落合博満の矜持。
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Miya
2007年10月15日 08:55 visibility895
18日(木)からセ・リーグのCS第2ステージが始まり、リーグの覇者・巨人と第1ステージを勝ち抜いた中日が激突する。
今季の両チームは対戦成績も五分でがっぷり四つ。
いったいどちらが勝ち抜くのか予想もつかない。
落合博満はリーグ優勝こそ原巨人に譲ったものの、
雪辱をかけ、今回全身全霊を込めて立ち向かってくるだろう。
そもそも落合にとって巨人は死んでも負けられない相手である。
1993年オフ、当時中日の主砲であった落合はFAで巨人に移籍。
優勝請負人として、長島監督に乞われての入団であった。
期待通り、1994年、1996年巨人の優勝に貢献し、3年間で長島を2度も胴上げしている。
ところが1996年オフ、巨人は西武・清原の獲得に走り、落合は玉突きで自由契約となった。
まさかこんな形で追い出されるとは落合自身も思っていなかったはずだ。
このことを執念深い落合が水に流しているわけはない。
プロ野球入りしたばかりのルーキーの時、キャンプで打撃フォールをけなされた金田正一のことをいまだに「金田」と呼び捨てにするという噂もある。当然のように金田が会長を務める名球会入りを拒否した。
一生許すことはないだろう。
2004年、中日の監督に就任した落合は公約を掲げる。
「この1年は補強を凍結し、個々の選手の能力を10%底上げして日本一をとる」
これは巨人への強烈なアンチテーゼであった。
ふてぶてしい態度と不敵な発言で人を煙に巻くのが落合流マのスコミ向けスタイルだ。
昨季終盤、2位阪神の驚異的な猛追を受けた時にも、「ウチがマジックを減らせばいいだけのこと。追われる方が圧倒的に有利なんだよ」と余裕の発言をした。が、優勝が決まった瞬間に号泣し、「あんなに追い上げられるとは思わなかった」と苦しかった心情を正直に告白している。これが落合の「素」なのだろう。それを見てこう思った人も多いはずだ。
「落合にこんなに弱っちい部分があるなんて信じられない・・・」
それ以降、落合がどんな強気な発言をしてもすぐその裏を読んでしまう。何を言っていても反対の気持ちを隠すためのカモフラージュ。
巨人に対する気持ちも愛憎入り混じっているはずだ。もしかして愛情の方が上回っているのではないか。
近い将来、巨人落合博満監督が誕生する日が来るのかもしれない。
いずれにしてもこの第2ステージで落合が巨人を倒してこそ実現する話である。
頑張れ落合!
もっと泣け!!!
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