今シーズンも半分が終了
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舎人
2010年07月02日 03:16 visibility90
早いもので巨人の一軍は今日の広島との試合で、
公式戦144試合の半分、72試合を消化しました。
圧倒的だった昨年に比べ、投打ともに今年は及ばないながら、
久保の大車輪の活躍や阿部の大爆発などで、
なんとかしぶとく首位をキープしている状態だと思います。
今日の試合で巨人は44勝28敗、勝率.611となりました。
これは2007年と全く同じペースになります。
4月23日の日記で、今年は2007年のように18試合を11勝7敗を目安に戦うといいと書きましたが、
実際にその通りになったのです。
2007年巨人ターン別勝敗(1ターン=18試合)
001〜018試合 11勝07敗
019〜036試合 11勝07敗(22勝14敗)
037〜054試合 11勝07敗(33勝21敗)
055〜072試合 11勝07敗(44勝28敗)
073〜090試合 06勝12敗(50勝40敗)
091〜108試合 09勝08敗1分(59勝48敗1分)
109〜126試合 10勝08敗(69勝56敗1分)
127〜144試合 11勝07敗(80勝63敗1分)
2010年巨人ターン別勝敗(1ターン=18試合)
001〜018試合 11勝07敗
019〜036試合 13勝05敗(24勝12敗)
037〜054試合 10勝08敗(34勝20敗)
055〜072試合 10勝08敗(44勝28敗)
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今年の巨人が強いか弱いかは別にして、
この勝率.611というペースで戦えたというのは非常に有意義だったと思います。
これは先々リバウンドの少ない理想的な勝ち進み方だと思うからです。
144試合を8つに分割すると18試合になる訳ですが、
この18試合を11勝7敗で戦うと勝率が.611になるのです。
18試合を11勝7敗を目安に戦っていけば、
全ての試合を勝ちに行く必要はないという前提から戦えます。
18試合のうち11勝たなくてはいけないのではなく、
7も負けられると考えられるのです。
その負けてもよい日をローテーションの谷間でファームから上げた投手を試したり、
疲れが見える主力選手を休ませたりすればいいのです。
もちろん、これは戦力に余裕のある巨人だからこそできる業です。
戦力に余裕のあるチームに禁物なのは、
他球団の追い上げに驚き、無理をしてローテーションを変えたり、
選手に無理を強いることなのです。
2007年は7月に例年通りの低迷期が来ましたが、
最終的には11勝7敗のペースに戻し優勝しています。
これを私は期待していました。
しかし、阪神中日と三つ巴だった2007年と違い、今年は中日がもたついており、
なかなか調子が上がってきていません。
どうやら優勝を争うライバルは阪神に絞られつつあります。
今年の巨人にとって交流戦前にターゲットだったのは中日だったと思います。
それが阪神になった訳ですから、
今後は優先的に阪神に対してローテーションを組むことになるでしょう。
ターゲットが1つに絞られたということは非常にありがたいことです。
2007年の巨人の優勝は、阪神は中日に対して、中日は阪神に対してターゲットとしていた中、
巨人が漁夫の利を得たように最後の最後で、勝ち残ったからでした。
阪神にしても中日にしてもターゲットを見誤ったということです。
三つ巴ならば、今年も同じようなケースが考えられました。
しかし、三つ巴にならないのならば、優勝するための後半戦の勝敗は、
2007年よりもずっと高くなることが予想されます。
というのも3チームが星をつぶし合っていた2007年は、
優勝した巨人でも36勝35敗1分と、ほとんど5割しかしていないのです。
それよりもむしろ今年は阪神を猛追して最後の最後でまくった2008年や
ブランコの覚醒で勢いのあった中日と争った
昨年のようなペースになるのではないかと思います。
2006年
前半 34勝37敗2分 勝率.479
後半 31勝42敗 勝率.425
通期 65勝79敗2分 勝率.451
2007年
前半 44勝28敗 勝率.611
後半 36勝35敗1分 勝率.507
通期 80勝63敗1分 勝率.559
2008年
前半 35勝35敗2分 勝率.500
後半 49勝22敗1分 勝率.690
通期 84勝57敗3分 勝率.596
2009年
前半 42勝24敗6分 勝率.636
後半 47勝22敗3分 勝率.681
通期 89勝46敗9分 勝率.659
2010年
前半 44勝28敗 勝率.611
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2008年も2009年も後半戦の方がはるかに高い勝率です。
特に8月以降での貯金の稼ぎ方は凄まじいもので、
2008年は8月以降だけで貯金17、2009年はなんと8月以降だけで貯金25を作っているのです。
したがって、今年も8月以降にチーム状態をピークに持ってこられれば、
優勝することができると言えるでしょう。
すばり優勝ラインは85〜86勝になると予想します。
後半戦も前半と同じ44勝28敗ならば、通期で88勝、
今年も楽に優勝ラインに届くと思います。
今年巨人が優勝すれば4連覇になります。
このような連覇は西武が1990年〜1994年に達成した5連覇以来の価値あるものです。
こういったチャンスはめったにないのでぜひとも達成して欲しいと思います。
ただ、私はそんな名誉なるとことよりも優勝をしないと、また頭の悪いフロントや、
我慢のできないファンが騒ぎ出し、後先を考えない補強に走ることが怖いのです。
今の連覇は小笠原やラミレス、クルーン、グライシンガーなど、
中心選手の多くが他球団から移籍した選手たちの力を借りたものです。
これは正直言って胸を張って誇れるかどうかは、各人の主観が別れるところです。
しかし、後数年我慢すれば、巨人が自前で育てた選手たちが中心になり、
胸を張って優勝することができるようになると思います。
私はその時を待っているのです。
- 事務局に通報しました。
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