祝 岡本フレッシュオールスターMVP!しかし、本当に驚いたのは本塁打ではなく普段決して見せたことのない満面の笑顔
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舎人
2016年07月15日 02:07 visibility1327
岡本がフレッシュオールスターでオールイースタンの四番に抜擢され本塁打を放ちMVPを獲得しました。巨人では昨年和田恋が5番ファーストに抜擢されながらも雨天中止、一昨年は辻が六番サードに選ばれながらも2打数ノーヒット2三振、その前(2013年)は坂口が六番ファーストに選ばれながらも4打数1安打、2012年はスタメンなし、2011年は山本が5打数1安打、2010年は藤村が一番セカンド、大田が四番ファーストで抜擢されながらもそれぞれ4打数ノーヒットだったのです。なんだかパッとしません。巨人の選手でこのフレッシュオールスターで活躍したのは2009年の橋本まで遡らなくてはいけません。この時の橋本は二番センターに抜擢され、5打数3安打1打点1盗塁で優秀選手賞を獲得しています。岡本が今回表彰選手になったのはその2009年の橋本以来のことなのです。ずいぶん久しぶりのことでした。
2016年7月14日(木) フレッシュオールスターゲーム(倉敷マスカットスタジアム)
※巨人関係選手の記録
一回表、投手高橋純
二死三塁
岡本:フルカウントから空振り三振(150キロB、149キロB、145キロB、149キロF、154キロF、154キロF、高め150キロ)
一回裏、投手長谷川潤
西川:初球セカンドゴロ(外角ストレート)
大城:カウント2-1からショートゴロ(140キロB、140キロSw、111キロB、外角140キロ)
友永:カウント2-2から見逃し三振(140キロS、142キロF、140キロF、128キロB、140キロB、133キロF、アウトロー127キロ)
三者凡退、一回終了
二回裏 、投手長谷川潤
奥浪:見逃し三球三振(136キロS、135キロS真ん中外寄り141キロ)
板山:フルカウントからライトポール直撃の本塁打(139キロF、138キロB、141キロF、138キロF、126キロF、134キロB、127キロF、143キロF、140キロB、140キロF、内角113キロ)、イースタン3対1ウエスタン
石川:カウント1-0からレフト前ヒット(B、外角ストレート)
上林:カウント0-1からレフトの飛球をレフト山崎が落球(133キロF、低め132キロ)
二死一三塁
坂本の打席で上林が二盗死
坂本:カウント0-1から途中終了(Sw、外角137キロ)
二回終了
三回表、投手野村
岡本:初球レフト前ヒット(真ん中内寄り145キロ)
平沢の打席の初球で岡本が二盗死
五回表、投手松本裕
肘井→代走重信
無死一三塁
岡本:カウント1-2からレフトオーバー本塁打!!(141キロF、142キロB、137キロF、144キロF、150キロF、アウトロー127キロ)、6対1
七回表、投手山崎(オリックス)
一死走者なし
重信:フルカウントから四球(143キロS、137キロS、125キロB、123キロB、140キロB、アウトロー149キロ)
岡本の打席の初球暴投
一死二塁
岡本:カウント2-1からライトフライ(109キロB、141キロF、112キロB、外角135キロ)
九回表
二死三塁
重信:カウント1-2からレフトファールフライ(130キロS、141キロB、130キロSw、外角140キロ)
長谷川 2回 31球 被安打2 被本塁打1 奪三振2 失点(自責点)2
岡本 4打数2安打1本塁打3打点 MVP
重信 1打数0安打1四球
岡本インタビュー (五回表本塁打直後)
アナ:ナイスホームランでした。
岡本:ありがとうございます。
アナ:打った球は何でしたか?
岡本:スライダーです。
アナ:感触は?
岡本:まぁちょっと先っぽだったんですけど、まぁいい感じで風も吹いてましたし、いいところに飛んでくれたなと思います。
アナ:入ると思いましたか?
岡本:そうですね。もう打った時は入るかなと思いました。
アナ:スリーランで打ってダイヤモンドを一周している時の感触、感覚はいかがでしたか?
