【日本のチカラ】

ちょいと目にした2つの話題を。

1つはFIFAクラブワールドカップ、

もう1つは代表のペルー戦。

 

開催国枠が認められたそうな。

以前にも、実況の「酷さ」について言わせてもらったNTVにとっては、

この決定はまさに「ホクホク」なのだろう。

視聴者なしでは成り立たぬ、メディアに取り上げてもらってナンボのプロスポーツ、

ということは理解しつつも、やはり言いたい。

 

磐田がアジアを実力で勝ち抜いて、しかし世界との対戦がご破算になった時、

それは本当に悔しく残念だった。

当時の磐田はレベルの高い試合をしていたことは勿論だし、

そのサッカーがどこまで通用するのか、真っ向勝負に近い形での力試しを、

見たいし見せてくれる期待感、ワクワクがあったからである。

例えばそれが、ボッコボコに返り討ちにされても、である。

セリエAにあっても磐田なら中位ではないかと、

そんな風にも考えられるほど、ある1つのピークを迎えていたチームだったと思う。

 

翻って今、ACLを見ても、

(レッズの先日のACLの試合のブログが実は書き溜めてあるのだが)

日本のJクラブの「競争力」の無さは不甲斐ないを通り越すほどだ。

 

開催国枠に、どんな意味があるというのだろうか。

 

意味がない、ということではない。

意味はあるが、意義が低いような気がする。

出ればそこそこには結果が出たとしても、本来の姿では、ない気がする。

 

プラティスタであるからUEFA会長の意見に賛同するワケではないが、

プラティニ(当時FIFA理事)の発言の通り、

飽くまで「各大陸のチャンピオン同士の対戦であるべき」ではないかと思う。

 

先日、サ行変格活用でもって「原則と例外」の話をしたが、

守るべき原則を逸脱してやしないだろうか。

これはチャリティーマッチじゃないのだから。

 

日本が共催した02年も、あれが決定した当時、

日本代表はW杯未出場国だった。

ドーハの悲劇が、それを阻んだからである。

開催国出場が初めての出場となるかもしれないことは、

本当のサッカー好きにとっては「恥ずべき」ことに近い感覚があると思う。

当時大学生だった僕は、サッカー仲間たちと、同じようにそう思っていた。

 

今年、レッズと川崎がACLを勝ち抜けるかどうかは分からないが、

安易な開催国枠には、僕は反対である。

ましてやオセアニアチャンピオンと予備選的な対戦をするなど、

余りに軽視、僕の友人イトケン風に言えば「余を愚弄するであるか!?」、である。

開催が持ち回りとなったり、きちんとした方向性がないままの決定には、

納得というよりも、合点がいかない。

 

川淵は「Jクラブがアジア制覇を実現できてからの枠確保が望ましかったが・・・」

などとそれらしいことは言っているが、明らかにこれは、

商業ベースの絡んだ話「上げ底」的な発言だろう。

 

もう1つの、ペルー戦について。

予期できたことだが、結局、

ペルーのメンバーは飛車角落ちもいいところになりそうなんでしょ?

 

海外組が2人、戻ってきたところで、メディアは2人が活躍できれば、

体裁良くそれを1面トップに並べられればOKなんだろうけれど、

日本サッカーの強化という観点では、そうはいかない。

 

そもそも、日本サッカーには、親善試合でも海外での経験が必要であると、

そう言われて久しい。

初外国人監督であるオフトを招聘し、以来、

「加速度的」に発展をしてきた日本サッカーにとっては、

もはや国内でのテストマッチだけでは「頭打ち」との認識に近い見方が厳然とある。

 

ドイツでの大敗も、海外でのW杯、真剣勝負のナショナルマッチは、

これまで国内やアジアで築いてきた代表戦の結果など微塵も歯が立たぬ可能性がある、

そういう教訓を改めて与えてくれたのではないか。

だからこそ、

「海外かぶれ」と揶揄されることがあってもスポンサー効果と陰口を叩かれても、

海外へ出たいJリーガーも多いのだろう。

 

それほどに、厳しい経験というのは土壇場でこそ、

ハートの強さとして生きてくるということでもある。

 

仮にペルーに快勝したとしよう、シュンスケも高原も活躍したとしよう。

でも、それってどれほどの意味を持つのか、考えないといけない。

結果だけではなく、内容は無論、マッチメイクの前提をも含めて。

 

メディアは、「シュンスケ決めた」とか「高原圧巻」とか、

そういうことを書ければそれで良い部分もあるだろうが、

これまでベースとしてきたオシムのサッカーに彼らがどこまで融合できそうなのか、

日本のスタイルがどれほどの位置まで積み上げられてきたのか、

そういった事柄をチェックするのに、

飛車角落ちのペルーで足りるのだろうか。

 

無い袖は振れない、試合が出来ないよりはマシである。

けれど本当に代表を強化していくなら、

マッチメイクに対しても、もっと責任を持つべきである。

当然、それはトップの会長、川淵の責任である。

 

ドイツのような「惨敗」の二の舞は繰り返したくないのでしょう?

誰もがみんな、日本代表と日本のサッカーを愛する僕らは。

 

トップにある人は、その最高の権力者でもあり、

最大の責任を負うポジションでもある。

同じ「結果」を繰り返す協会なら、問われるべき責任は当然ある。

 

これだけ、今日の試合の前に言っておきたかったっす。

今日は全文です♪

『Road to PK BAR(仮名)』

http://wearecrazy.exblog.jp/

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