御率が悪いのは5月21日のソフトバンクとの交流戦で三回7失点の大乱調が尾を引いているためです。この試合を除けば防御率は1.73となります。今の小山を語るなら、この数字を参考にしていいと思います。しかし、そうだとしたら今度は4勝3敗という勝敗が、なんだか物足りなく感じます。その点について考えると、私は小山は2つの問題点があると思います。1つはスタミナ面。六回あたりからの失点が目立ちます。先発をすると六回になったあたりで徐々にスタミナが切れるようで、急に球が浮き始め、球威も落ちる感じです。なかなか勝てないもう1つの理由として、小山は援護が少ないタイプのようです。昨日の一軍広島戦で達川さんがラジオの解説で、「澤村はテンポの悪さが勝てない原因・・」といった感じのことを話していました。小山のテンポは決して悪いとは思えませんが、何らかの理由で小山が投げると試合が重たくなる原因があるのでしょう。
さて、この試合の小山ですが六回途中まで投げて無失点で降板しました。5回2/3、被安打2、与四死球4、奪三振3、無失点という結果は危なげない好投をしたように思えますが、初回はいきなり先頭バッターにスリーベースを打たれ、さらに二死後四球2つで満塁のピンチを迎えてしまいます。このピンチを何とか切り抜けると、二回以降はほとんど危なげない投球をしていました。しかし、そんな好投をしていたというのに、六回のイニング途中で小山はなんで須永に変えられているのか?この日の小山は案の定、五回頃から徐々に球が浮き始め、六回は二死を簡単に打ち取ったものの、次のバッターに四球を与えたことで、首脳陣に見切られてしまったのです。この時点で試合は1対0の最少リードでした。例のごとくスタミナ切れで失点することを懸念されたのだと思われます。試合はそのまま巨人が逃げ切り、小山は勝ち投手になりましたが、問題点もハッキリした試合だったと思います。
以前も話しましたが、私は小山の適性はリリーフだと思っています。スタミナがないのは、球種が少なく緩急が使えないことが主な理由のような気がしますが、ペース配分を無視していいリリーフとしてなら150キロに迫るストレート、決め球のフォークも大きな武器になります。打者からの援護も関係ありません。現在、一軍では小野が非常にいい働きをしていますが、10月半ばまで続くこれから先のペナントレースを考えると、小野のような投手がもう一人欲しくなってしまいます。そのパーツに小山はうってつけではないかと私は思います。先発としてではなく、小野のようなロングリリーフとして小山を起用したらどうか。2007年の野間口、2008年の東野、2009年の木村といったように、優勝の片隅には試合中盤を支えるロングリリーフが必ずいます。それを今年の戦いの中で小野と共に小山に活躍して欲しいと思っています。
登板した翌日の報知新聞には小山のことがこんな感じで記事になっていました。
“G2軍なう”「小山5回2/3無失点4勝」 報知新聞 平成23年8月8日紙面
巨人・小山雄輝投手(22)が7日、イースタンの日本ハム戦(鎌ヶ谷市)に登板し、6回途中2安打無失点で4勝目を挙げた。最速148キロの直球を中心とした攻めの投球で、「どんな状況でも真っすぐが走っていたし、投げたいところに制球できた」と手応えをつかんだ。
右の軸足を低く折り曲げてから左足を踏み出す、下半身の粘りを利用したフォームが板についてきた。川口投手総合コーチに教わった投げ方で「全ての球種の精度を上げなければ通用しない」と努力を続けた。春先に一軍で3試合に先発して勝ち星なし。勝つための投球を追求してきた結果だ。
「おいっ子の1歳の誕生日なんで、勝てて良かった」と笑みを浮かべた新人右腕。次は表舞台でプロ初勝利をつかみ、お立ち台で笑う。
このフォーム改造のことはいつの時点で川口コーチに教わったのかよく分からない話です。私が確認した限り3月4月の頃と7日の試合ではあまり顕著なフォームの違いは分りませんでした。しかし、本人の中では大きな違いがあり、手応えをつかんだということなのでしょう。
もう1つ、話しておきたいこと。山本についてです。小山が先発した試合で打者として最も目立っていたのは山本でした。本塁打を含む猛打賞です。速い球にも変化球にも強く、長打力もある。何より思い切りの良さが持ち味です。現在、チームトップの7本塁打。打率もチームトップの.290、これはリーグ4位の好成績です。しかし、どうも扱いが軽すぎないかと思います。6日の土曜日の試合は途中出場で1打席のみ、7日の日曜日はスタメンでしたが打順は9番です。その後の試合でも9番だったり、途中出場だったり、成績に見合う扱いを受けているとは思えません。本来はサードの選手です。しかし、大田なり中井なりの育成の本流の選手が優先起用されることで、ショートやファーストを守ってきました。それがここにきてライアルなりフィールズが調整でやってきてサードを守り、2人同時スタメン起用になるとサードの中井が弾き出されショートに回り、ショートだった山本が玉突きでスタメンから弾き出されてしまうことになったのです。私は思い入れからいったら山本よりはるかに中井の方が上ですが、今の状態でどちらの選手を弾くべきかといったら山本を残し、中井を外すべきだと思います。(と言うか、ライアルとフィールズの同時スタメン起用こそ止めて欲しいことですが・・)今の山本は一軍に抜擢されるに相応しいと思うし、ファームに置いておくにしても、スタメンから外されたり、9番だったりはどうにも解せない思いになります。もしもその理由がポジションの問題だけだとしたら、何とかして欲しいものです。
動画は5本、6日の試合のものは橋本と大田の地味なプレーをアップしたものです。なかなか打撃の調子は上がらない橋本ですが、走塁や守備では元気なところを見せてくれました。大田は長打力不足が常に懸念されていますが、場外の大ファールがこの動画の中には映っています。犠飛となったフライもあと少しで右中間に抜けそうな惜しい当たりでした。7日の試合の先制タイムリーのシーンは足の使える橋本と大田がチャンスメイクし、クラッチヒッターの中井がタイムリーを挙げるという近未来一軍で見る事が期待される理想的な得点シーンです!
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