川崎のクオリティ

  • アオ
    2007年03月07日 19:47 visibility90

開始まもなく、マギヌンの前線での頑張りであっさり先制したものの、その後怒涛の反撃をしてくる相手のペースに合わせてしまって、いまひとつ中盤が作れないフロンターレ。
川崎のパスワークを警戒してボールサイドに密集して守っている相手を崩すためには素早いサイドチェンジが有効だが、それはこの試合のようなピッチ状態が悪い場所ではなかなかままならない。逆に、つなごうとする川崎の選手のミスをついた相手の速い展開には鋭さがあり、結果的には前半の真ん中まで持たずにあっさり同点をくらう。
その後も、熱狂的な観衆の大声援を受けてモチベーションのあがった相手が激しくボールに寄せてきて、川崎は混乱してしまう。横パスを奪われたり、審判のホームよりの判定もあって、セットプレーも含めて危ない場面を作られた。しかしなんとか前半を1−1で終える。

後半になると、川崎の選手に落ち着きが見られた。
ボールを奪ってつなぐ場面、寄せてくる相手の裏に蹴る場面と、場面に応じて連動した動きを取り戻してきて、チームとしての規律を取り戻してきた川崎。徐々にアレマ・マランの選手の足が止まってきたこともあり、カウンター気味の単独突破やセットプレーのほかはそれほど怖い場面は作られなくなってきた。ラフプレーをしかけてくる相手選手を逆に挑発する余裕も生まれた。
そして相手ゴール前のミドルシュートのこぼれ球に次々と選手が飛び込み、最後は再びマギヌンが相手のスライディングを恐れずに押し込んでついに勝ち越し。さらに右サイドでボールを奪ったマギヌンが落ち着いてボールをゴール前に送って3点目。もはやマランに盛り返す力はなく、スタンドは早々と帰途に着くサポーターによって徐々に"地肌"が見えてきてしまった。

結果的には、川崎がアレマ・アランの「喧嘩サッカー」にうまく対応したという感もある。
相手が来ていて中盤がまるでなくなった時間もあったけど、 相手が疲れてきたらうまく自分たちのリズムに持っていったし。
マギヌンもほんとにすばらしい。

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