平成28年7月24日(日)プロ独立リーグ交流戦 巨人対BFL選抜(ジャイアンツ球場)育成D6位ルーキー橋本篤郎プロ初登板!

  • 舎人
    2016年07月25日 04:34 visibility919































久しぶりに観戦に来ています。今日はジャイアンツ球場のプロアマ交流戦です。先発の杉内の調子がどこまで上がっているかが注目されますし、辻の復帰具合も気になります。それと何と言っても気になるのが、橋本篤の登板です。今日こそプロ初登板はあるのか!?

BFL選抜
(6)向田(4)大岩(2)田井(D)田中(9)木口(7)柄須賀(3)松本(5)菖蒲(8)高橋(P)山川
巨人
(6)辻(8)高橋洸(D)北之園(3)坂口(9)アブレイユ(2)宇佐見(7)長江(4)川相(5)田島(P)杉内

一回表
向谷:カウント1-2から空振り三振(120キロS、124キロB、134キロS、アウトロー124キロ)
大岩:カウント2-2から空振り三振(136キロF、119キロS、119キロB、133キロB、低め121キロ)
田井:カウント3-1からセンターフライ(119キロB、134キロB、121キロS、120キロB、外角133キロ)
三者凡退、一回表終了

杉内は球威こそ物足りないものの球のキレは素晴らしかったです。

一回裏
辻:ストレートの四球(146キロB、144キロB、142キロB、外角145キロ)
高橋洸の打席で辻が二盗
無死二塁
高橋洸:フルカウントからファーストゴロ進塁打(142キロB、119キロB、140キロS、135キロS、142キロB、外角142キロ)
一死三塁
北之園:カウント1-1からセンター先制犠飛(141キロB、138キロF、低め138キロ)、1対0
坂口:ストレートの四球(113キロB、138キロB、137キロB、低め136キロ)
アブレイユの打席で坂口が二盗
二死二塁
アブレイユ:カウント2-2から見逃し三振(140キロS、140キロS、140キロB、143キロB、外角119キロ)
坂口残塁、一回終了

山川という投手は球威があり球に角度を感じますが、やや制球に難があるようです。

二回表
田中:カウント0-1からライトフライ(132キロS、外角133キロ)
木口:カウント0-1からレフト線二塁打(119キロS、外角133キロ)
柄須賀:カウント1-0からサードライナー(119キロB、118キロS、外角117キロ)
松本:カウント1-2からライト線同点タイムリー二塁打(133キロB、118キロSw、117キロSw、外角133キロ)、1対1
菖蒲:カウント0-1からサードゴロ(117キロS、内角119キロ)
松本残塁、二回表終了

木口には外角球を上手く引っかけられたような二塁打、松本は外角球を上手く押っつけられたような二塁打でした。

二回裏
宇佐見:見逃し三球三振(115キロS、114キロSw、外角122キロ)
長江:カウント1-1からサードエラー出塁(141キロF、117キロB、外角122キロ、菖蒲がこぼし送球が遅れる)
川相:カウント0-1からライトフライ(138キロS、外角134キロ)
田島:カウント0-2からセカンドゴロ(135キロF、137キロSw、真ん中138キロ)
長江残塁、二回終了

山川は荒れ球なのでなかなか打ち辛い感じです。
































三回表
高橋:カウント1-1からファーストゴロ(118キロB、121キロSw、真ん中121キロ)
向谷:カウント0-2から空振り三振(134キロSw、135キロF、134キロF、低め122キロ)
大岩:初球センターフライ(外角134キロ)
三者凡退、三回表終了

杉内この回は安定した投球で三者凡退です。

三回裏
辻:カウント2-2からファーストゴロ(114キロS、142キロB、141キロF、121キロB、内角121キロ)
高橋洸:初球ショートゴロ(外角115キロ)
北之園:カウント1-2からセカンドゴロ(116キロSw、117キロSw、144キロF、144キロB、外角122キロ)
三者凡退、三回終了

