ミドルシュートを打てば相手DFラインは上がるか?
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Pichichi
2007年10月31日 14:37 visibility1424
これはよく言われることだが、オレはずっと疑問に思っていた。
まずそんな例をあまり見たことがない。
DFが崩れていない状態でミドルシュートを撃たれることは、それほど怖いことではない。
なぜなら、楽にシュートするスペースは与えていないはずだし、相手が無理にシュートにいってミスしてくれるならそれはむしろありがたいことだからだ。
DFが崩れてない状態でミドルシュートということはDFではなく、MFの選手がプレッシャーに行っているはずで、DFラインを上げてプレッシャーに行く意味はない。もし楽に打たせてしまったとしても、修正すべきはMFのポジショニング、プレッシャーのかけ方であり、DFラインを上げるというのはナンセンスではないか。
またDFが崩れている状態だったらどうか。
DFが崩れているのにわざわざ成功確率の低いミドルシュートを打つ必要はない。これもむしろありがたい。
カウンターなどでDFラインが露出してしまっていて、プレッシャーに行くのはわかるが、それはそのときの対応であり、戦術修正としてDFラインを上げることにはならない。
つまり、どちらの場合でも、状況に応じてDFの選手がプレッシャーもしくはシュートブロックに前に出ることがあったとしても、DFラインとして戦術的にラインを上げようという修正にはならないと思う。
ミドルシュートを打つことの意義はDFラインを上げることではなく、
・攻撃の選択肢を増やして、単調になるのをさけること。
・相手のMFの選手を守備に走らせる。
・キーパーをボールを処理させる機会を増やしてトラブルを誘う。
といったことではないか。
さて、ここでDFラインが引いて守るというときはどういうシチュエーションか。
一つは、試合序盤でお互いに様子を見ている状態。もちろん同点だろう。
この試合展開で、あえてミドルシュートを嫌がる理由があるだろうか。
相手がDFを崩せず、イラついて遠くからシュートを撃ってくれるなら、こちらの狙い通りであり、それに対応してDFラインを上げる理由はない。
もう一つの状態は、試合終盤でリードしている側が引いて守ること。
DFが一番嫌なのはラインを崩されてエリア内に侵入されることであり、
疲れた脚で精度の下がったミドルシュートを撃ってくれる事はむしろありがたい。
ということで、レベルの高いサッカーになればなるほどミドルシュートでDFラインが引き出されることは疑問である。
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