2015:J2:3節:H:vsセレッソ大阪「スター軍団に堂々たる戦い」その2
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杉野雅昭
2015年03月22日 21:47 visibility70
2、戦評
立ち上がりからゴール迫っていく両チーム。
岡山は、組織力と運動量といった高い守備組織で対抗するのに対し、C大阪は、個の守備力によって岡山の攻撃に対応した。
ファーストシュートは、岡山だったが、すぐさまC大阪もシュートまで持っていく。
しかし、前半は、両チームとも守備を意識した戦いで、スペースがあまり出来なかった。
それでも岡山が、的確にC大阪守備陣の隙を突いて、決定機を作るも個の守備力と連動した守備の圧力により、ギリギリのところで、岡山の攻撃を凌いだ。
前半のC大阪は、岡山の集中した守備に苦しんだ印象を持った。
むしろ、格下と思われた岡山が、意外にも優勢という印象まで持てた。
しかし、後半に入ると右サイドに10フォルランが、ポジションを移し、サイドのスペースが出来た所を突いて、C大阪が、クロスから先制した。
この結果、守備意識が高かった岡山であったが、攻撃を意識を高めギアを上げた。
その結果オープンな展開となった。
岡山の守備陣がボールを持ってあがり、ゴールへの圧力を強める。
カウンターやFKなどを交えた多彩かつ人数をかけた攻撃で、C大阪のゴールに迫るも21金 鎭鉉(キム・ジンヒョン)が、ゴールに立ちふさがる。
それでも岡山が、フィジカル的にもメンタル的にハードな試合に持ち込んだ事で、判断ミスを誘い微妙な判定ながらPKを岡山が得る。
これをしっかり決めて、岡山が1-1の同点に持ち込み上位対決は、引き分けに終わった。
3、得点経過と分析
C大阪:0-1:A:7パブロ(10フォルラン)
経過
クロスを一旦、35岩政 大樹が、頭でクリアするも不十分で、20玉田 圭司が、再び頭で前に出す。
25田所 諒が、クリアするも6山口 蛍が回収する。
6山口 蛍への対応に25田所 諒と35岩政 大樹が、対応する事になる。
この時、右サイドのスペースに25田所 諒のマークかかからず、10フォルランが、フリーとなる。
そこに6山口 蛍が出す。
遅れて、25田所 諒が行き、35岩政 大樹は、シュートコースを切った。
ただ、ワールドクラスの選手に十分な時間とスペースを与えてしまい、高い精度のクロスを右足で入れられる。
中も中で、7パブロに対するマークが、中途半端で、フリーとしてしまい至近距離からのシュートを打たれて失点。
分析
まず、クロスへの対処で、ポジション的混乱が生じた。
跳ね返すために35岩政 大樹が前に出て、6竹田 忠嗣がそのスペースを埋めた。
ここまでは、自然とスペースを消すポジショニングで、ポジションが移っても上手く対応出来た。
しかし、2度目の20玉田 圭司の10フォルランを狙ったヘッドへの対応で、25田所 諒と10フォルランの関係が、25田所 諒の前から横の関係となる。
つまり、不十分なクリアの間に20玉田 圭司のヘッドに反応した10フォルランが、スペースに走り込んだ事で、前の関係から横の関係となった。
25田所 諒の頭の中に10フォルランの意識こそ残っていたが、6山口 蛍が、ドリブルで、仕掛けて来た事で、横の10フォルランから前の6山口 蛍へと意識が移った。
その結果、25田所 諒が中を警戒して、内側にポジションを移した瞬間にサイドの10フォルランに出されてしまった。
ここでのマークや対応の役割分担は、非常に難しいものになっていた。
正解は、25田所 諒が10フォルランをマークするために左のスペースへスライドし、35岩政 大樹が、6山口 蛍に対応するという事。
何故難しいのかと言うと、25田所 諒の正面に6山口 蛍が仕掛けて来ていたからである。
真横の35岩政 大樹に任せて、真横の10フォルランに移るという事は、現実的に結果論でしか見つけづらいからである。