四回表、投手橋本篤
田井:カウント2-1からショートゴロ(134キロB、116キロB、132キロF、外角133キロ)
田中:カウント1-2からショートゴロ(106キロS、125キロS、135キロB、外角127キロ)
木口:カウント3-1から四球(119キロF、105キロB、124キロB、132キロB、外角133キロ)
柄須賀:カウント1-1からショートゴロ(132キロS、114キロB、外角130キロ)
木口残塁、四回表終了

ついに登板を目撃した橋本篤は面白い投げ方の投手でした。テイクバックが大きい!

四回裏
坂口:カウント0-1から投ゴロ(139キロS、外角115キロ)
アブレイユ:カウント0-1からサードゴロ(118キロF、外角121キロ)
宇佐見:空振り三球三振(142キロS、133キロF、内角143キロ)
三者凡退、四回終了

山川はどんどん調子を上げて来ています。これは手強い!

五回表、投手中川、宇佐見→捕手松崎
松本:カウント0-2からサードゴロ(141キロS、内角143キロ)
菖蒲:カウント1-2から空振り三振(140キロB、141キロSw、142キロS、アウトハイ140キロ)
高橋:カウント1-0からレフトフライ(144キロB、外角142キロ)
三者凡退、五回表終了

中川はストレートのみの投球でしたが、昨年のドラフト前に戻ったような球威とキレでした。

五回裏
長江:カウント1-2からライト前ヒット(138キロF、119キロSw、142キロB、真ん中123キロ)
川相:カウント2-2からランエンドヒット成功のレフト前ヒット(134キロS、114キロB、130キロS、123キロB、真ん中137キロ)
無死一二塁
田島:カウント0-1から犠打失敗の捕ゴロ併殺打(139キロF、低め131キロ)
二死二塁
辻:初球右中間勝ち越しタイムリー二塁打!(真ん中内より120キロ)、2対1
高橋洸:カウント2-2からサードハーフライナー(142キロSw、142キロB、142キロB、142キロF、内角144キロ)
辻残塁、五回終了

ようやく長江に初ヒットが出たことで試合に動きが出ました。長江と川相のヒットは共に軽く合わせる感じのもので、強引に振り抜いたものではありませんでした。田島のキャッチャー前のゴロによる犠打失敗は困ったものですが、そのミスを辻が埋めてくれました。カウントを取りに甘く入ってきたスライダーを鋭く振り抜くとセカンド横のライナーとなり右中間を抜けるタイムリー二塁打となったのでした。
































六回表
向谷:カウント1-1から投ゴロ(115キロB、142キロF、外角143キロ)
代打軽本:カウント1-0からセンターフライ(126キロB、内角125キロ)
田井:初球ライトフライ(外角144キロ)
三者凡退、六回表終了

中川はこの回も三者凡退でしたが、変化球についてはやや制球できていなかった印象です。

六回裏、投手大坂、セカンド軽本
北之園:初球セカンドフライ(外角131キロ)
坂口:カウント3-1から四球(113キロB、131キロB、126キロF、126キロB、内角125キロ)
アブレイユ:カウント2-1からライトフライ(127キロS、125キロB、125キロB、外角125キロ)
松崎:空振り三球三振(124キロF、126キロF、116キロ)
坂口残塁、六回終了

大坂という投手は非常に小さなテイクバックで耳の位置からリリースされる変則投手でした。
































七回表、投手平良
田中:カウント2-2からセンターフライ(121キロB、138キロS、121キロB、137キロF、内角127キロ、高橋洸ジャンプファインプレー!)
木口:カウント2-2からライト前ヒット(139キロS、138キロSw、138キロB、141キロB、外角137キロ)
代打西原:カウント1-0からレフトフライ(133キロB、内角136キロ)
松本:初球センターフライ(真ん中122キロ)
木口残塁、七回表終了

