2012:J2:29節:A:FC岐阜VSファジアーノ岡山「岡山史を名を刻んだストライカーの活躍で、勝利する」

岐阜VS岡山:1-2
得点者:20川又、7地主園、20川又
観客数:2434人
主審:榎本
副審:平野・川崎

1、A:岡山情報

影山監督

スタメン

20川又
7キムミンキュン・13石原
25田所・8千明・14仙石・2沢口
5植田・18竹田・3後藤
1中林

リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原
MF:29大屋
FW:36関戸・38三村・35上條・10チアゴ

途中交代

2沢口→36関戸、20川又→10チアゴ、7キムミンキュン→38三村

 

2、H:岐阜情報

行徳監督

スタメン

18佐藤
14井上・10樋口・7地主園
6服部・8リハンジェ
24村上・25関田・4田中・17野垣内
31時久

リザーブ

Gk:1野田恭平
DF:30尾泉
MF:20三田・23橋本
FW:9梅田・27中島・35ダニロ

途中交代

10樋口→27中島、25関田→20三田、14井上→9梅田

3、戦評

Hの岐阜が、相性の良さを活かし立ち上がり攻勢に出る。
だが、岡山も徐々に状態を上げていく。
すると、岐阜のミスから岡山の20川又が先制ゴールを決める。
後半に入っても流れは変わらず、岡山がボールを支配する展開が続く。
岐阜は、攻めあぐねていたが、岡山が引いてた所を押し込んで、7地主園がゴールを決める。
逃げ切りを狙っていた岡山が、攻撃的カードを切る。
すると20川又が勝ち越しゴールを決める。
岐阜も反撃を試みるも岡山の壁は厚く攻めきれず、岡山が1-2で3連勝。
岐阜は、怪我人や出場停止の影響もあり、なかなかカードを切れず、Hで悔しい敗戦となった。

4、レビュー(A:岡山側)

攻撃

この試合もサイドチェンジを効果的に使い上手く攻めれていた。
ポゼッションもパスミスも少なく上手く繋げていたと思います。
やはり最後の所で、守備を固めた岐阜の守備を崩すのは、難しかった。
先制点は、相手のミスから得点だったが、2得点目は、強さと決定力が光ったゴール。
2得点目の様なゴールを増やしていきたい。
嬉しい出来事として相手CBの選手が足を攣った事。
これに関して、20川又、7キムミンキュン、13石原の強さ、キープ力、スピードといった特徴が効いていた事もあるが、サイドチェンジが、有効だったとも言える。
裏への意識も高く相手DFを走らせる事が出来た事も大きい。
38三村、10チアゴも短い時間ながらしっかりアピール出来た。
下位相手にしっかり勝ちきる事が出来る陣容が揃いつつある。
これに9アンデルソンが加わればFKも武器になる。
怪我無くベストメンバーが揃った時に上位相手にプレーオフ圏以上を争える試合が出来るか。
そのために今いるメンバーで、3得点とれるチームにならないと中位、上位のチームから勝ち星を得るのは難しい。
目処の立ってきたCKを増やすために枠内シュートを増やす事が大事。
鳥取戦、岐阜戦とその点に不安があり、選手には意識して、シュートまで持って行って欲しい。

守備

WBの運動量は、相変わらず素晴らしい。
しっかり、守備してくれるおかげで、スペースを作らせない守備が、出来ている。
この試合に関しては、全体的に守備のバランスが良く、シュートもいつもより少なく抑える事が出来た。
しかし、岐阜の得点力と11染矢と32アブダを欠いていた事を考えると、もっとシュート数を抑えるぐらいでないといけない。
リトリートするのも悪くないが、少しでも前でボールを奪えるか。
そうすれば、相手ゴールに近づくし、シュート機会も増える。
攻守のバランスを上手く取りながら守備をどれだけ出来るか。
それが今後のテーマであり、シュートを減らすための道筋。
今後の改善に期待したい。

5、レビュー(H:岐阜側)

