今年のルーキーたちについての印象(5) 山本和作・福元淳史

  • 舎人
    2009年10月25日 04:30 visibility816


 


「今年のルーキーたちについて・・」もいよいよ後2人、


今日は育成枠入団の打者2人について




山本和作


長打力と対左投手を期待されて入団した右の内野手。


と、報道ステーションの育成制度の特集で山本は紹介されていました。


しかし私の印象では、そんなに突出した長打力があったようには思えません。


調べてみると、山本はイースタンはおろかチャレンジマッチでも本塁打を放っておらず、


シリウスの試合で7月に専門学校相手にわずか1本、本塁打を放ったのみなのです。


むしろ、関西六大学野球で首位打者を取ったり、


通算101安打、打率.307を放ったりした経歴からも分かる通り、


右のアベレージヒッターと言った方がいいかもしれません。


右の強打者にありがちな、外角のスライダーに腰砕けになることもなく、


泳がされてもしぶとく対応しています。




イースタンリーグの公式記録は、


31試合 066打数14安打10打点0本塁打 打率.212


といったもの。これだけみるとなんだか大丈夫?と心配になりますが、


チャレンジマッチやシリウスではまあまあの記録を残しています。


チャレンジマッチ


30試合 111打数39安打14打点0本塁打 打率.351


シリウス


17試合 054打数18安打08打点1本塁打 打率.333


チャレンジマッチは3軍、シリウスは4軍の扱いですから、


ここでいくら活躍しても参考程度にしかならないのかもしれませんが、


育成枠とはいえ、なぜ指名されたのか少しは理解できるかと思います。




この山本で最も印象に残っているのは7月7日に横須賀で行われた湘南戦です。


この試合、巨人は相手投手の左腕佐藤祥万にとことん押さえ込まれ、


六回まで2安打無失点、それを1点リードされた七回に無死満塁とし、


山本が走者一掃のタイムリーツーベースを放ったのです。


支配下登録の期限を前にして、これはいいアピールになったことと思います。


結局、今年は支配下登録になりませんでしたが、


来季以降に向けて存在感を示したのは確かでしょう。




守備は三塁を中心に、一塁と外野も守りました。


しかし、私には何の印象も残っていません。


走塁に関してもまあまあと言った感じで、


一塁までの到達時間は4秒半ば、二塁までは8秒半ばと、


鈍足ではないものの、けっして脚力を売りにする選手ではないことは確かだと思います。




今年のルーキーの中で私にとって、最も印象が薄いのがこの山本です。


守備や走塁において見るべきものがないということは、


あくまでも打撃1本で勝負していかなくてはいけない選手ということです。


しかし、同タイプに大田がいて、仲澤がいて、同じ育成選手に籾山がいて・・


この3人に比べると山本の打撃は、まだまだ及ばないように感じます。


まさか今年で契約の更新がないとは思いませんが、大卒選手だけに時間がない。


今年チャレンジマッチやシリウスでみせたような猛打をイースタンでも見せ、


なんとか支配下登録に漕ぎ着けて欲しいと思います。




血液型はAB型、兄弟型は不明、元々家族揃って阪神ファンとのこと。




2009年7月7日(火)  山本和作マルチヒット!


http://www.nicovideo.jp/watch/sm8608387




福元淳史


報道ステーションの育成制度の特集では、


守備力を買われて指名されたと紹介されていた25歳遅咲きの内野手。


しかし、私にはシュアなバッティングの方が印象に残っています。


どうやら高め全般にヒットゾーンがあるようで、


高めに来た球なら球種やコースに違わず、右に左に打っています。




今年はイースタンではわずか2安打のみ、


しかし、山本同様チャレンジマッチや、シリウスの方では存在感を示しています。


イースタンリーグ


19試合 014打数02安打01打点0本塁打 打率.143


チャレンジマッチ


32試合 117打数32安打13打点2本塁打 打率.274


シリウス


20試合 063打数27安打18打点3本塁打 打率.429


どうやら相手のレベルが下がると途端に打ち出す帝王タイプ。


これは少し心配なことです。




守備はセカンドを中心に外野も守りました。


イースタンでは守備固めで起用されていたほどなので、


私の印象には薄くても、標準以上の守備力はあるのだと思います。


走塁に関しては、一塁までの到達時間が4秒2or3、


二塁までは8秒1or2位なので、ギリギリ俊足かどうかといったところ。


とは言え、走塁を売りにはできないでしょう。




春の教育リーグではかなり活躍し、「いい選手が入ったな」と感心したのですが、


レギュラーシーズンに入ってから急降下、イースタンではなかなかヒットが出ません。


もっと活躍するかと思っていただけに、正直がっかりしました。


契約が更新されれば、来年はシリウスだけではなく、


イースタンでも同様の活躍をして欲しいと思います。


一度は野球をあきらめた苦労人だけに、なんとか夢が叶って欲しいと思います。




血液型はO型、兄弟型は不明・・




2009年3月8日(日) 福元右中間二塁打


http://www.nicovideo.jp/watch/sm6373476




参考


巨人・育成選手 一芸卓越(報道ステーション)


http://www.youtube.com/watch?v=X9mdHgclbPk


 





































































































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