読書感想文5

  • taki
    2010年09月24日 19:23 visibility57

読書感想文です!



タイトル:日本サッカー偏差値52

著者:杉山茂樹

出版社:じっぴコンパクト



世界中のサッカーの実力を、日本人になじみやすい偏差値で表すという、

画期的で面白い企画の本です。



構成としては、前半に各国の偏差値と、それぞれの理由。

後半に日本代表の評価を細かく書いているという感じでした。



人それぞれ意見があると思いますが、

全体的に見て、納得のできる数値で各国のサッカー事情が評価されているので、

しっかり読めば参考になる本だと思います。



ただ、一つだけ、どうしても納得できないところがあります。

それは、日本代表の偏差値が52なのは納得できるのですが、

なんと、ウェールズ代表も52になっているところですw



長年ウェールズに滞在した人間から言わせてもらうと、

正直言って、ウェールズの偏差値は、日本以下です。



おそらく選手の能力は日本と互角くらいだと思うので、

(なかには、ギッグスやヒューズなどの名選手を輩出しており、

今でもラムジーなど、日本選手以上と思われる選手がいるとは思います)

ある程度は納得できます。



ただ、監督、協会、リーグ、審判、メディアなど、さまざまな要素をあわせて偏差値を決める、

という評価体制を考えてみると、ウェールズははるかに日本より下でしょう。



どうしてウェールズ代表が日本代表と互角に評価されるのか、

さっぱりわからないです。



これは自分の予想ですが、おそらく著者はブラジル、ドイツ、スペイン、韓国などは、

しっかりと分析したり、実際に訪れたことのある場所なのでしょう。

ただ、ウェールズに関しては、ちゃんと分析しなかったのだと思います。



ウェールズのプレミアリーグを現地で観戦したことがあるか?

ウェールズのメディアであるDaily Postなどを読んだことがあるか?

ウェールズ代表の親善試合を見に行ったことはあるか?



そう聞かれたら、おそらく「NO」と答えるでしょう。

ただ、偏差値といった以上、100国くらいの偏差値は乗せなければいけないので、

一応のせておいたくらいの感じだと思います。



「ギグスもいたから実力はありそうだけど、

ワールドカップとかEUROでは予選敗退してるから、

日本と互角ぐらいにしておこう」

くらいの感覚で載せたのだと思います。



ということで、マイナーな国の偏差値は、

しっかり調べてみたら、おかしいと思うところがあると思いますが、

全体的には、客観的に分析された、良い本だと思います。

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