アルゼンチンvsボリビア
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えつこ
2011年07月02日 23:06 visibility56
遂に開幕したコパ・アメリカ。
その初戦は最多タイ優勝数を自国で更新したいアルゼンチンと、自分たちのホームで南アフリカW杯予選で彼らを打ちのめしたボリビアの対戦。
前半はアルゼンチンの猛攻が続いた。
メッシを中心に、それをバネガなどの中盤がフォローに入りながら攻め入った。
しかしボリビアは焦ることなく守っていく。何度もバイタルエリア近くを攻められたものの、意図的に受け入れていたかのように守りきっていた。
それは決してラッキーなどではない。
的確にボールだけに触れるスライディングや足の出し方は、訓練されたものだった。
例えメッシが中央でボールを受けてドリブルをして、その隙にサイドからテベスなどが入っても、それを踏まえながらメッシのドリブルコースを消していたので、メッシがパスを裏に出しても慌てず振り返り、テベスも止めきった。
ボリビアの守備は世界的に見てもレベルが高いと断言できる。
結局スコアは動かず前半は終了。
アルゼンチンにとってフラストレーションばかりが溜まる展開、ボリビアにとっては自信がつく展開だった。
その心理状態は後半開始早々にスコアの変動となって現れる。
ボリビアのCKからのセットプレー、ロハスがフリーになっており、彼は足元に来たボールをヒールでゴールへ流し込んだ。
ゴール前でクリアを目指したバネガが障害となってしまうという事になってしまった。
先行されたアルゼンチンは焦りながらも攻撃を一つ一つ構成していった。前半以上に中盤のフォローを増やし、よりバイタルエリアを脅かした。
その最中にもボリビアFWがフリーで抜け出し1対1にもなったものの、そこはロメロがギリギリまで食らいつき、自力で防いだ。
その思いを得点に結びつけたのはラベッシに代わって入ったアグエロ。サネッティの胸での落としを取ると、GKのほぼ真上を通すシュートを叩き込んだ。
しかしそれ以降はボリビアの集中が途切れない守備を破ることは出来なかった。
アルゼンチンはまだメッシを生かすサッカーを作り切れていない。いや、メッシを生かしつつ全選手が攻守両面で輝くためのサッカーを模索している最中と言ったところだろうか。
バネガはバルサで言えばイニエスタに近いが、彼以上にバネガは勝負を挑むタイプ。中央からエリア近くへ進入していく。
シャビの立場はカンビアッソが担っているがシャビ以上に2列目から飛び込んでいく。
彼ら二人が真にアルゼンチンを動かすのも事実になるだろうが、それを作るのは難しい。
恐らくバティスタ監督はバルサ以上の評価をも受けられるようなサッカーを作りたがっているのだと感じる。
しかしそれを作るには時間がかかる。これを進めながらコパ・アメリカ優勝を果たすのはあまりに厳しい。
しかしそれを果たせれば、恐ろしいチームとなるだろう。
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