代表校放浪記〜明石商

  • 仲本
    2016年02月14日 08:31 visibility475

代表校放浪記は「一度も訪ねたことのない学校の近所(←これが意外に重要)まで行ってみる」ことを基本にしていて、年によって数は違ってくる。

選抜に出場する近畿勢は長田を含めて7校。そのうち3校が初出場という当たり年。いくつ行けるかどうかはわからないが、そろそろ動いていかないと開幕までに間に合わない。

悪天候の予報だったため、比較的近い長田を考えたが、同じ方角の遠い方を残すと行く気がなくなりそうなのと、明石商は選抜される可能性が濃厚だったので、準備が進んでいるだろうと思い直し、そちらを先にすることにした(いろいろ考えているのです)。

明石といってもおなじみの明石駅からさらに西へ3駅先、JRの魚住駅が最寄り駅になる。大阪からは新快速と普通を乗り継いで約1時間。初めて降りる駅だ。


改札を出たところに横断幕が用意されていた。最悪もうここで帰ってもいいや(ちゃんとやれ)。駅前で昼食でも、と思ったが、あいにく適当な店が見当たらない。

仕方なく学校方面へ歩くことにする。駅からしばらくすると長い上り坂になり、そのうち国道2号線との変則交差点に行き当たる。ここを渡ると周りに畑が増えてくる。

思った通り道中なにか面白いものがあるわけでもなく、県道をひたすら歩いて北上。車の流れは途切れないが、歩道があるので安心だ。自転車に乗った白ヘルの中学生と何度かすれ違う。春江工に行ったときを思い出した。


歩くこと20分あまり、野菜畑の向こうに校舎が見えてきた。

市立の商業高校だが、平成19年にカリキュラムが再編されて商業科の中にスポーツ科学類型というコースができた。野球部も実績のある監督を招いて強化に努め…、と、やってることは新興私学とあまり変わらない。

市内には古豪・明石高をはじめいくつかの高校があるが、近隣の野球の上手な子は徐々にここに集まって来ているのだろう。


グラウンドはわりと広い。木やネットで外からは目隠しされている。監督かコーチの声が聞こえる。おそらくマイクかなにかで指示を出しているのだろう。ゴリゴリやっている。そうこうしている間に雨が振りだしてきた。

秋の近畿大会ではベスト4。近畿の準々決勝を見たところ、打線はまとまっている。だが全国レベルの投手相手ではそう最初からガンガン打てまい。好投した吉高投手の出来が勝負の行方を左右することになりそうだ。


おまけ。学校のすぐそばに大きな碑が立っている。このあたりはため池が多い。台地になっていて水の確保には苦労したようで、これも治水工事の記念碑だ。

地図を見ると明石商は市立の中学校と小さな公園が隣接していて、全体でなんとなく丸っこい形になっている。使わなくなった池を埋めてそこに学校を立てたケースがあるというから、ここもそういうことなのかもしれない。ブラタモリでも来ないかな。





























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