【ACL】
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吉田大五郎
2007年09月28日 11:10 visibility45
浦和が進出し、川崎が敗退。
見たのは川崎の試合。
レッズの試合はメシを食いつつ、食器を洗いながら(笑)、
見るとはなしに見ていたので、コメントするほど見てはいないのだが、
レッズの試合の後にそのまま川崎戦に突入したため、
ベスト4へJリーグ勢2クラブ!、と勢い込んだものの。
結果はなんというか、最も徒労感の残る120分スコアレスからのPK負け。
僕はフロンターレサポーターではないので、
当然川崎を応援しつつも、少しは客観的に見られる目を持っていたと思うけれど、
川崎の圧倒的な攻勢は、
サポーターの心をゴールへの「確信」を支える「待望」で満たし、
僕ら一般的応援者にとっては、勝ち抜けへの「期待」であった。
その一方で、試合の予感は2通りの道筋に分かれる。
歓喜を熱望しながらも頭から離れない嫌な「予感」、
ゴールを期待しながらも「予感」される不穏な試合の流れ。
一方的な試合の、その展開が、
ワンサイドになるか「攻めあぐね」になるか、
川崎のこのゲームの場合、後者の予感がつきまとい、
それは時間を追うごとに色濃くなっていたと思うのは、
試合後だから言えることだろうか。
延長に入る間際には、相手のカウンターに怯える場面が出始め、
延長に入ってからは、悟ったようにホイッスルを待つ、
そんな雰囲気が濃厚になっていたと感じたのは、試合後だからだろうか。
川崎の攻撃は、悪かったワケではない。
クサビをしっかり打ち込んで、
そこから細かく中央突破、あるいはワイドに展開して速いセンタリング、などなど。
しかしながら、ゴールが遠い試合の典型と言えば典型のような、
似たシーンの繰り返しでも、あった。
このACLが川崎のチームと選手にとって非常な経験値となったことは、
間違いないだろう。
Jリーグという日常では味わうことの出来ない、
非常なゲーム。
ホーム&アウェイの戦いも然り、
相手のカウンターをケアしつつ攻めに厚みを持たせなければならない、
そのメンタルバランスの操縦も然り。
得がたい経験、今後の飛翔のバネ。
そう評価する声もあるし、それは間違いではないし、
今後次第で、今回の経験は幾らでもプラスに出来る。
とはいえ、千載一遇とまでは言わなくとも、
今回が相当のチャンスだったことも確か。
優位な状況、有利な立場にありながらそれを逃したこと、
つかめなかったことは、1つの結果として事実でもある。
ジュニーニョには何本も惜しいチャンスがあったが、
最終的には気負い過ぎて持ち過ぎて潰れる場面が増えた。
最後に大仕事を果たすために、そこまでは何かをセーブしたり囮にしたり、
自分の中の馬力や引き出しを溜めていても良かったのかもしれない。
例えば、カカがセルティック戦で見せた最後の疾駆のような。
交代出場の我那覇は、何の仕事も出来ずに試合を終えた。
明らかに試合に乗り切れず温まらず、でもそれよりも何より、
彼が仕事を果たすのは最後のゴール前での勝負のハズで、
そこから遠ざかった場所での仕事を求められていたワケではない。
CLでもW杯でも、試合が動きだすのは、やはり、
どちらかにゴールが生まれて、奪われた側がリスクを冒す頻度が高くなってである。
柔道もそう。
一本ではないポイントを奪われたら、奪われた側は取り返すしかなく、
そこでアクションとリアクションが一気に絡まりはじめるのだ。
結果論かもしれないが、川崎には、
相手のカウンターで例え先制されても、
そもそも相手より1点でも多く取って勝てば良いだけだと、
ゴール前に飛び込む人数を増やす、
ボールを追い越して走り込む、
味方を超えて攻め込む、
そのリスクをもっとギリギリまで背中合わせに、攻撃しても良かったのではないかと、
そう思う。
誰が悪いというものではなく、チームとして、
もっとバランスを崩しても良かったのかもしれない。
決して劣ったり負けていたワケではないのだから。
最後に1つ。
以前、森を「ファウル体質」と取り上げた項があったが、
http://wearecrazy.exblog.jp/5732254
今回、その森と代わって出場した井川、彼もまた、
余りに手を使って止める癖が頻繁すぎる。
ファウル体質の内容は今ここで繰り返さないが、
これをやっているうちは、絶対に伸びない。
えー、ブログ本編では、先週末より、CLからJリーグを喋ってます。
良かったら、どぞ♪
『Road to PK BAR(仮名)』http://wearecrazy.exblog.jp/- favorite4 visibility45
- 事務局に通報しました。
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