阪急電車〜片道15分の球場跡

  • 仲本
    2011年05月22日 21:26 visibility419


(こちらは京セラドーム入口で撮った阪急球団旗。撮るのは風まかせで難しい)
つーかタイトル先行で思いついたネタだろ、とツッコまれそうですが、全くその通りでして[e330]、こういうタイトルにしておけばひょっとして若い女のコが勘違いして読みに来てくれるのかなぁぁなんて(←アホであります)。

さて、先日の京セラ阪急復刻祭のときには往年の日本シリーズのポスターが飾られていました。球場はもちろん「阪急西宮球場」。☆大阪・神戸から特急14分、と書かれてありました。最寄り駅の西宮北口は大阪梅田と神戸三宮を結ぶ阪急神戸線のほぼ中間にあり、小説・映画「阪急電車」の舞台となった阪急今津線とも交差する主要駅。電鉄会社ならではの交通至便な球場だったのだなあと今さらながら思います。

西宮スタジアムがなくなって以来、行く用事もなく何年も経っていましたが、いい機会なので電車に揺られて行ってみました。今は梅田から特急で約12分とのこと。









(今津線の高架の向こう、ガラス張りになっているのが阪急西宮ガーデンズのエントランス)
駅南側は再開発で驚くべき変貌ぶりでした。西宮球場跡にできた阪急西宮ガーデンズへは駅から歩道橋で直結しています。今津線の南行きもガーデンズへの利便性を考慮してか西宮北口駅直前から高架となり、「球場前」の踏切も今では使われていないようです。遅かれ早かれ撤去されてしまうでしょう。

西宮ガーデンズの最上階には阪急西宮ギャラリーという施設があると聞いていたのでこちらものぞいてみました。すでに多くの方が取り上げている場所で、これ以上付け加えることもなさそうなのですが[e330]

正面に掲げられた殿堂入り関係者の多いこと。阪急ブレーブスの栄光の展示品はいろいろとありましたが、個人的に面白いなと思ったのが福本豊選手の盗塁王のトロフィー。よく見ると像のモチーフは「ダチョウ」のようでした。まあ確かに脚は早そうではあるけれども。これはデザインが毎年変わるのでしょうか?「このダチョウやったら飾っといてええよ。ワシいらんから」という福本さんのボヤキが聞こえてきそうでした。

映像コーナーは誰かしら試しにボタンを押してはどっか行くみたいで、箕面有馬電鉄の映像を何回も見るハメになりました。阪急ブレーブス日本一の映像は念を送っていると何度目かに誰かが押してくれたらしく見ることができました。日本一の瞬間、ものすごい量の紙テープが舞い、当時のファンの熱気が伝わってきます。胴上げを照らすグラウンドの西日も今となっては懐かしい。日本シリーズといえば長らくデーゲームでした。
西宮球場の歴史映像は最後に自力で押しました(苦笑)。

さて一段落してガーデンズを出て、西側へ少し歩くと小川が流れています。橋がかかっており、その名も「球場橋」。年月が経つにつれてここに球場があったと知る人は少なくなりますが、子供が不思議に思って誰かに聞いたら答えが返ってくるうちは名前を残しておいてほしいものです。西宮ガーデンズも今でこそ新しくてきれいですがおそらくは球場より商業施設のほうが盛衰は激しそうですからね…。
(「球場橋」と書かれた欄干。向こうの鉄橋をあずき色の阪急電車が渡っていく。)















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