平良はかなり球威が戻って来ていると思います。制球はまだまだ甘い。

七回裏、投手服部
長江:カウント1-2からショートゴロ(138キロF、136キロB、135キロF、低め129キロ)
川相:フルカウントから捕ファールフライ(140キロB、137キロF、138キロB、118キロS、115キロB、内角137キロ)
田島:カウント1-2からファーストゴロ(125キロB、126キロF、133キロSw、外角126キロ)
三者凡退、七回終了

服部という投手はスライダーのキレが素晴らしかったです。打者の手前で鋭く曲がる。

八回表
代打勘角:カウント3-1から四球(138キロB、136キロS、138キロB、124キロB、外角138キロ)
代打松尾:カウント0-1からレフト前ヒット(133キロSw、低め125キロ)
無死一二塁
向谷:初球犠打失敗の投ゴロ(外角118キロ)
一死一二塁
軽本:カウント1-0からレフトフライ(130キロB、外角139キロ)
田井:カウント1-2からサードライナー(138キロB、135キロF、137キロS、外角138キロ)
二者残塁、八回表終了

ややピンチがありましたが、相手の拙攻に助けられ無失点です。

八回裏、ファースト勘角、サード松本
辻:カウント1-1からフェンス手前の大きなセンターフライ(136キロB、114キロS、真ん中115キロ)
高橋洸:カウント1-1から後頭部に死球(137キロB、136キロF、114キロ、かすった感じで痛くはなさそう)
青山の打席で高橋洸が二盗
一死二塁
代打青山:カウント2-2からセンターオーバータイムリー二塁打!(131キロF、135キロF、125キロF、135キロB、116キロB、135キロB、127キロF、低め127キロ)、3対1
坂口:初球フェンス手前の大きなセンターフライ(低め134キロ)
アブレイユ:カウント0-1からフェンス直撃タイムリー三塁打!(135キロS、真ん中135キロ)、4対1
松崎:カウント1-0からライトフライ(125キロB、外角133キロ)
アブレイユ残塁、八回終了

この回引き離しました。アブレイユの二塁打は明らかな失投打ったものでしたが、青山は決め球の低め変化球を拾った見事な二塁打だったと思います。

九回表、投手公文
代打岩城:カウント1-2から空振り三振(140キロF、141キロS、141キロF、142キロB、低め130キロ)
木口:カウント1-0からライトフライ(144キロB、外角142キロ)
西原:初球ファーストゴロ(外角143キロ)
三者凡退、試合終了、4対1で巨人の勝利!

最後は公文が簡単に締め試合終了です。ケガから復帰を目指している公文ですが、球威キレ共に素晴らしい投球だったと思います。これは早々に引き上げられることでしょう。
































さて、総括ですが、この試合は、これから一軍復帰を目指す投手と、ようやくプロのスタート地点に辿り着いた投手の投球を見る事のできた試合でした。その一軍復帰を目指す投手とは、杉内、平良、公文の三投手です。杉内は昨年の10月に股関節の形成手術を受けて先日、ようやく実戦登板を開始したのですが、今日はその復帰第二戦目ということでした。球威は一軍で投げていた時よりも5キロ〜7キロ遅い印象です。これがどこまで戻るのかが気掛かりです。しかし、制球と変化球のキレはさすがに素晴らしいものがあり、ケガをする以前と何ら変わらないと思いました。今後の課題は少しずつ球威を上げて行くことと、長いイニングを投げるスタミナを取り戻して行くことだと思います。ギリギリ今シーズンの終盤に間に合うのではないかと思います。9月中旬の一軍復帰を予想します。

平良は逆に球威が春先に戻ってきましたが、少し甘いコースに球が集まっていた感じで、もう少し慎重な投球を心がけるべきだと思いました。今日は後で木村コーチが観戦していたのですが、田中というバッターにあわやセンターオーバーの当りを打たれた時、「うわっ!!」と声を上げてビックリしていました。そのコーチのリアクションに私はビックリしたのでした。