岡本:まぁやっぱり普段とは違う混成チームの中で、まぁこうやって楽しんでやれる野球も、まぁこういう時にしかないので、まぁそういう時に出て良かったなと思います。
アナ:前の打席ではヒット打った後、盗塁を狙って行きましたね。
岡本:まぁそうですね。普段は、まぁあのー、ちょっとでも逸れてくれたらという気持ちで初球から行ったんですけど、やっぱり足が遅いんで、キャッチャーも余裕を持ってナイスボール来ました。
アナ:ただその後のスリーランホームラン、これが岡本さんの味ですよね。
岡本:そうですね。やっぱり長打を求められているので、はい、良かったかなと思います。
アナ:これでかなりMVPという文字もチラついて来たと思います。この後どういうプレーを見せてくれますか?
岡本:そうですね。やっぱりオコエ君の方がスター性はすごくて、オコエ君には負けるので、僕はしれっと隅っこでやってきたいと思います。
アナ:ありがとうございます。ナイスホームランでした。岡本選手でした。
岡本:ありがとうございます。
岡本が打ったのはアウトロー気味のスライダーでした。150キロをファールした後の変化球だったのですが、通常なら崩されそうなところを、体をためて思い切りすくい上げたものがレフトスタンドまで届いたのでした。本人も話していた通り、ややバットの先でしたが、しっかりと振り抜いていたことで、高い放物線の本塁打になったのだと思います。疲れると上体が突っ込み気味になるのですが、このところイースタンでも本塁打が続いているように、今は今シーズン一番と言っても良いほど充実しているのでしょう。再び一軍に抜擢すべき時が到来したと思います。これは一軍の首脳陣も使い方を考えないといけません。10ゲーム離されている今シーズン、CSに望みを託すなどという低劣な目標は止めてもらいたい。それよりも、来シーズン以降の黄金時代を夢見る選手起用をして欲しいと思う。
それにしても驚いたのは本塁打よりも岡本の打って感情を露わにしている姿でした。大きくガッツポーズをして、満面の笑みを浮かべています。解説の川口さんも言っていましたが、こんな楽しそうな表情の岡本の姿を見たのは初めてでした。私にとっては本塁打以上に、このむき出しの表情の岡本の姿が新鮮でした。ふと、オリンピック代表でハジけた時の高橋由伸のことを思い出しました。いつもは感情をひた隠しにしている由伸が、代表戦の時に巨人でプレーしている時とは全く別の表情をしていたのです。なぜだろうか・・その理由などないのかもしれません。しかし、かつてあんなに表情豊かだった大田が、いつしか人前で笑みを見せなくなったように、巨人でプレーするということは、選手の朗らかさを奪う何かがあるような気がしてきます。
今日はいつもはしないスポーツニュースの梯子をしましたが、どの局のニュースもオコエ、オコエで岡本の扱いは小さいものでした。まぁ話題性から言ったらオコエや早実の清宮君の方が岡本よりも上なのでしょうが、日テレのZEROが岡本の話題が一切なしだったのには呆れました。それでも読売の系列かよ!?以前、日テレのスポーツニュースは長嶋さんがユニフォームを脱ぐの脱がないの騒いでいたところだから、試合の結果よりも話題性優先なのが特色なのかもしれません。
このようにフレッシュオールスターというイベントは、勝負よりもベビーフェイスを追いかけることが中心で、例年高卒の幼さの残る選手たちが話題になる場合が多い。それが今年はオコエであり、ロッテの平沢だったのでしょう。巨人のようにドラフト上位で大卒社会人の「おじさん」ばかり指名している球団は、どうしても例年このイベントでは話題になる選手がいない場合が多い。そのために、いつも苦々しいというかうらやましい思いで試合を見ている感じでした。まぁ、マスコミの軽い扱いにはややがっかりでしたが、それでも巨人ファンの思いに応え、一矢を報いてくれた岡本のことを称えたいと思います。長谷川もまずまずの投球でしたし、重信もカウント0-2からの四球は意味がありました。彼らの活躍が来シーズン、いや後半戦の戦いに直結するよう願いたいと思います。
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