監督業 2。

  • Pichichi
    2006年04月22日 16:01 visibility100

4月から本格始動を始めた僕が監督を務めるチーム。

ここ3週間、基礎に焦点を当てた練習を週2回こなしてきた。

 スタート時点で選手間にかなりの個人差があったが、今のところ順調に底上げができてきているといっていい。基礎技術はもちろんのこと、初心者である選手達のサッカーの動きに対する理解度が高まりつつある。

 

1年ほど前から、ほぼ現在いるメンバーで”球蹴り”はしていた。ただ楽しみとしてみんなで集まってゲームをしていた。

今回、本格的にチームとしてメニューを組んで練習してみると、今まで選手達のプレー見てきて僕が予想していたよりも、数段それぞれのサッカー理解度が低いことがわかった。

要するに、多くの選手がどうボールを蹴って、どうドリブルするのかは今までやってきた感覚で知っていても、サッカーを「遊び」から「競技」に高めたときにチームの一員としてどう機能し動けばいいのかについては無知だったわけである。

 

基礎技術に関しても、遊びの中で習得したものなので、各選手のクセによって技術レベルが偏っているケースが多い。たとえば、右足はできても左足はさっぱり、キックはうまくてもヘディングはできない、切り返しのドリブルはうまくても足の裏でボールを運ぶことができないなどなど。いくらゲーム中にいいプレーを見せる選手でも、いろいろな技術を紹介しやらせて見ると、今まで遊びの中でやったことがない技術はやはりできない。そのレベルのプレーができる選手なら確実にできていなければいけない技術がところどころで抜けている、それが遊びで覚えたサッカーなのであろう。一からサッカーを習ってきた僕にとってはまさに目からウロコであった。

 

そこで一からすべて教えることにした。

基礎技術の確認から練習を始め、パス回しをするためのサポートの動き、インディビジュアルDFからグループDFの基本と徐々にレベルを上げながら新しいことを練習している。

多くの選手にとっては、チームとして練習することが初めての経験でありまだサッカーを競技としては意識できてはいないが、新鮮さと、上達する満足感が得られているのではないかと思う。

 

監督として今まず取り組みたいのは選手の更なる意識改革。

僕らがやろうとしてるのは”球蹴り”ではなく”サッカー”であるということ。

個人がすべてではなく、個人をベースとしてチームで働く意識。

 

技術を磨くには積み重ねが必要。それは焦ってはいけない。

しかし、意識の変化はそれを大きく加速させ、技術の不足を補うのに十分であることがある。

 

今監督として大切なことは、チームを成長させるために何が最重要か把握することと方向性を見失わないこと。

 

この”集団”を”チーム”にしたい。

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