拭うことの出来ない違和感
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けん坊
2008年08月19日 08:20 visibility128
川崎フロンターレの我那覇和樹選手が、先日の川崎vs磐田の試合開始前「(自身の問題に対しての)募金に協力してくれたお礼を直接言いたい」と、いうことで挨拶をしたということです。
(我那覇選手のブログ/GANARL「8/17等々力にて…緊張しました」より)
http://ameblo.jp/ganakazu/entry-10128782011.html
素直な気持ちで綴られた文章や行動には、爽やかな感動を覚えます。
「まっすぐひたむきな気持ちを持ち、仲間を大切にし、自分の気持ちに正直に生き、それを行動に表し貫くことが出来る」という彼が、人として純粋で美しい性格であることは誰しも認めるところかと思います。
その反面、自分自身の言動や行動の持つ影響力の大きさに気づきにくいという部分もあるのではないかと思います。裏表のない性格の彼なので、今回のコメントにも先日の「選手協会への御礼」でのコメントにも他意がないことは分かっているつもりですが、どうしてもボクは違和感を感じています。
「皆さんのお陰で、自分も、そして全ての選手も救われました。」(今回のコメント)
「お蔭様でCAS裁定により、自分の潔白が証明され、自分や関係者の名誉が回復されました。」
(前回のコメント)
ボクの考えでは、この問題に関しては「我那覇選手の名誉は回復されましたが、それは何もしていなかったのだから当然のことを確認することが出来ただけで、むしろ、そういったことを起こしておきながら、この問題に正面から向き合わないJリーグをどうするのか?!」ということをみんなで考えるスタートラインに立つことが出来たのではないかと思っていましたが、これまでのところ矢面に立ってきた我那覇選手が「終結宣言」を連発していますので、残念ながら、Jリーグの思惑通り、うやむやになると思います。
先日の日記でも書きましたが、…
我那覇選手はサッカー選手であって、これ以上この問題に取り組むために時間を費やすことよりも、プレーで全力を尽くすのが良いと思います。彼の仕事場は、ピッチです。
…なので、彼個人としては、この問題は終わったということで良いと思います。
しかし、それと「この問題は終わった」と解釈してしまうことは別のものではないかと考えます。
ボクは、傷つき悩み闘い抜いた我那覇選手にさらに何かをして欲しいというわけではありません。
ただ、「終わった」と言って欲しくなかった。…と、思っています。
このままうやむやになったのでは、何度でも同じようなことが起こるのではないかと思います。
スポーツ仲裁裁判所の裁定結果により、当然に生じる下記の事柄は、まもなくうやむやになります。
(1)我那覇選手への直接謝罪
(2)後藤秀隆氏への謝罪
(3)フロンターレへの制裁金の取消しと返還
(4)この問題に関する事実の検証と解明
(5)こういった不当処分の再発防止策
自分なりにこの問題には関心を寄せてきましたが、今は少し虚しいような気持ちに包まれています。
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