サッカー小説にはまってみるか

  • miyashu
    2006年05月27日 18:59 visibility247
サッカーのノンフィクション、あるいはエッセイあるいはサッカー論。
すぐ何冊も名著が思い浮かびます。
もちろん大分サポにとっては、金子達仁著「秋天の陽炎」が座右の書ですね。

でも、小説、というと何が思い浮かぶでしょうか。
サッカー小説って・・・・。
なかなか思い浮かびません。
そんな中、出色のサッカー小説がこれです。
村上龍著「悪魔のパス 天使のゴール
セリエAで活躍する日本人プレーヤー・夜羽冬次という青年が主人公。
もちろん、中田英寿選手がモデルなんですが、この小説って、試合のシーンが長いんです。
文章でサッカーのゲームが読めるのか。
それがですね、かなりはまってしまいます。
架空のサッカーの試合がこんなに「読める」ものだったなんて、と感動すら覚えます。
冬次の所属するメレーニアという架空のセリエAクラブが、実在のクラブや選手を相手に闘うシーンがかなりの量を占めます。
サポーターやスタジアムの描写、ゲームや選手の動き、本当に「読むサッカー」が体感できます。

試合中にセリエAの選手が心臓麻痺で死ぬという事故が起こり、そこにナゾが隠されていたというミステリーの本筋があるのですが、そのストーリーやナゾ解き自体は、あまりたいしたことありません(って、言っていいのか)
でも、それを補ってあまりある「サッカー描写」

ってことで、いきなりシリーズ化した「はまってみるか」シリーズ。
小説編は「悪魔のパス 天使のゴール」でした。  

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