訳が解らない。
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もりさわ ゆう
2008年11月03日 23:46 visibility41
レッズのとっては、天皇杯の初戦となる、4回戦の試合。
相手は、去年負けている、J2の愛媛FCでした。
それだけに、「同じ相手に負ける訳に行かないし、絶対に勝たないといけない」試合でした。
試合前の選手紹介。
エンゲルス監督の名前がコールされると、何故かレッズのサポーターから大ブーイング。
これから一緒に戦おうという時に、訳が解りません。
さらに、いつものように選手を応援で出迎えることなく、静かな試合開始でした。
全く、訳が解りません。
そんな異様な雰囲気で、さぞかしレッズの選手はやりにくかっただろうと、想像します。
ただ、静かな分、選手の叫んでいる声はよく聞こえてきましたけど。
そんな異様な雰囲気の中、積極的にプレーするレッズの選手たち。
そして、時間が経つに連れて、いいプレーに対し拍手も起き、さらにその選手に対しては、名前をコールして称えていきました。
アウェー側のサポーターからは、徐々に応援が始まっていきました。
やがて、チャンスも何度も訪れてきました。
しかし、最後の所で、決めきれない。
シュートがなかなか枠の中に入らず、ゴールネットを揺らすまでには至りませんでした。
一方で、中盤でのパスミスが目立っていて、それを拾われカウンターを喰らい、何度かヒヤリとする場面も作られていました。
愛媛も、レッズ同様、決定力不足に悩まされているのか、ゴールに繋がりません。
ま、レッズにとっては、それが幸いでしたね。
前半を0−0で折り返しました。
前半終了のホイッスルとブーイングが鳴りました。
後半になっても、試合内容もサポーターの様子も、前半とあまり変わりません。
いい感じでパスも繋がり、チャンスを作っても、惜しいシュートはあっても、愛媛のGKの好守備もあってなかなかゴールを奪えない。
愛媛も、カウンターでヒヤリとさせる場面はあっても、都築選手のファインセーブもあって、こちらもゴールが遠い。
こうなると、ポイントは選手交代になるのでしょうが、その場面で、レッズのサポーターから大ブーイング。
第4の審判が示した数字は「11」。
つまり、田中達也選手の背番号でした。
この試合での達也選手は、攻守にわたり素晴らしい動きを見せて、好調さを見せていました。
「もしも、FWを替えるのであれば、チャンスをことごとく外していたエジミウソン選手だろう」というサポーターの思いが、ブーイングという形になって表れたのでしょう。
監督のこの采配には、全く訳が解りません。
でも、交代で入ったエスクデロ選手は、達也選手に負けないくらいの動きで、チームに貢献していました。
さて、その後、お互いゴールネットを揺らすことなく、0−0でホイッスルとブーイングがなり、延長戦へ突入。
延長前半5分、レッズにこの試合で一番のチャンスが訪れました。
ポンテ選手のCKから、エリア内で愛媛の選手と競り合った闘莉王選手が倒され、PKを獲得しました。
これをポンテ選手が、きっちり決めて、待望の先制点。
ポンテ選手を中心に、喜び合う選手たち。
その様子を、拍手のみで祝福するサポーター。
あくまで「声援」は送らないつもりらしいが、訳が解らない。
この後、「事件」が発生。
愛媛の選手にファールを受けて倒された細貝選手が、怒りのあまりその選手を蹴ってしまい、一発退場を命ぜられる。
なんとも、無駄なレッドカードですね。
ファールを犯した愛媛の選手にはイエロー。
さらに、この時闘莉王選手が抗議をしたということで、闘莉王選手にもイエローが与えられました。
1−0のまま、延長前半が終了。
あと15分守りきれば、レッズの勝利。
それを信じて、延長後半が始まりました。
この15分間の戦い方を、エンゲルス監督はどういう指示を与えたのか解りません。
ただ、折角フリーでボールを持ってゴール前まで運んだエスクデロ選手が、シュートまで行かずにキープしようとしたところを見ると、どうやら「時間稼ぎ」を指示していたようですが、もしもエスクデロ選手がFWであるならば、シュートで終わる事も「時間稼ぎ」になるんだという事も忘れないで欲しいです。
もしも、そのシュートがゴールネットを揺らすことが出来れば、これほど最高の「時間稼ぎ」はないのですから。
試合終了まであと5分、愛媛の逆襲。
しかし、GK都築選手やクロスバーが、見事に阻止してくれました。
そして、そのまま1−0でレッズが勝利。
なのに、終了のホイッスルのあとに湧き上がったのは、歓声ではなくブーイングでした。
120分必死に戦って、10人になりながも耐え抜いて、延長戦で上げた「虎の子」の1点を守り抜いて、厳しい試合を守り勝ったというのに、何故かブーイング。
全く訳が解りません。
終了後、アウェー側のゴール裏のサポーターは、拍手。
バックスタンドのサポーターも、拍手で選手と勝利を喜んでいました。
しかし、問題のホーム側のゴール裏に陣取るサポーターからは、ブーイング。
挙句の果てには、闘莉王選手と言い争う場面も。
その際、スタンドからはペットボトルのようなものが投げ込まれたふしが見受けられました。
必死に戦って勝ったのに、心無いサポーターからブーイングを受けるなんて、あまりにもかわいそうだし、一生懸命戦っている選手に対し、失礼極まりないですね。
勝利したのなら、それでいいじゃないかと思うのに、全く訳が解りません。
最近の、一部のサポーターの行為を見ていると、ある意味「パワハラ」ではないかと、思わざるを得ません。
試合内容に関しては、不満があるのは理解できますが、少なくとも勝利をしたときくらいは、共に喜び合うことが、サポーターの礼儀だと思うのですが。
メインスタンドからは、勝利に笑顔がない選手に対し、「がんばったよ!」とか、「よくやった!」など、賞賛し激励をする歓声が上がっていたことに、少しは救われました。
でも、一部のサポーターのブーイングのせいで、勝利したはずなのに、なんだか負け試合を見た気分で帰路に着くことになってしまいました。
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- 事務局に通報しました。
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