
橋本さんの発言と、メディアでの取り上げられ方
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pino
2013年05月20日 16:05 visibility157
橋本さんの話しが、メディアをにぎわしています。
橋本さんの発言は、いつも面白いと思います。(けして、悪い意味ではなく。)
橋本さんの発言は、いつも多くの事実、複雑な状況を踏まえてされる発言が多いからです。
政治の話しは、マスコミという軽い存在が、容易に扱える話しではないし、国民が政治のあり方を考え、大人として責任ある思想を持つためには、様々な事柄に目を向け勉強する必要があります。
それだけ複雑だからこそ、世界で活躍できる政治家は、良くも悪くも頭脳明晰なわけです。
マスコミの、表面の万人が周知している話しだけを使い、安易な考えで攻撃対象を作り上げ、総攻撃するのは、現代社会を見てわかるとおり、混沌とした状態を助長するだけです。
橋本さんが触れた、『従軍慰安婦問題』これは物凄く複雑な状況が入り組んだ問題です。
テレビの取り上げ方では、国民に真実が伝わらないばかりか、されるべき議論、国際問題としてどう捉えていくべきかをしっかり伝える事は困難です。
そして何より、教科書、授業で学ぶ内容は、酷く一面的であり、『教科書で学んだ』だけでは
現状を把握する事すら不可能に近い問題です。
故に、橋本さんの発言はマスコミにとっては格好の餌食になっています。
まずこの問題を取り上げる上で、何よりも最初に言っておかなければならない事ですが、
強制的に従軍させられた女性の問題においては、言い訳が許される話しでもなく、
吐き気の擦るような話しです。仕方ないなんて、決して言えない問題です。
しかし、よく表で問題になる議論は、ここからの問題が主になります。
この問題は、自分から慰安婦となった方が、非常に多かった事です。これは、実際に
戦争に行っていた方々に伺った事がある方なら、知っている話しだと思います。
『国際問題』として、賠償を考える上で、この問題と向き合う事は大変難しいです。
理由は
① 強制された人、自分から従軍した人を判別できない。そして、既にされた保障が
過去にある。
② 従軍慰安婦問題の責任を日本に問う背景として『自国内政における反感を、
自国の政府に向かわないよう、攻撃対象を構える必要がある。』という理由が大きい。
簡潔には、この2点でしょうか。国際問題は、国内で国民同士が議論するのとは訳が違います。問題に対して、責任がどこまであるか、どこまで責任をとるのか、それ以上は責任は無いとなぜ判断するか。といった点で、毅然とした態度をとらなければ、骨の髄まで『責任を問う』という大義名分を盾に、どこまでも国自体が食い尽くされる危険がある問題です。
本当に、日本が責任をとるべきと考えるなら、発言するなら、真実と虚偽の事実がどこにあるのか、どういった環境がそこにあったのか、しっかり学ぶ必要があると思います。
橋本さんの発言は、従軍慰安婦問題を国際問題として、日本国民が向かい合う上で、
考え、整理しなければならない情報を、勉強した先で産まれた思想です。
あの発言には、政治家が保身のために表だって触れてこなかった真実に、国民が目を向けていくためのヒントが非常に多く含まれています。
橋本さんの発言の良し悪しの判断は、個人個人で異なるでしょう。ただ、どのような問題においてもそうですが、マスコミに踊らされず、是非自分で真実に目を向け、考え、自分で判断していく事が、非常に重要な時代であると感じています。
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