動画で振り返る2009年のファーム(7)・最後にようやく存在感をアピールした加藤健(9月27日)・捕手について
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舎人
2009年12月19日 05:03 visibility244
オフ企画のこのシリーズもついに今回が7回目、ラス前です。
後は田中についてまとめたものをアップし番外として、
このシリーズを終わりにしようかと思っています。
さて、今回は優勝を決めた9月27日に大活躍した加藤健について。
今季の加藤は最悪のスタート。オープン戦では生彩を欠き、
打てない、守れない、走れない!なんと12打数ノーヒット
特に捕球面において越智のフォークボールを再三後逸するなど、ヒドいものでした。
当然数試合でオープン戦の帯同を外され、ファーム落ちになりました。
しかしファームに落ちたは落ちたで、全く覇気を感じないプレーに、
岡崎監督は課題をクリアするまで試合に起用しないと憤ったほどでした。
したがって、加藤はイースタンの開幕をオープン戦に帯同していた訳ではなく、
ファームにいたにもかかわらず、
イースタンの開幕スタメンマスクを伊集院に譲ることになります。
しかも、その後も加藤はスタメンを外され、ようやくスタメンマスクを被ったのは、
イースタンが開幕して9試合目のことでした。
今考えてみるとこの頃の加藤はどこか故障をしていたのか、
体調を崩していたのかもしれません。今まで何年も加藤を見てきましたが、
明らかにパフォーマンスが落ちていたようなプレーの数々でした。
今年の2軍の捕手事情はオープン戦の期間中は、
伊集院が7試合連続でマスクをかぶった他は、
星、實松、加藤の3人が、とっかえひっかえ3番手捕手として一軍に上がり、
残りの2人で(1軍が捕手2人制の時は3人で)代わりばんこに
スタメンマスクをかぶっていたような感じでした。
一軍登録捕手
阿部 登録抹消なし
鶴岡 登録抹消なし
星 4月 1日〜 6月 8日 69日間
實松 6月14日〜 7月 2日 19日間
加藤 7月 3日〜 9月20日 80日間
星 9月25日〜10月 4日 10日間
加藤 10月 4日〜10月21日 18日間
2軍捕手スタメン回数
3月 伊集院7
4月 實松11、加藤8、伊集院1
5月 實松10、加藤3、伊集院1
6月 星7、加藤7、實松4
7月 實松9、星7、伊集院2
8月 實松10、星5、加藤1
9月 實松9、加藤4、星2
合計 實松53、加藤23、星21、伊集院11
2009年打撃成績・生年月日・年齢
加藤 1981年3月23日生 28歳
一軍 12試合 013打数02安打 0本塁打 00打点 打率.200
二軍 43試合 092打数22安打 3本塁打 08打点 打率.239
星 1982年5月04日生 27歳
一軍 09試合 005打数00安打 0本塁打 00打点 打率.000
二軍 30試合 073打数16安打 2本塁打 14打点 打率.219
實松 1981年1月18日生 28歳
二軍 69試合 169打数39安打 7本塁打 20打点 打率.231
伊集院 1988年6月04日生 21歳
二軍 23試合 032打数03安打 0本塁打 02打点 打率.094
谷内田 1990年1月29日生 19歳
二軍 01試合 001打数01安打 0本塁打 00打点 打率1.000
これを見るといくらシーズン序盤生彩を欠いていたとは言え、
一軍登録日数は加藤が辛うじてトップの日数。
阿部、鶴岡に次ぐ3番手捕手は加藤だったと言えるでしょう。
しかし、この3人はほとんど横一線と言っていい状態だと思います。
過去の実績からいったら加藤が一番なのでしょうが、
肩の強さからいったら星が一番です。それだけでなく、誰よりもガッツがあり、
投手を叱咤激励して引っ張ることのできる捕手です。
私の目から見てリードが一番優れていると思われるのは實松です。
また、實松は意外に走塁のセンスがある選手です。
この3人はプロ入りしてからの経緯こそ違いますが、歳も成績もほとんど同じ。
しかし、30手前という年齢では待ったなしです。
少なくとも一軍定着をしていなくてはいけない。
とは言え、正捕手の阿部が30歳ですから、阿部に不測の事態が無い限り、
世代的に正捕手になる機会はかなり厳しいでしょう。
鶴岡は打力もあり、一軍経験も豊富ですが、肩が弱く、捕球にやや難があり、
正捕手としてシーズンを通してマスクを被ることは期待できない選手だと思います。
そう考えると鶴岡は阿部がどうであれ二番手捕手のまま。
阿部がシーズンを棒に振るほどの長期離脱に陥った時は、
この3人のうち誰かを正捕手として全面に押し立てていくことになると思います。
しかし、私はそんな阿部の保険のような存在に3人は多いと思っています。
元々、昨年までの構想では正捕手阿部に続く2番手3番手のイス2つを、
加藤・星・實松の3人で競うはずだったのです。
それが鶴岡の加入で一気に事情が変わった。
鶴岡は昨年の優勝に貢献しましたし、今更戦力として外すことはできないでしょうが、
それならば3人のうち1人はトレードで出すべきだと思います。
3人とも出場機会を与えれば正捕手を狙える選手です。仮に正捕手とはいかないまでも、
2番手捕手として十分一軍の戦力になれる選手たちだと思います。
このままでは本当にもったいない!
さらに来年は捕手が3人も入ってくる訳ですが、
この調子で3人が2軍の先発マスクを被り続けるのは、
阿部に次ぐ次の世代の捕手を育てるのに不都合が生じます。
伊集院は私の予測通り内野手に転向となりましたが、
フューチャーズやシリウスで進境著しい谷内田(19歳)、
ドラフト2位入団の鬼屋敷(18歳)、3拍子揃ったとの評価の市川(24歳)、
打撃が魅力の河野(18歳)、市川の立ち位置は少し別のところにある気もしますが、
この辺りが真の意味でポスト阿部、次世代の正捕手候補なのです。
しかし、入団させても彼らの出場機会はどうなるのだろうと今から心配になってきます。
捕手は最も育成が難しいポジションです。経験こそが財産と言われます。
次世代の捕手のことを考えても、3番手捕手候補(阿部の保険)に3人は多い気がします。
開幕戦は伊集院の控えとして迎えた加藤でしたが、
優勝決定戦となった最終戦のスタメンマスクをかぶりました。
この日の加藤の動きは開幕の頃とは打って変わって快活そのものです。
盗塁を阻止したかと思ったら、豪快にだめ押しの本塁打です。
過去の実績から言ったら加藤は3人の中から抜け出ていなくてはいけないはずなので、
活躍して当然と言えば当然なのでしょうが、
入団時から応援している身としては、今年の不甲斐なさにがっかりしていたので、
ホッとした思いでした。来季は開幕から活躍してくれることでしょう。
動画は今季の星・實松・加藤の3人の活躍を集めてみました。
このうち誰が2番手3番手の捕手になるか?
いや、阿部をファーストに追いやり、正捕手だって狙って欲しい。
2009年イースタン 星・實松・加藤
http://www.youtube.com/watch?v=U49eiwoABq8
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