【五輪予選】
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吉田大五郎
2007年03月28日 09:32 visibility47
シリア戦、今日です。
グラウンドコンディションなど諸々の条件を考慮しても、
非常に「低空飛行」な印象の否めない、日本U22。
実際問題として、機能不全な部分が多々見られるのは現状だろう。
ここでは、それはひとまず置いといて。
少し「ゆったり」と、考えてみることにする。
「ゆったり」とは、どういうことかというと・・・
僕自身の書く日記やブログもそうだし、他の色々な論評を見ても、
日本代表に対して求める試合内容というのは、
ここ何年か、右肩上がりであると思う。
ドイツ惨敗を経て、人気凋落傾向、やや翳りということが事実であっても、
「コア」のサッカーファンたちはきっと、
必ず2010年は勝つっ!!、と悔しさを胸に秘め、
その期待を要求の高さと引き換えにしながら、見ていることだろう。
予選というのは、勝つこと・勝ち抜くことが最大の目的であり、
内容は二の次とまでは言い過ぎな部分もあるにせよ、
勝ち抜いて初めて得られる、超えられる、体感できるモノがあるのは、
間違いない。
それは五輪もW杯も同じだろう。
でも考えてみれば、五輪てアトランタの出場が、実に28年ぶり。
それは96年の出来事。
あれから、たったの3回出ているに過ぎない、とも言える。
しかも2/3はグループリーグ敗退。
前園が2ゴールした予選準決勝サウジアラビア戦は、
めちゃくちゃ緊張したし、今の「観戦」感覚からすると、
中身も濃かったなーって印象が、ある。
もしかしたら、少し馴れてしまっているのかもしれない。
当たり前、的な感覚に。
勿論、予選通過を恒常的にしなければ世界と伍すレベルには到達できないだろう。
でも、その馴れが、アジアの相手は常に格下であるみたいな緩んだ空気として、
蔓延するのは良くないこと。
とりわけ、メディアの「にわかさ」加減で、それが選手に伝染している部分などあるとすれば、
僕ら自身も自戒しなきゃいけないことかもしれない。
例えばU22に選ばれた時点で、あたかもワールドクラスへの旗手のように扱われる、
そういう部分が今の日本サッカー界には、少なからず出来てしまっているのかもしれない、
「馴れ」という形で。
予選は、「勝ち抜いてナンボ」であると同時に、
苦労して当たり前、でもある。
以前にも言ったがサッカーは、おおよそ相手を押し込んだ試合であっても、
平均すればせいぜいが2点差程度の結果にしかならないスポーツだ。
格下が相手だからといって、快勝ばかりが望める道理はない。
ま、それにしても意図する連携・連動が見えない戦い方は、問題なんだろうけど(笑)
折りしもナカタが、すぽるとで、
「欧州・南米には100年以上の歴史があり、
Jリーグは12・3年の浅い歴史しかない。
でも、少しずつ近付いてますよ、日本も」
というようなことを言っていたのを聞いて、
ふとそんな「ゆったり」を考えた。
最後にもう1つ、付け加えて言わせてもらうけれど、
日本代表のチケットが以前ほど売れない、
五輪も当日券がまだ余るほど、
視聴率もボクシングにもフィギュアにも負けてる、
「しっかりしなくちゃ」的な発言を、川淵がしたとのこと。
ペルー戦のその前に、僕自身、書いたけれど、
それはマッチメイク含めた「ニホンのチカラ」、
協会の責任分野にかかる比重も小さくないはず。
海外組が2人帰ってくるというだけで、それ以外に、
あのペルー戦にどれほどの魅力がありました!?
一番アグラをかいてるのは、どういう方面の人たちなんだろうか・・・
自己も省みつつ、そんな風に思う。
あ、今日のブログはEURO予選ネタです。
良かったらどぞ♪
ちなみに、ペルー戦は後編も昨日、連続してUPしてますんで。
『Road to PK BAR(仮名)』
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- 事務局に通報しました。
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