代表校放浪記〜長田

  • 仲本
    2016年03月06日 09:55 visibility684

神戸電鉄は新開地から隣の湊川まで130円のところ、その次の長田までは280円。なんでや設定おかしいやろ、とこれには理由があるのだが、一方で新開地〜湊川はほぼ直線で400mほどしかない。迷わず1駅歩いて湊川から乗車する。これで片道170円。

神戸といっても、いつも三宮元町あたりをうろうろするだけなので、このあたりはほぼ未踏の地になっていた。


(神鉄長田駅を出る列車はさらにカーブを切って山登り。そのまま乗っていけば、有馬温泉にも行ける路線なのだ)
湊川から神鉄長田は1.9kmの区間ながら標高差が70mあって、トンネルとカーブでの構成はなかなかの乗りごたえ。長田高校に行くなら高速長田駅からのほうがよっぽど近いが、これはこれで面白い。

地図によれば駅のそばに広い道がうねうねと走っているはず、と思っていたら、その道には駅前の歩道橋から階段を延々下っていかなければならなかった。神鉄の線路から道路まで桁下6mとのこと。駅周辺の住宅地はダイナミックな起伏に富んでいて、自転車は役に立たなさそう。というか神戸って海側から山に向かって上り坂のイメージしかなかったが、こんなにでこぼこしてるのね。行ってみないとわからないものだ。

道案内がまるでない住宅街の坂を上ったり下ったり、かれこれ30分近く歩いてたどり着いた。実は正門の近くから海側にはわかりやすい長い坂道が伸びていたが、最寄り駅とされる高速長田駅からでも、通学でここまで上ってくるには結構時間がかかりそうではある。


(左側が長田高校の校舎のある敷地と、交番でした)
地形の都合でグラウンドは校舎の立っている敷地から一段高いところになっているらしい。道を跨いだ渡り廊下でつながっている。

道ばたからのんきにスマホで撮っていると、その横を音もなく兵庫県警のミニパトが通過
(((;゜Д゜)))!

そんなわけで、一巡りしただけで写真も撮らずに退散する。創立100年に届こうかという歴史のある学校だが、校舎は改築されたのか、きれいに整っていた。いわれのありそうな門柱らしきものが敷地内に保存されているのがうかがえる。

この学校の前身は旧制の神戸三中で、野球部のユニフォームにも3本のラインが入っているとのこと。どうせなら帽子も三本線にすれば連盟のウケももっと良くなるかもしれない(苦笑

正門の向かい側の道には「東大〇名、京大〇名」の合格実績をうたう某予備校の広告看板がある。進学校の生徒さんにはこういうのも効き目があるのだろう。

秋の大会は兵庫の8強。神港学園との接戦を落とした。試合を観ていないのでなんとも言えないが、主戦投手は最速140km/h超という。しかし真っ直ぐに頼るようではかえって常連校には打ち頃、変化球のキレで勝負したい。

どうも数年前の小山台とイメージがかぶるので、甲子園での戦いは不安といえば不安ではあるが、そもそも21世紀枠の学校にそれを求めるのは酷というものか。


(とにかくバッテリーの奮起が最重要。もちろん選手は神戸っ子で固める)





























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