ハリルジャパンの秘密兵器? ありか? なしか!?
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キテル広
2015年05月05日 22:49 visibility545
日本国籍を持つ19歳のプレーヤーが、アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)のプロチームと契約したことをご存知でしょうか。守備的MFのザクリー・エリボ(Zachary Herivaux )が、米国時間5月2日にMLSのニューイングランド・レボリューションに入団。球団が正式発表した。今週からはチームの練習に合流する。
過去2年間、チームの下部組織である18歳以下のアカデミー(U18)でプレー。褐色の肌と長い睫毛を持つ19歳は、身長186センチ、体重68キロと、スラリとした日本人離れした体格の大型ボランチだ。背番号は「21」。元グラナダ代表で長年レボリューションの顔としてプレーしたチャーリー・ジョセフの番号を受け継いだ。マサチューセッツ州で育った地元の選手を獲得した球団が、永久欠番になっても不思議でないと言われた番号を譲った所に、生え抜きスター選手として育てたい期待の大きさが伺える。
エリボは、大阪・吹田市出身。母・美樹さんとハイチ生まれの父、ペドロさんの間に生まれた。ガンバ大阪の練習にも参加した経験のあるセミ・プロのサッカー選手だった父の影響で、物心つく頃からボールを蹴っていた。生まれて程なく米国に移住。4歳から本格的にサッカーを始めた。14歳の時にレボリューションの本拠地であるジレットスタジアムで行われたU15米国代表のトライアウトに参加。その時にレボリューションのスカウトの目にとまり、同チームのU16でプレー。U18ではキャプテンを務め、昨シーズンはチームのMVPに輝いた。今季は16試合に出場して4ゴール、2アシスト。来月高校を卒業し、9月から隣接するロードアイランド州プロビデンス・カレッジに全額奨学金を得て入学する予定だったが、チームの熱心な勧誘もあり、プロ入りを決意した。
「子どものころからの憧れだったプロのサッカー選手になれて、こんな幸せなことはありません。大学に行くか迷ったけれど、夢を叶えるチャンスだと思って、プロ入りを決めました。チームの練習に合流するのが待ち遠しいです」と、ハリボはどこか大阪訛りの日本語を交えて抱負を語った。
「子どものころからの憧れだったプロのサッカー選手になれて、こんな幸せなことはありません。大学に行くか迷ったけれど、夢を叶えるチャンスだと思って、プロ入りを決めました。チームの練習に合流するのが待ち遠しいです」と、ハリボはどこか大阪訛りの日本語を交えて抱負を語った。
日本ではまだ無名だが、その潜在能力は、先に欧州で評価された。英国サッカー雑誌「FourFourTwo」の2011年6月号で「世界が注目する17歳以下のトップ5選手特集」の1人に選ばれている。のちにベルギー代表で現在プレミアリーグ、エヴァートンFCに所属するロメル・ルカク、独ブンデスリーガで活躍中のルーカス・ピアソンら、若き日の大物たちに混じって、当時15歳のエリボが紹介された。
今季レボリューションで2シーズン目を送っている元日本代表のMF小林大悟は昨夏、トップチームの練習に招待されたエリボと一緒にプレーした。その上でエリボのプレースタイルをこう語る。
「どちらかと言えば、守備的なMF。球際に強く、ボールを奪う能力があり、技術も持っているので、ゲームを組み立てることができる。体はまだ細いけれど、当たり負けしない。1対1のボールの取り合いになった時に、外国人特有の脚が伸びるイメージがありました。MFだけでなく、センターバックなど他のポジションもやっていましたが、上手くこなしていた。まだまだ伸びる可能性を感じました。将来、代表を狙える素材だと思いますよ。手足の長さや身のこなしの柔らかさなどは、僕が羨ましいくらいですよ(苦笑)」。
更に、特筆すべきはその国際色豊かなサッカー経験だろう。現段階では、日本、米国、ハイチ3カ国で代表選手になれる立場にあるエリボは、2011年に米国U15の代表チームの合宿に招聘されたほか、ハイチ代表として2015年のコンカカフU20予選大会に出場。計5試合に出場した。また、夏休みを利用して母の母国・日本を訪れ、大阪桐蔭高校の練習に参加。厳しい規律や長時間に渡る猛練習など日本流のサッカー文化に触れて「素晴らしい体験だった」と感動し、将来、日の丸をつけて日本代表に呼ばれることを夢にみているという。
日本では、まだ未知な存在でU-22のチームでも代表候補リストに入っていないが、今後のMLSでの活躍次第では、代表から声のかかる可能性もあるだろう。昨年のブラジルワールドカップで1勝もできずグループリーグ敗退した日本代表は、決定力の欠如、国際舞台での経験不足、フィジカルな弱さが指摘された。そんな中、日本国籍を持ちながら、海外で国際色豊かなサッカー経験を積んでいるエリボが、ひょっとすればリオ五輪を狙う手倉森ジャパン、ロシアW杯を目指すハリルジャパンの秘密兵器になるのかもしれない。
「どちらかと言えば、守備的なMF。球際に強く、ボールを奪う能力があり、技術も持っているので、ゲームを組み立てることができる。体はまだ細いけれど、当たり負けしない。1対1のボールの取り合いになった時に、外国人特有の脚が伸びるイメージがありました。MFだけでなく、センターバックなど他のポジションもやっていましたが、上手くこなしていた。まだまだ伸びる可能性を感じました。将来、代表を狙える素材だと思いますよ。手足の長さや身のこなしの柔らかさなどは、僕が羨ましいくらいですよ(苦笑)」。
更に、特筆すべきはその国際色豊かなサッカー経験だろう。現段階では、日本、米国、ハイチ3カ国で代表選手になれる立場にあるエリボは、2011年に米国U15の代表チームの合宿に招聘されたほか、ハイチ代表として2015年のコンカカフU20予選大会に出場。計5試合に出場した。また、夏休みを利用して母の母国・日本を訪れ、大阪桐蔭高校の練習に参加。厳しい規律や長時間に渡る猛練習など日本流のサッカー文化に触れて「素晴らしい体験だった」と感動し、将来、日の丸をつけて日本代表に呼ばれることを夢にみているという。
日本では、まだ未知な存在でU-22のチームでも代表候補リストに入っていないが、今後のMLSでの活躍次第では、代表から声のかかる可能性もあるだろう。昨年のブラジルワールドカップで1勝もできずグループリーグ敗退した日本代表は、決定力の欠如、国際舞台での経験不足、フィジカルな弱さが指摘された。そんな中、日本国籍を持ちながら、海外で国際色豊かなサッカー経験を積んでいるエリボが、ひょっとすればリオ五輪を狙う手倉森ジャパン、ロシアW杯を目指すハリルジャパンの秘密兵器になるのかもしれない。
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