☆第一回全国中等学校優勝野球大会予選参加校~比叡山高校~

1915年(大正4年)、第1回全国中等学校優勝野球大会は、京津地区代表の京都二中が優勝を飾った。
では、京津地区予選はどのような結果であったのだろうか?

1回戦
同志社中 11-0 立命館中
京都五中 22-13 坂本中
京都師範 23-11 八幡商

2回戦
京都二中 不戦勝 京都一中
京都一商 13-2 京都美工
同志社中 10-6 京都師範
京都五中 11-2 滋賀師範

準決勝
京都二中 8-1 京都一商
同志社中 11-0 京都五中

決勝
京都二中 5-0 同志社中


この中で気になるのは1回戦に登場した坂本中である。(やや強引)
この坂本中とは、現在の比叡山高校のことである。おそらく、この辺りが坂本という地名でそこからこの校名が付いたのでしょう。
ただ、第2回大会予選は比叡山中という校名で参加しています。



比叡山高校は1873年(明治6年)に天台宗総黌として創設された歴史を有します。
野球部は1912年(大正元年)に創部され、滋賀県内では彦根東、八幡商、膳所に次ぐ歴史を誇ります。
夏の予選初勝利は、1918年(大正7年)第4回夏の大会予選(リーグ戦)で滋賀師範に 11-10での勝利であった。
トーナメントでの初勝利は、1921年(大正10年)第7回大会予選で京都市工に 7-6 での勝利であった。
1964年(昭和39年)第46回夏の大会滋賀予選決勝で八幡商を 2-0 で破り、初めて京都との代表決定戦に進出した。しかし、平安に 0-11 と大敗を喫した。
その後も、第51回、第52回大会も代表決定戦に駒を進めるがいずれも平安に敗れている。
夏の甲子園初出場となったのは1971年(昭和46年)第53回大会であった。滋賀予選決勝で守山を 5-1 で破り、京都との代表決定戦では宮津を 2-0 で破っての栄冠であった。
今夏を終えての夏の予選通算成績は142勝78敗である。

比叡山高校といえば、1978年(昭和53年)第50回春の選抜大会1回戦で春夏通じて高校野球史上初の被完全試合チームという話題が出て来ますが、翌年の夏の全国大会では釧路工、相可、そして、前橋工(完全試合は前橋の松本稔投手が達成)を破り、滋賀県勢として夏の全国大会では初となるベスト8に進出していることを忘れてはならない。







以上です。

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