公文は球威、球のキレ共に素晴らしい投球でした。おそらくこの試合で一番の収穫はこの公文の投球だったと思います。山口の不調で一軍は左のセットアッパーに事欠いている現状、その代役として公文は大きな可能性を秘めていると思います。

ついに橋本篤郎の投球を見る事が出来ました。試合前に、木村コーチが輿那原と巽を引き連れてスタンドに陣取り、「篤郎が投げるのを見ておけ」を言っていたので「もしや!?」と期待していたのですが、ようやく念願が叶いました。これで昨年のルーキーを全て見る事ができました。その初めて見た橋本ですが、ドラフト時の評判では昨年の春先までは120キロ程度のストレートが、投げ方を覚えることでMAX144キロまで達したということでした。つまり、昨年一年で急成長を遂げた快速左腕という評価だったのです。しかし、どうもストレートはそこまで特筆すべきものではありません。むしろ低目に良く制球された変化球の方に良さを感じました。投球フォームは今時珍しい大きなテイクバックで担ぐような感じの投げ方です。左右の違いはあるものの入団したての頃の成瀬や齋藤圭祐のような投げ方です。むぎゅうさんによると投球フォームを模索している段階のようで、どうやら球威を上げるために体重移動の感覚を掴みに行っているのではないかと思われました。近々、輿那原たちと一緒に高卒ルーキーたちの同時期比の話をまとめようと思っているのですが、今日見た限りでは、かなり時間がかかると思いました。同時期比では同じ育成左腕の田原啓吾よりもレベルは低い印象です。とは言え、これまでプロ初登板に時間がかかったということは、どこかケガをしていたのかもしれないし、まだまだスタートライン。これからの頑張り次第でどんどん大きくなってくれればいいと思います。

中川は球威が春先よりもかなり上がっていました。MAX145キロはプロ入り後最速ではないかと思います。今までは深田二世の印象でしたが、この球威に持ち前の制球が加われば三軍の投手で終わる訳がありません。元々、昨年のドラフトでは最も即戦力として期待できるという声まであった投手です。そのドラフト時の投球にようやく戻って来た感じ。この投手もある意味スタート地点にたどり着いたと言えるかもしれません。

打者の方は5安打しか打つことが出来なかったにもかかわらず、4得点だったのですから、効率の良い攻めが出来たということです。しかし、これは相手チームの捕手のスローイングがあまりに稚拙だったため、塁に出ればフリーパスだったことが一番の原因だったと思います。

ヒットは少なかったものの、印象的なヒットばかりでした。その中でも辻の勝ち越しタイムリー二塁打は特に素晴らしい打撃だったと思います。辻はせっかく春先に一軍に昇格しスタメンに抜擢されたというのにケガで3か月も棒に振ってしまいました。それがなければ現在山本が座っている場所に自分がいたかもしれなかったのです。悔しくて仕方無いことでしょう。その刺激は自分を大きくするものだと思います。自分とはかけ離れた存在が一軍のスタメンでプレーしているのと、自分の良く知っている選手が一軍でスタメンに抜擢されているのでは、心に燃え滾る思いに差が出るのは間違いありません。こういう思いの凌ぎ合いを競争というのです。前から言ってきましたが、巨人というチームは原さんの時代から競争なんて口ばかりで実際は行われていなかったのです。

青山のダメ押しタイムリー二塁打も高い打撃センスを感じさせるものでした。相手投手の決め球のフォークの落ち際を捉えたもので、配球に対する読みもあったのではないかと思います。この日チーム初ヒットを放った長江同様に、一にも二にも打撃でアピールするのみです。

試合の動画はむぎゅうさんが作ってくれています 。私も時間がある時に追々作っていこうと思います。

むぎゅうさんのチャンネル

次は30日のロッテ戦を観戦予定。では、次回も乞うご期待!

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