加えて、6山口 蛍が、25田所 諒のクリアボールを回収した時に10千明 聖典と33伊藤 大介が、回収しようとしていたが、10千明 聖典が、物理的に間に合わないのは勿論、33伊藤 大介が、ボールを迎えてクリアするのも後方の6山口 蛍の動きを察知し辛いというサッカーの性質上難しい。
故に、10フォルランにクロスをフリーで入れられるという事は、C大阪の意図したものではなく、岡山にとって不運な形かもしれないが、クロスを防ぐのが難しい状況だったと、まず結論出来る。
では、そのクロスに対する中の対応は、どうだったのかについて述べたい。
これに関しては、少なくとも防げる可能性はあったとみている。
理由は、6竹田 忠嗣の動きにある。
10フォルランのクロスが上がる時に6竹田 忠嗣が、20玉田 圭司の動きに合わせて、スライドした事で、そこにスペースが出来ていたからである。
この時、6竹田 忠嗣の動きと7パブロの動きを目視によりその動きを察知し、そのスペースを埋める事が可能だった3久木田 紳吾が埋めていれば、防げた可能性は十分ある。
しかし、ボールウォッチャーとなり3久木田 紳吾は、動かなかった。
スピードを活かした守備で、10フォルランに仕事をさせなかった3久木田 紳吾だったが、CBとしての経験不足を露呈した失点シーンと言える。
また、8渡邊 一仁が、マークを外してるじゃないかという意見もあるかもしれないが、最終ラインとDHラインを作って、セカンドボールを回収するという狙いもある。
つまり、マークを外されたというよりは、マークを任せたという見方も出来る。
勿論、持ち前の危機察知能力で、マークを続けるという選択を選んでも良かった。
しかし、形から言えば、最終ラインのマークにより6竹田 忠嗣がスライドして対応している以上、その最終ラインで、対応するのが、筋であるだろう。
ましてやラインの高さとセカンドボールに対する対応で、堅守を誇っているのが、今の岡山であり、それは、チームコンセプトから外れているので、3久木田 紳吾に対応して欲しかった。
立ち上がりからゴール迫っていく両チーム。
岡山は、組織力と運動量といった高い守備組織で対抗するのに対し、C大阪は、個の守備力によって岡山の攻撃に対応した。
ファーストシュートは、岡山だったが、すぐさまC大阪もシュートまで持っていく。
しかし、前半は、両チームとも守備を意識した戦いで、スペースがあまり出来なかった。
それでも岡山が、的確にC大阪守備陣の隙を突いて、決定機を作るも個の守備力と連動した守備の圧力により、ギリギリのところで、岡山の攻撃を凌いだ。
前半のC大阪は、岡山の集中した守備に苦しんだ印象を持った。
むしろ、格下と思われた岡山が、意外にも優勢という印象まで持てた。
しかし、後半に入ると右サイドに10フォルランが、ポジションを移し、サイドのスペースが出来た所を突いて、C大阪が、クロスから先制した。
この結果、守備意識が高かった岡山であったが、攻撃を意識を高めギアを上げた。
その結果オープンな展開となった。
岡山の守備陣がボールを持ってあがり、ゴールへの圧力を強める。
カウンターやFKなどを交えた多彩かつ人数をかけた攻撃で、C大阪のゴールに迫るも21金 鎭鉉(キム・ジンヒョン)が、ゴールに立ちふさがる。
それでも岡山が、フィジカル的にもメンタル的にハードな試合に持ち込んだ事で、判断ミスを誘い微妙な判定ながらPKを岡山が得る。
これをしっかり決めて、岡山が1-1の同点に持ち込み上位対決は、引き分けに終わった。
3、得点経過と分析
C大阪:0-1:A:7パブロ(10フォルラン)
経過
クロスを一旦、35岩政 大樹が、頭でクリアするも不十分で、20玉田 圭司が、再び頭で前に出す。
25田所 諒が、クリアするも6山口 蛍が回収する。
6山口 蛍への対応に25田所 諒と35岩政 大樹が、対応する事になる。
この時、右サイドのスペースに25田所 諒のマークかかからず、10フォルランが、フリーとなる。
