未熟な審判技術
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アオ
2007年03月10日 21:21 visibility105
時間として千葉が攻勢に出ている時間の方が長かったが、切れ味鋭く4分足らずの間に3点を決めた清水がスコアだけ見れば圧勝だった。
この試合では、後半の残り時間が少なくなったときに、西澤選手が退場になったが、主審のこの判定には疑問が残る。
まずストヤノフ選手が1点を返すPKを決めた後に、清水のGKがボールを離さなかったために警告を与えられた。
主審がそれを記録している間にボールを抱えてセンターサークルに戻るストヤノフ選手が、交替したばかりの西澤選手にぶつかって転びそうになり、それに対して西澤選手が一瞬ストヤノフにつめよったところで再びストヤノフがかなり大げさに転んだ。これに対して市原の選手が主審にアピール。そこにやってきた主審は迷わず西澤選手にレッドカードを出した。
しかし、ちょうど逆サイドのゴール裏にあったカメラがそのシーンを捕らえていたが、ストヤノフ選手の最初の接触は少なくとも偶発的か、自分からぶつかっていったようなシーンであり、それに対して詰め寄った西澤選手は軽く押した程度であった。それ以上に問題なのは、主審は最初の接触の瞬間も西澤選手が詰め寄った瞬間もどちらも見ていなかったのに、市原の選手のアピールだけで、副審に確認しにいくこともなく、レッドカードを出してしまったことだ。
この退場は試合結果を左右するものではなかったが、西澤選手は率直に言って不運である(とはいえ警告に値する行為ではあったと個人的には思う)。そしてストヤノフ選手の行為は誉められるものではない。少なくとも審判委員会は西澤選手の出場停止については撤回すべきであろう。
さて、それはそれとして、試合全体を振り返ると、試合後のインタビューで枝村選手が語っていたように、清水も得点シーン以外の出来はチームとしてはそれほど良くなかった。個人ではフェルナンジーニョ選手やチョジェジン選手は切れがあり、DF陣も粘りがあったが、後ろからの組立てはほとんどできていなかった。逆に千葉は佐藤勇のミドルシュート以外はあまり決定機を作れなかったものの、試合はほぼ支配していたし、組立てもそれなりにできていた。ただ、千葉らしい、いい意味での嫌らしさはあまり感じられなかった。
- 事務局に通報しました。
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