アギーレジャパン総括その2

3、整備されたシステム

3-1:ピッチを広く

サイドチェンジや広くポジションを取る事で、スピード感のあるパスでの攻撃を可能とした。
両WGが、両サイド広く使い相手のDFラインを広げて、スペースを作る。
中盤の底とCB二人を守備の軸とし、両SB両CHも攻撃に絡みあらゆる所から攻撃を仕掛けた。
左サイドを守れば、右サイドから。
両サイドを守れば、広がったDFラインの隙間からといった感じに多彩な攻撃を繰り出した。
その結果、アジアレベルに置いて、高いレベルのパスサッカーを可能とした。

3-2:ラインを高くコンパクトに

最終ラインを高く保ち、高い位置からハイプレスを仕掛けた。
UAE戦のみは、そこを潰しきれず、背後のスペースを突かれてしまったが、それ以外のシステムでは、このサッカーにより他チームを圧倒した。
ほぼ完封と言えるレベルの守備を見せていたと思う。
この点、チームとしてしっかり意思統一したプレーが出来ていた。

3-3:階層を作ることによるパスサッカー

2(CB)-2(SB)-1(DH)-2(CH)-2(WG)-1(CF)
と階層を作る事で、効果的パスサッカーを可能とした。
縦パスを入れてバックパスや横パスといった2歩進んで1歩戻るといった感じの攻撃が出来た。
その結果、日本の攻撃を捉えきれず、効果的攻撃を可能とした。

4、親善試合を有効活用も…

アンダーの代表で、軒並みアジアで敗れ、日本サッカーの新生が、出遅れた中、若い柴崎 岳と武藤 嘉紀の発掘に成功した。
ザックジャパンの主力を最低限に抑えて、アジアカップ直前まで、ベストメンバーの召集は、避けた。
一方で、実績のあり、一定のサッカーが出来るメンバーをアジアカップで組み込み、親善試合で発掘した選手を上手く機能させた。
ただ、もう少し色んな選手を読んで試して良かったし、実質二人だけだったというのは、寂しいものだ。
しかもほぼブラジルW杯の主力だったのは、頂けない。

その3に続く。

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