本当にありがとう『日本代表』

2010年南アフリカワールドカップの日本代表の戦いが、ここで終了しました。
4年前に、オシム前監督が就任の際にあげた『日本化』に期待したサポーター、
サッカー関係者、たくさんいました。自分もその一人です。
そのオシムさんが病で倒れ、岡田監督が就任しました。
岡田さんもアプローチは違えど、『日本化』を進めてきました。


『日本化』という言葉には、いろんな意味合いが含まれていますので、
岡田さんは『日本化』を捨てて大会に臨んだ。とか、いろんな意見があるのかもしれません。
私は、この『日本化』という意味合いで考えた場合、
今回の日本代表は、「団結力」「走力」というキーワードで考えると、
ある意味『日本化』ができた部分があるのではないかと考えています。
特に攻撃から守備に切り替わる際のブロックを作り、少し低い位置からのプレスの連動性は、
賞賛されるべき動きだったと思います。
チームとして戦う事ができたのではないかと思います。


『日本化』というと、攻撃面や高い位置からの連続したプレスなどを想像してしまいますが、
私は、それだけではないと思います。今回できたことも『日本化』の一部分であり、
決して『日本化』ができなかったとは、思いません。


次のステップとしては、「攻撃面」となり、「高い位置でのプレスの連続性」となるかと思います。
この部分を突き詰めていくことが重要なのかと思います。
実現できれば、日本は、さらなる高みに進めるのではないでしょうか?
つまり、日本が目標とするスペインやメキシコといった同じ体格の強豪国と
互角に戦えるようになると思います。


ただし、この部分こそ、岡田さんが途中で断念した部分です。
つまり、非常に想像以上に難しい課題といえます。
しかし日本は、ここを突き詰めていく事のみが、次への道だと思います。
ジャパンブルーのチームカラーとして、世界に胸を張って言える為に突き進んでほしいと思います。
日本サッカー協会は、この部分を突き詰めていける指導者を招へいしてほしいと思います。



さて、思い出してほしいのですが、
日本代表が決勝トーナメントに進んだのは、何時以来だと思いますか?
もちろん世界を相手にです。
2003年ワールドユースは、予選での勝利もあり、決勝トーナメントに進みました。
また2005年ワールドユースは、勝利なしで決勝トーナメントに進みました。
オリンピックは、シドニー以来、アテネと北京は予選リーグ敗退です。
ワールドカップは、ご存じの通りです。


つまりこの世代、「アテネ世代と北京世代」といわれる選手たちにとって、
予選を勝ち抜き、決勝トーナメントへ進むというステージは、未知の領域だったと思います。
ほとんどの選手が世界での結果を出せず、もがいていた世代だといえます。
そんな彼らが、最後の最後でその領域に進めたと言うことになります。


私には、その事実が、とてもうれしかったです。だから余計に感動してました。
だから、PKを外した駒野選手に寄り添うボロ泣きの松井選手を見て、
テレビに向かって、よくやったと言いながら、泣いてしまいました。


特にアテネ世代。この世代は『谷間の世代』と揶揄され、特に悔しい思いをしてきた世代です。
そんな二人が流した涙に、敏感に反応してしまいました。
私は、世代的には、アトランタ世代ですが、
サッカーをこよなく愛するものとして、アテネと北京世代には、
サッカー関係者を見返してほしいと、強く強く思っていました。
だから今回ようやく見返してくれたんだと思います。
彼らは、この時点から新たなステージへのスタートラインに立ったと思います。
今まで以上に感動を与える事のできるプレーを沢山見せてほしいと願います。



さて、これからは日本サッカー協会の仕事です。
代表チームに負けない仕事をしてほしいです。
この経験がこのままで終わらないように。きちんと分析してください。
反省すべき点は、猛省してください。
継続性のある次へのステップができる有能な指導者を招聘してください。
そして本当に意味のある強化試合を組んでください。



最後にもう一度。


今回の日本代表は、ドーハの時の代表のようにとても感動できました。
気持ちの良い睡眠不足の日々を与えてくれて、本当にありがとうございました。


以上

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