攻撃

前への意識が高かったのは、感じました。
シンプルながら形を作れてましたし、悪くないと思います。
DHの二人のパスの選択を考えても岡山では横パスを出す所でも前へのロングパスという選択が多かった。
現状の戦力を考えた時にポゼッションするよりは、そういった速攻の方がチームには、合っていると感じました。
また、サイドへの意識も高く、しっかり数をかけつつ中への数も増やす。
ピッチを広く使う意識はありましたが、岡山と比べてまだまだと感じましたが、形になっていたと思います。
それでも、結果こそついて来てませんが、やはり主力の流出が一番の原因であり、今はチームの骨格を作る段階。
粘り強く新戦力や既存戦力の融合を図り得点力不足からの脱却を図りたい。

守備

縦に速い攻めを志向しているだけあって、後ろの数はしっかり揃っている。
前線でキープ出来ず、奪われれば両SHが、素早く帰陣し、守備をする。
これを徹底出来ている点は、良いと思います。
岡山で言う、WBが帰陣する感じです。
SBが居るので、SBと挟み込む事やサイドで1対1で対応する事も多かった。
この辺りは、大事な事なので、続けて欲しいと思います。
ただ、解説者も言ってましたが、ミスからの失点が、続いているとの事で、気持ちを引き締めていきたい。
また、25関田の頑張りが目がつきました。
そういった良いプレイを増やして失点も減ってきますし、1点でも少なくして、残留争いからの抜け出して欲しい。

6、得点分析

A:岡山:1得点目:20川又

3後藤?のロングパスを24村上?が、ヘッドで跳ね返す。
そのクリアボールの落下点に入った8リハンジェのヘッドでのバックパスが、20川又へのプレゼントスルーパスとなり、裏へ抜け出そうとする20川又に4田中が並走するも振り切られる。
フリーとなった20川又が、GKとの1対1を冷静に決めてゴール。

これは、8リハンジェの完全なるミス。
失点してはいけない時間帯ですし、ベテランらしかなるミス。
そのミスを逃さず決めた20川又も見事。
ただ、GK31時久の体と腕の間をボールが、抜けている紙一重のゴールだった。

H:岐阜:1得点目:7地主園

映って無かったが、恐らくスローインの流れから。
10樋口が、3後藤を振り切ってマイナスのクロスを入れる。
6服部と25田所が競り合うが、その上を超えて行く。
7地主園が、1バウンドしたボールをダイレクトで蹴り、ボレーシュートを放つ。
5植田が、クリアしようとするが、クリアしきれずそのままゴールに吸い込まれる。
触っていなければ、1中林が、キャッチできていた。

3後藤が振り切られたのが大きい。
そのため余裕を持って10樋口が、クロスを入れる事が出来た。
7地主園も思い切りの良いボレーシュートでしたね。
5植田らしいミスと言えばミスだが、落ち着いて対処して欲しかった。
とはいえ、DFとして触らない選択肢は無い。
岡山としては、不運なゴールだったと言える。

A:岡山:2得点目:20川又

フリーで、3後藤が、クリアボールを跳ね返したボールは、13石原の元へ行く。
13石原もフリーかつヘッドで、7キムミンキュンへ繋ぐ。
4田中が、7キムミンキュンへついていたが、7キムミンキュンが、足下にボールを収めた後にターンしてフリーとなる。
前に少しのスペースとパスコースがあったが、スピードの無い7キムミンキュンは、スルーパスを瞬時に選択。
そして、20川又へ通りGK31時久と1対1となる。
これも20川又が落ち着いてGK31時久の動きを見て、頭部が、倒れた方向と逆の狭いニアにシュートを放ったので、31時久も腕を伸ばせず、ゴールが決まった。

4田中の守備が軽かった。
あそこで、簡単に振り向かせていけない。
また、他の守備陣もカバー意識が低かったのも問題。
ターンした後の7キムミンキュンの視野の広さと判断の速さが光るスルーパスは見事だった。
そして、20川又の決定力も素晴らしい。

