Fリーグ浜松セントラル2日目第2試合

  • ナオ
    2010年01月12日 15:23 visibility64

浜松アリーナ 14:30キックオフ [観客数:2,761人]

名古屋オーシャンズ 3-1(前半3-1) デウソン神戸

[得点経過]
0-1  3分 神戸  #7  原田 浩平
1-1 11分 名古屋 #10 木暮 賢一郎
2-1 17分 名古屋 #10 木暮 賢一郎
3-1 18分 名古屋 #9  森岡 薫


[試合レビュー]
 中断期間中に、泰澤秀幸監督から比嘉リカルド監督へ代わり、スペインリーグでのプレー経験を持つ鈴村拓也の加入と、変化があった神戸。個々が能力を存分に出し、名古屋相手にいつもどおりの真っ向勝負を臨んだが、6連勝中の名古屋がそれを上回る素晴らしいパフォーマンスを見せて、勝点3を手にした。
 立ち上がりは、神戸がペースを握った。伊藤雅範、山田 ラファエル ユウゴ、西谷良介、原田浩平のファーストセットが、名古屋相手に果敢にボールを回し、ゴール前の原田に合わせる。3分、山田ラファエルの左からのパスを受けた原田が、コントロールの後素早く左足を振りぬくと、ボールは右ポストに当たった後に、横っ飛びで反応したGK川原永光に当たってゴール。神戸が先制点を挙げた。
 すぐにタイムアウトを取った名古屋。今日はシジネイとウィルソンの2人をケガで欠いているメンバー構成だ。スタートはピボを置かないメンバー構成で臨んだが、形勢が悪いと見るとアジウ監督はすぐにピボの森岡薫を投入。このタイムアウトでは、「できるだけピッチを広く使って、ピボへの縦パスで相手陣の深い位置を突く」ことを指示したという。
 その後の名古屋は落ち着きを取り戻し、全員がよく動きながら、パスを前後左右に素早く回して、神戸を振り回した。そして、11分。左サイドで完山徹一からの縦パスを受けた木暮賢一郎が、マークをかわして中に入ってシュート。これが決まって同点にする。
 さらに17分。今度は右サイドからの攻めで、逆転ゴール。ラファエル サカイが前方の森岡薫に縦パスを入れてゴール前へ走り、森岡の後方にスペースを空けると、そこに入ってきた木暮が森岡からの落としを豪快に蹴り込み、シュートを決めた。これぞフットサルのお手本ともいうべきパス展開からの攻撃が決まった、見事なシーンだった。
 名古屋は18分にも、前線で北原亘が奪ったボールを森岡が拾い、目の前の相手をかわして右足シュートを突き刺し、3点目。3-1のリードで前半が終了した。
 後半は、名古屋が神戸の様子を見ながらカウンターを狙っていく展開。これに対して神戸は、前半同様ファーストセットがよくチャンスを作り、名古屋ゴールをこじ開けようとする。
 決定機は何度かあり、27分には右でパスを受けた伊藤が、GKと1対1の場面を迎えたが、股を狙ったシュートは川原にブロックされた。残り2分半からは、伊藤をGKにしてのパワープレーを開始。38分には右の鈴村から、ゴール前左でフリーになった原田にパスが渡る絶好のシーンがあったが、シュートはゴール上に外れた。
 名古屋が貫禄ある戦いぶりで勝利。「リーグ後半に入って、とても重要な試合を勝ち切れた。この勝点3は大きかった」と、アジウ監督も喜んだ。これで2位町田との勝ち点差は8となり、残り7試合。キャプテンの北原は、「どこが相手でも同じ気持ちで戦い、後ろを見ないで自分たちの戦いを続けたい」と気を引き締めたが、長いシーズンの中、遂に優勝の2文字が見えてきた一戦になった。
 神戸も敗れはしたが、キャプテンの伊藤によると、「新監督を迎えて、チームの雰囲気は劇的に変わった」という。「残り7試合や、その後の全日本選手権で、いい結果を出せる自信がある。期待してください」(伊藤)と、コメントした。



























[試合後監督・選手コメント]
・名古屋 “情熱と戦略の鬼将軍” アジウ 監督
「リーグ戦も終盤に差し掛かってきている中で、重要な試合で勝点3を取れたことは大きかったです。立ち上がりは良くありませんでしたが、そこから少しずつ、特にオフェンス部分での修正を協調して、リズムを少しずつ自分たちに引き寄せることができ、試合の流れを作ることができました。内容よりも勝点3を取れたことが今日の試合では大きかったです。」

・名古屋 北原 亘 選手
「今日の試合は6連勝という良い流れで来ていたなか、(お正月による)中断期間に入ってしまったので、その流れを断ち切らないようにするためにも重要な試合だったと思います。結果勝てたのでチームの勢いをこのまま継続して、どこが相手でも同じ気持ちで戦っていけば、必ず3連覇という道が開けてくると思います。今週2位町田と勝点差が8になりましたが、後ろを見ないで自分たちの戦いをしていくだけです。」

・名古屋 川原 永光 選手
「この浜松アリーナは、フットサルをはじめたきっかけとなった場所です。その会場でFリーグの試合ができたことをとても嬉しく感じます。」









・神戸 比嘉 リカルド 監督
「フットサルの日本代表として、Fリーグの選手として戦い、引退しました。子供にフットサルを教えていましたが、もう一度勝負の世界に戻りたく思っていたところに、神戸からチャンスをもらいました。ただ、自分のデビュー戦で負けてしまいましたが、これからだと思うので、頑張っていきたいと思います。」

・神戸 伊藤 雅範 選手
「シーズンが始まる前は3位という目標がありましたが、今は非常に難しい状況になりました。ただ諦めずに戦っていくことと、新監督を迎えて、チームのオフェンスも劇的に変わりました。その中で7試合、その先にある全日本選手権、そしてもう一つ来季以降の未来に向けて、練習、試合をしていきたいと思います。チームの状態は良い方向に変わっています。今日は残念な結果でしたが、残りのリーグ戦、全日本選手権は良い結果を残せる自信があるので、頑張っていきたいと思います。」

・神戸 鈴村 拓也 選手
「たくさんのお客さんと、素晴らしい会場、そして最高の相手と戦うことができて、今日はとても幸せでした。ひとつ足りなかったことは、勝利できなかったことが非常に悔しいですが、比嘉 リカルド監督が合流し、僕も丁度同じタイミングで合流して、1週間という期間での練習でしたが、形は見せることができたと思いますし、自分自身まだ連携が合わないところがあるのは自分でも分かっているので、上手く合わせようと自分の良さを出してプレーしていこうと思いました。その中で相手が名古屋だったので難しい試合でしたし、名古屋は勝っていても負けていても自分たちのプレーを淡々としていて王者だなと思いました。しかし、それを乗り越えていく力が自分たちにはあると思うので、これからを楽しみにしていて下さい。












クリニックでお世話になった原田選手のゴールで先制したけど、やっぱり名古屋は隙がないっていうか、隙が出来てもすぐに修正してジワジワ流れを引き寄せるアジウ采配。


この日は小暮選手の動きが良かった!


 


神戸も監督が代わり、鈴村選手が加入。


この日は連携とかうまくいってなかったとこもあったけど、ハマりそうです。


ホント面白いです、神戸!


 


 


 














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