2017:U-20W杯:グループステージ:2節:中立:vsウルグアイ「エースの怪我というアクシデントで失った流れを盛り返すも勝利には届かず」

日本vsウルグアイ:0-2
得点者:9ニコラス・スキアッパカッセ(4ホセ・ルイス・ロドリゲス)、5マティアス・オリベラ(6マルセロ・サラッキ)

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

日本

監督

内山 篤:3.0

スタメン

13岩崎 悠人:2.5、9小川 航基:2.5
8三好 康児:2.5、7堂安 律:2.5
16原 輝綺:2.5、17市丸 瑞希:3.0
19船木 翔:2.5、3中山 雄太:3.0、5冨安 健洋:2.5、2藤谷 壮:2.5
1小島 亨介:3.0

リザーブ

GK:12波多野 豪、21山口 瑠伊
DF:4板倉 滉、6初瀬 亮、15杉岡 大暉
MF:10坂井 大将、11遠藤 渓太
FW:14田川 亨介、18高木 彰人、20久保 建英

途中交代

9小川 航基→20久保 建英:2.5
16原 輝綺→10坂井 大将:3.0
8三好 康児→18高木 彰人:評価不可

 

ウルグアイ

監督

コイト:2.0

スタメン

9ニコラス・スキアッパカッセ:2.0
19アグスティン・カノッビオ:2.5、8カルロス・ベナビデス:3.0、20ロドリゴ・ベンタンクール:2.5、11ニコラス・デラクルス:2.5
16フェデリコ・バルベルデ:2.5
5マティアス・オリベラ:2.0、2サンティアゴ・ブエノ:2.0、18アグスティン・ロヘル:2.0、4ホセ・ルイス・ロドリゲス:2.0
1サンティアゴ・メレ:2.0

リザーブ

GK:12フアン・ティナリーニ、21アドリアーノ・フレイタス
DF:3エマヌエル・グラルテ、17マティアス・ビニャ
MF:6マルセロ・サラッキ、13サンティアゴ・ビエラ
FW:7ホアキン・アルダイス、14フアン・マヌエル・ボセッリ

途中交代

6マルセロ・サラッキ→8カルロス・ベナビデス:2.0
7ホアキン・アルダイス→9ニコラス・スキアッパカッセ:2.5
11ニコラス・デラクルス→14フアン・マヌエル・ボセッリ:2.5

2、得点経過

ウルグアイ:9ニコラス・スキアッパカッセ(4ホセ・ルイス・ロドリゲス)

 DFラインから一本のロングパスが、4ホセ・ルイス・ロドリゲスに通る。3中山 雄太と19船木 翔で対応するも奪いきれず、中にパスを通される。9ニコラス・スキアッパカッセがボールを持った時に3中山 雄太が、軽率なスライディングタックルを選択してしまい。切り返されて、シュートまでいかれる。コースに5冨安 健洋が、ブロックに行くも間に合わず、その下を通されて、失点。
 ウルグアイのゴール前で流れでの技術の高さもそうだが、冷静さは、際立って凄かった。アジアレベルでは、3中山 雄太と5冨安 健洋の安定感を感じたが、世界レベルであれば、そこが通用しない部分が出てきたという流れであったと思います。ただ、通用している部分もあるので、2失点という結果は、残念ではあるが、この失敗を糧に次に繋げて欲しい。

ウルグアイ:5マティアス・オリベラ(6マルセロ・サラッキ)

 日本の攻撃で攻めきれずにショートカウンター気味に仕掛けられたシーン。バイタルエリア付近に侵入を許した時に二人で対応し、ある程度パスコースを限定していましたが、少し対応を誤りバランスを崩してしまいます。5冨安 健洋が、足を伸ばして、対応しようとしますが、止まっているためにその上を少し浮かしてパスを通されてしまいました。その結果、5マティアス・オリベラに絶妙なスルーパスが通り、GK1小島 亨介との1対1となり、体を張って止めようとするも当てるのが精一杯で、無情にもゴールに吸い込まれました。
 同点以上の狙う場面で、こういった失点は、与えていけなかったが、このシーンのために体力を温存して決めてくる試合巧者ぶりは、流石南米王者という印象を持ちました。逆に日本は、ゴール前での判断の遅さの延長で、試合の流れを活かし切れなかったというマイナスの印象を持ちました。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

