2015:A代表:親善試合:H:vsチュニジア「強い縦(前)への意識で縦(上)を目指す」その3

4、試合考察

4-1:新たな守備の仕方の考察

上記でも何度でも述べた通り、一歩近く寄せて守備をする。
そういった守備が、随所にみらえた。
球際に激しくボディコンタクトし、人数をかけて相手のミスを誘う。
しかし、闇雲にも寄せるのではなく、囲える状況のみである。
囲えない時は、後ろに下がりつつ、しっかりスペースを消す。
これにより、完封に繋げた。
一方で、この守備の結果、一歩によりクロスやミドルシュートやスルーパスを防いだり、高い位置からのショートカウンターといった狙いのプレーを世界の強豪相手に出来るのか。
その辺りが、今後注目すべき点であるだろう。

4-2:縦へパスに対する意識に関する考察

楔形パスが多く、縦への意識が高かった。
5槙野 智章と22吉田 麻也のパスは、そういったのが、多かった。
特に22吉田 麻也は、効果的パスを何度も通していた。
5槙野 智章は、もっと27藤春 廣輝を使って欲しかったのはあるが、最終ラインのそういったパスの変化は、早くも出たハリル色と言える。
受け手の方もスペースや前へ行くという意識が高く、ゴール前に人数をかける様に出来ていた。
そのためカウンターにいつでも持っていこうという狙いがあり、縦への意識が、ポゼッションサッカーによって損なわれていたが、新たにこの武器が出来た事で、新たな日本のスタイル確立に繋がりそうである。

4-3: 30宇佐美 貴史に関する考察

10香川 真司、4本田 圭佑、30宇佐美 貴史の組み合わせは、非常に相性が良い。
3人とも数的不利の状況でも打開実力を秘めている。
狭い所でも仕事出来る選手達であり、ドリブル突破や仕掛け、細かいショートパスでの崩し、ゴールを奪うシュートテクニックやポジショニング。
こういったものを兼ね備えている。
これに8乾 貴史というドリブラーや14武藤 嘉紀、11永井 謙佑といったスピードスターという個性派FW勢の中で、誰が生き残るか楽しみである。

4-4:20川又 堅碁に関する考察

Jリーグで、珍しいフィジカル系FW。
技術こそないものの思い切りの良さや体を使ってゴールに迫る。
9岡崎 慎司に似たタイプであり、前項で上げたFWとは、タイプが、違う。
生粋のストライカーであり、日本では、貴重なFWと言える。
ただ、パフォーマンスの方は、特色は出したものの落第点ではあり、Jリーグで、得点を重ねてアピールしていくことが、必要不可欠であるだろう。
場合によっては、海外挑戦も視野にして経験を積む必要がある。

4-5:課題となったサイドの攻撃に関する考察

14武藤 嘉紀や11永井 謙佑、27藤春 廣輝のスピードというのを完全に活かし切れなかった。
相手が、あまり上がってこない事もあったが、サイドからスピードでクロスというシーンや裏のスペースを使うというシーンをもっと増やす必要がある。
動きがダブったりする事で、勿体ないシーンがあったりとSBとWGの関係性も悪い。
この辺り、今後も召集すなら詰めるべきポイントである。
縦への意識は、格段と上がっている事は、上述で述べた通り、的確なフリーランやポジショニングが出来る様になれば、
パフォーマンスは、より向上するだろう。
縦への意識が高くなるという事は、長いパスを増える様になるという事でもあり、出す側も受ける側もしっかりとした意思疎通をして、連携を高めて行かなければならない。

5、満足度

6点(10点満点)

まだまだこれからという印象。
ただ、色んな選手を見れた事は、良かった。
今後は、五輪を目指すメンバー解散後にそのメンバーをトップに組み込んで行くことを含めて、少ない強化期間で、より強い日本代表を目指して欲しい。
個人的にハリル監督には、期待している。

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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