7、評点

A:岡山側

GK1中林:6.0:プレスに来た選手を往なす等、冷静さがあり、安定感があった。
CB5植田:5.5:空中戦、攻撃参加等良いプレイを見せるも失点のシーンは、勿体ない。
CB18竹田:5.5:ミドルシュートを狙う等攻撃意識は高かったが、危ない対処があった。
CB3後藤:5.5:好守で持ち味を出したが、失点のシーンでは、振り切られた。
DH8千明:6.0:ボールを失わず支配率を高め、リズムを作った。
DH14仙石:6.0:シュートに行こうとする等、攻撃意識は高かった。
WB25田所:6.0:運動量が光ったが、もう一段回クロス精度をあげていきたい。
WB2沢口:5.5:ボールに絡む回数は多いが、質に課題。
ST7キムミンキュン:6.5:決勝点をアシストする見事なスルーパスを出した。
ST13石原:6.5:スピード感あるドリブルや正確なパスで、相手DF陣を掻き回した。
FW20川又:7.5:少ない決定機を確実に決めてチームを勝利に導いた。

途中交代

36関戸:5.5:見せ場を作れず。
10チアゴ:6.0:競り勝ってチャンスを作った。
38三村:6.0:出場時間が短かったが、シュートまで持って行った。

影山監督:6.5:妥当であり、勝利に導いた良い采配だったと思います。

H:岐阜側

GK31時久:5.5:1対1をどちらか止めていれば展開は違った。
CB4田中:5.0:2失点目の時の対応次第では、防げた。
CB25関田:6.5:随所にインターセプトが光り守備での貢献度は高い。
SB24村上:5.5:何度かオーバーラップを見せるも得点に繋がらず。
SB17野垣内:5.5:惜しいフィードを狙う等、攻撃意識は高かった。
DH6服部:6.0:縦への意識が高く効果的パスを何度か通した。
DH8リハンジェ:4.5:判断ミスから1失点目に繋がった。
SH14井上:5.5:サイドから崩すという意識を感じられた。
SH7地主園:6.5:ドリブル、パス、ゴールと存分に持ち味を発揮した。
ST10樋口:5.5:流動的なポジショニングで、DFを崩そうとした。
FW18佐藤:6.0:高さやポジショニングで、見せ場を作った。

途中交代

27中島:5.5:流れを変えれず。
20三田・9梅田:評価不可

行徳監督:5.5:失点後にもう少し早く攻撃カードを切っても良かったのではないだろうか。

審判(主審:榎本、副審:平野・川崎):6.0:ミスジャッジも少なく、上手くゲームを作った。

8、MOM

「20川又」

岡山史上初の二桁得点。
これで、20川又は、伝説の男となった。
ファジアーノ岡山の歴史に名前を刻んだ。
ストライカーらしいFW。
JFLから見て来たが、決定力の高さは、西野に匹敵する。
凄いゴールこそ少ないが、決めなかえれば行けない所で、高い確率で決めてくれる。
この試合でもその凄さを見せてくれた。
この試合で、初の複数得点の2得点決めたので、今後は、ハットトリック以上を目指して決めて欲しい。

9、満足度

7点(10点満点)

20川又の歴史的ゴールが見れたという事での高い評価。
まだまだ内容には、不満が多いです。
1stレグでの京都戦と比べると試合内容もまだまだ。
ここから状態が良い時にどれだけあげていけるか。
内容と結果が伴った試合を増やしていって欲しい。

10、次節希望スタメン・リザーブ

スタメン

10チアゴ
36関戸・38三村
17服部・8千明・29大屋・34田中
5植田・18竹田・3後藤
1中林

リザーブ

GK:21真子
DF:22篠原・2沢口
MF:14仙石・13石原
FW:20川又・7キムミンキュン

理由

確かに次節は落とせない試合だが、状態の良い選手を総動員して、総合力で、臨むべき試合だと思う。
北九州も強敵だが、順位で見れば大分がそれ以上に強敵。
1戦1戦必勝だが、アウェイ帰りの中二日は、非常にハードであり、残りの試合出場停止や、怪我人の事を考えての起用も大事になってくる時期。
次の試合体が重く負けて、次の試合も疲れがさらに出て負けるという事態を避けるためにも柔軟なスタメン起用を期待したい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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