アメリカ大学サッカー 2006シーズン・イン

  • Pichichi
    2006年08月31日 12:50 visibility241

8月4日にプレシーズン・キャンプのため夏休みを早く切り上げて、

アメリカに帰ってきてから早くも3週間が経った。

 

8月8日から始まったキャンプでは3部練習、2部練習とみっちりサッカー漬けの毎日を送り、

去年からの選手に、新しい戦力を加え、走りこみから戦術練習まで、8月19日のシーズン初めのエキシビジョン・マッチにあわせ急ピッチでチーム作りが進められた。

 

アメリカ大学サッカーの難しさは、規則によりシーズンの2週間前からしか練習が始められないこと。

2週間でチームを作りあげるのはかなりの集中力、選手と監督を含めた全メンバーの一つのことを共に成し遂げようという強い気持ちを要する。

しかし、どんなに努力しようとも、2週間という短い期間で、しかも試合を経験することなくチームを完成させることは不可能である。この集中と強い気持ちは3〜4ヶ月に及ぶシーズンを通して高いレベルで要求され、レギュラーシーズンの全20試合、全練習日程を通してチーム作りをすることとなる。

 

8月19日にシーズン初めのエキシビジョンがあったが、2週間のキャンプが終了した試合前日まで、2部練習できっちりと走り込まされ、選手は疲労困憊で試合を向かえることとなった。

 

案の定、試合では選手の動きが鈍く、D2である格下の相手に苦戦を強いられる。

結局、1−1で延長までもつれ込む。延長前半、やっとのことでFKからゴールデン・ゴールを決め競り勝つ。初戦を勝てたことはいいのだが、疲れきった最悪のコンディションの中で試合を向かえ、当然、この試合では悪いイメージばかりが選手達に残ってしまった。

今年のチームはどんなプレーをしていくのかを確認する上でも、コンディションを整えて戦うべきだったと思うのだが、今回ばかりは監督の意図がわからなかった。

 

翌週も2部練習が課され、午前の練習は毎日走り込みに当てられた。このあたりでさすがに怪我人の数もピークに達し、選手は30人ほどいるのだが、紅白戦すらできない状態に。

 

8月25日には2つ目のエキシビジョンがあったが、この試合の前日はやっと軽めの調整に当てられ、前回よりもずっといい状態で試合を向かえることとなった。

相手はD3で前回よりもさらに格下となるチーム。選手の疲れも軽減されていたこともあり、終始試合をコントロールし3−0で快勝。連携なども良く、2日後の27日にレギュラー・シーズン初戦を迎えるまえにいい自信となった。

 

疲れもとれ、チームも少しずつ機能し始めて迎えた、レギュラー・シーズンの初戦。vs CS Fullerton。

序盤からいいペースで試合が進み、前半15分あたりでゴール前でのこぼれ球からこちらが先制する。

この得点で僕はアシストを記録。

 そのまま前半を折り返す。

 

後半が始まって10分過ぎ、相手のFWがこちらのDFとの競り合いで頭を打ち、脳震盪で動けなくなり、救急車が呼ばれ試合が20分ほど中断する。多くの時間を残して、ゲームの流れを切る嫌な中断である。

 

ゲームが再開されて間もなく、ボールを奪いあった両チームの選手がもつれた折れ込む。ファールの笛が吹かれたが、立ち上がろうとする両者は突然殴りあいを始める。。

両チーム入り乱れての乱闘。。結局、この騒ぎで両チーム2人ずつの計4名が退場処分となり、ゲームは9人対9人で再開。。うちのチームはチームの柱であるボランチとセンターバックに入っていた、2人のキャプテンが退場すると言う非常事態。。時間はまだ20分以上残っている。

 

そのわずか5分ほど後、我がチームのサイドバックの選手がファールを犯し、2枚目の警告で退場する。8人対9人。残り時間はまだ20分。。

最悪の事態で、交代で若いDFを入れたこちらのチームに対して、相手が徐々にペースを握り始める。

8人で、しかも1人少ない状況でこちらはすでになす術がない。。

ついに、相手がGKが前ががりになったのを見て、ハーフライン付近からの超ロングシュートを決める。同点。このゴールはほぼ完璧でさすがに打った相手を褒めるほかないが、8人になり中盤にシュートを打てるだけの大きなスペースを空けてしまったのも事実である。

 

が、粘りからなんとか奪ったコーナーキックを活かし、今度はこちらが値千金の勝ち越しゴールを上げる。両チーム疲労が見えていたことからも、なんとか守りきれるかとも思ったが、最後の最後に来て8人のこちらは疲れが出る。中央からサイドに崩され、折り返しを決められてしまう。

疲労はピーク、1人少ないまま延長に突入。

 

延長前半こちらも何度かチャンスを迎えるが得点できない。逆に相手はカウンターからドリブル突破。

こちらのDFがうまく対応し、相手は疲れから切り返しきれずによろけて倒れたかに見えたが、なんと、審判がPKをコール。信じられない誤審である。こちらのDFはまったく触っていない。

これを決められてしまい、ゴールデン・ゴールで敗戦。

 

後味の悪い試合である。。

この試合では、信じられないことばかりが起こった。。

救急車のための中断、監督を含め6枚のレッドカード、そして、相手の超ロングシュート。。

すべてが負の方向に作用した。。

 

審判のジャッジ基準もおかしかった。12枚のイエロー、6枚のレッドが飛び交った。。

その日は納得できず、かなり落ち込んで、元気を取り戻すのに少々時間がかかったがしょうがない。

次に向かうしかない。

 

次の試合は明日!!!

前回のレッドカードなどの影響もあり、明日はチームの中心となるセンターバックとダブルボランチが新しい選手となる。。一番大切なポジションなので、個人的にはかなり不安を感じている。

なるようになる・・・ということか。。

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