2015:J2:11節:A:vsV・ファーレン長崎「ミラーゲームらしい失点と得点」その3

H:長崎:2-0:27李 勇載:イ・ヨンジェ

経過

攻撃を跳ね返され、35岩政 大樹→8渡邊 一仁→6竹田 忠嗣→21加地 亮と繋ぐも21加地 亮の所で、プレスをかけられ前を向けず、6竹田 忠嗣のフォローの動きを察知できず、戻りながらのバックパス。
1中林 洋次にも8木村 裕の寄せが行き、余裕があまりなく、前方に出す。
6竹田 忠嗣が、胸で、1トラップ後10千明 聖典へ出すもパスがずれて、27李 勇載(イ・ヨンジェ)へプレゼントパス。
27李 勇載(イ・ヨンジェ)は、上手い受け方で、上手く前を向くと思い切り振りぬき、逆を突かれる形となり、反応が遅れた1中林 洋次の飛びついた先をこえていき、決まって失点。

分析

こういった攻める方向とは逆を向いてプレーする事での失点は、磐田戦に続いて2度目。
前回も21加地 亮の所であり、事前に8渡邊 一仁を経由している。
21加地 亮は、前を向いた時の落ち着きは、素晴らしいが、後ろを向いた時の場面は弱い傾向にある。
6竹田 忠嗣に出せていればそこから前に運べた可能性もあるが、1中林 洋次へと戻した。
勿論、6竹田 忠嗣へのパスも遅かればカットされた可能性もあり、後ろから相手選手も来ており、そこからフリーになるには、工夫が必要だったが、そこで大きく前へ出すという事も可能だった。
そう考えると21加地 亮は、まだ3バックとWBというポジションを完全にものに出来ていないと言える。

しかし、一番の問題は、ミラーゲームで、こういった感じに一人の選手に一人付くという状況が生まれやすく、プレスが厳しい時である。
実際にこの失点のシーン以外の場面でも息詰まって前に運ぶが出来ていない。
ここまでの3連戦は、まさにそこに苦しんでいた。
前回のレビューでも書いた通り、ここの所、課題がこの試合でもクリアできておらず、最初の失点シーンを攻守に置いての打開策として参考として欲しい。

A:岡山:2-1:19片山 瑛一

経過

岡山側のスローインから始まった所で、19片山 瑛一と長崎の選手が競るがその上を超えて行き、6前田 悠佑の下へと行く。
6前田 悠佑は、無理せず、GK43植草 裕樹へとバックパス。
これに19片山 瑛一が、猛プレス。
43植草 裕樹は、余裕を持ってフェイントかわそうとするが、19片山 瑛一の寄せの方が早く、奪ってそのままゴールに流し込んで得点。

分析

岡山の2失点目と似ている。
出しどころが無く、バックパスした所を狙われてのシーン。
ミラーゲームなのだからこういった部分をしっかり突いていかないといけない。

A:岡山:2-2:35岩政 大樹(※訂正:17島田 譲→25田所 諒※)

経過

8渡辺 一仁が、ロングパスを入れて、35岩政 大樹に収まって、14押谷 祐樹が、シュートが長崎の選手に当たってCK。
※訂正:17島田 譲→25田所 諒※が、岡山が攻める側の右側から蹴る。
このボールに対して、35岩政 大樹が冷静に急落下する落下点を予測して、そこにポジショニングを移し、前で競った選手が、届かなった背後で、フリーで、頭で合わせてそのまま叩き込んでの得点。

分析

35岩政 大樹のパワープレーは、今後も使えるオプションという事が分かった。
今までは5植田 龍二郎や13久保 裕一だったが、FWとしても違うものを持っている様に感じた。
今後の選択肢として大いにありそうだ。
また、落下予想に関する動きも流石の一言。
フリーになると決めてくれる。
試合後セットプレーの回数が少ないとあったので、それもセットプレーの得点の少なさであると気づかされた。
監督の様な受け答えで、本当に先生と言われて慕われるのも分かる。

その4に続く。

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