日本

攻撃評価:D
守備評価:D
采配評価:D
総合評価:D

ウルグアイ

攻撃評価:B
守備評価:A
采配評価:A
総合評価:A

文章評

 勝てばグループリーグ突破という重要な1戦であったグループリーグ2節。対戦相手は優勝候補の一角の南米王者ウルグアイ。難しい試合になる事は、対戦前から分かっていましたが、速い時間帯にエースの9小川 航基が、負傷交代をするというアクシデントに見舞われた。互角と言える内容で、戦えていたが、ゴール前のプレーであったり、試合運びの差は大きく、その差がスコアになって現れグループリーグ突破をかけて、イタリアとの3節に臨む事となった。

 9小川 航基の存在は大きく、代わりに出場した20久保 建英もフィジカルコンタクトに苦しむボールロストを繰り返し、前半は何も出来なかった。その結果をチームとしての攻撃の深さを失い自分達のの戦い方も失いそれを模索する時間帯が続いていました。
 後半は、リードを奪ったウルグアイが、ペース配分をして、守備に重点を置いた事で、日本も押し込める時間帯もあったが、GK1サンティアゴ・メレのファインセーブやDFのゴールライン手前でのクリアなどで、凌がれて最後までゴールを奪えなかった。終了間際には、駄目押し点を決められて勝負ありました。
 9小川 航基の存在の大きさを強く感じた試合で、チームとしてどう戦って行くかという指針を2日で、見いだせるか。ここにグループリーグ突破できるかどうかに直結すると思います。

 悪い事だけではなく、驚異的成長を見せたのが20久保 建英の後半のプレーは、イタリア戦で、活躍に期待するに十分な内容であったと思います。視野の広さ、技術、連携。こういったスキルを活かす術を試合の中で、発見し、それを実行する。そういった能力の高さと若さを感じました。流石に潰されるシーンもありましたが、果敢にドリブル勝負を仕掛け、ゴールを狙いシュートを積極的に打ったりなど、良いシーンも何度かありました。非常に起用したくなる可能性のあるプレーと違いのあるプレーが出来ていたので、スタメンでも十分行けると思いますが、チームとしてどうすれば勝てるのかという判断するという意味で、最初からスタメンで行くのか、ジョーカーとして残しておくのか。この辺りは、要注目であると思います。

 チームとして攻撃の支柱を失った時にどう組み立てていくのか。ここが、次戦に向けた課題なのですが、9小川 航基が負傷交代するまでと後半の戦い方は違いました。9小川 航基が、出場していた時間帯は、サイドからのクロスを中心に仕掛けていました。ゴール前に際どいクロスを入れるシーンもあり、形が出来ていました。しかし、20久保 建英は、そういったタイプではなく、1つ引いた所で、技術で局面を打開する。よって、サイドからの攻撃では中の人数が足りず、中央からパスとドリブルで仕掛けようとしても20久保 建英が潰される。結局は、前半は、こういった事があり、消極的なプレーが増えて、流れを掴めなかった。
 しかし、後半は、20久保 建英が、バイタルエリアでのプレーで、決定機を演出できるようになって大分改善しました。細かいパス交換で相手を揺さぶりシュートまで行くこういった事が出来ていました。特に7堂安 律とのパス交換は有効で、1タッチでのパスやヒールパスなど、可能性を感じるものでした。こういったプレーで、イタリアに対して、どこまで通用するかというのは、勝負を左右するポイントとなりますが、きっと通用すると信じたいです。

 2試合でのグループリーグ突破は出来なかったものの20久保 建英の嬉しい変化を含めて、これまでの日本の形とは違った日本を短い準備時間で体現できるのかという部分は楽しみです。また、イタリアという欧州で実績のある若い世代に対して、真剣勝負でどこまで戦えるのか。こういった部分は、消化試合では味わえないので、チームとして真剣勝負できる喜びを噛みしめて戦って欲しいです。グループリーグ突破をする事ができれば、真剣勝負の試合をもっと出来るので、大事な1戦です。厳しい試合になると思いますが、楽しみです。

試合評

MOM:9ニコラス・スキアッパカッセ(ウルグアイ)
MIP:20久保 建英(日本)
満足度:4点(10点満点)

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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