そこに6山口 蛍が出す。
遅れて、25田所 諒が行き、35岩政 大樹は、シュートコースを切った。
ただ、ワールドクラスの選手に十分な時間とスペースを与えてしまい、高い精度のクロスを右足で入れられる。
中も中で、7パブロに対するマークが、中途半端で、フリーとしてしまい至近距離からのシュートを打たれて失点。
分析
まず、クロスへの対処で、ポジション的混乱が生じた。
跳ね返すために35岩政 大樹が前に出て、6竹田 忠嗣がそのスペースを埋めた。
ここまでは、自然とスペースを消すポジショニングで、ポジションが移っても上手く対応出来た。
しかし、2度目の20玉田 圭司の10フォルランを狙ったヘッドへの対応で、25田所 諒と10フォルランの関係が、25田所 諒の前から横の関係となる。
つまり、不十分なクリアの間に20玉田 圭司のヘッドに反応した10フォルランが、スペースに走り込んだ事で、前の関係から横の関係となった。
25田所 諒の頭の中に10フォルランの意識こそ残っていたが、6山口 蛍が、ドリブルで、仕掛けて来た事で、横の10フォルランから前の6山口 蛍へと意識が移った。
その結果、25田所 諒が中を警戒して、内側にポジションを移した瞬間にサイドの10フォルランに出されてしまった。
ここでのマークや対応の役割分担は、非常に難しいものになっていた。
正解は、25田所 諒が10フォルランをマークするために左のスペースへスライドし、35岩政 大樹が、6山口 蛍に対応するという事。
何故難しいのかと言うと、25田所 諒の正面に6山口 蛍が仕掛けて来ていたからである。
真横の35岩政 大樹に任せて、真横の10フォルランに移るという事は、現実的に結果論でしか見つけづらいからである。
加えて、6山口 蛍が、25田所 諒のクリアボールを回収した時に10千明 聖典と33伊藤 大介が、回収しようとしていたが、10千明 聖典が、物理的に間に合わないのは勿論、33伊藤 大介が、ボールを迎えてクリアするのも後方の6山口 蛍の動きを察知し辛いというサッカーの性質上難しい。
故に、10フォルランにクロスをフリーで入れられるという事は、C大阪の意図したものではなく、岡山にとって不運な形かもしれないが、クロスを防ぐのが難しい状況だったと、まず結論出来る。
では、そのクロスに対する中の対応は、どうだったのかについて述べたい。
これに関しては、少なくとも防げる可能性はあったとみている。
理由は、6竹田 忠嗣の動きにある。
10フォルランのクロスが上がる時に6竹田 忠嗣が、20玉田 圭司の動きに合わせて、スライドした事で、そこにスペースが出来ていたからである。
この時、6竹田 忠嗣の動きと7パブロの動きを目視によりその動きを察知し、そのスペースを埋める事が可能だった3久木田 紳吾が埋めていれば、防げた可能性は十分ある。
しかし、ボールウォッチャーとなり3久木田 紳吾は、動かなかった。
スピードを活かした守備で、10フォルランに仕事をさせなかった3久木田 紳吾だったが、CBとしての経験不足を露呈した失点シーンと言える。
また、8渡邊 一仁が、マークを外してるじゃないかという意見もあるかもしれないが、最終ラインとDHラインを作って、セカンドボールを回収するという狙いもある。
つまり、マークを外されたというよりは、マークを任せたという見方も出来る。
勿論、持ち前の危機察知能力で、マークを続けるという選択を選んでも良かった。
しかし、形から言えば、最終ラインのマークにより6竹田 忠嗣がスライドして対応している以上、その最終ラインで、対応するのが、筋であるだろう。
ましてやラインの高さとセカンドボールに対する対応で、堅守を誇っているのが、今の岡山であり、それは、チームコンセプトから外れているので、3久木田 紳吾に対応して欲しかった。
その3に続く。
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