第一回選手権＆皆勤校放浪記〜県立神戸高校（前）

東北遠征の前に第一回放浪記の兵庫篇に決着をつけとかないと、ということで、再び神戸の王子公園からスタートする。陸上競技場のスタンドから六甲山系を眺めているとなんとなく気になった建物があり、位置的にはあそこなんじゃないの、と見当をつけていたのだった。とりあえず王子公園の縁に沿って歩き、山手のほうへ向かう。公園の北側には神戸海星女子学院という私立の学校がある。ここは校舎の屋上に白いマリア像が立っていらっしゃるという、いかにもミナト神戸（？）な建物だ。

ところで、「海星」という名を持つ学校は全国に点在しており、甲子園で対戦までしているが（三重と長崎）、そもそもなぜ同じ名前の学校がたくさんあるのかといえば、カトリックで「海の星（=Maris StellaまたはStella Maris)」といえば“聖母マリア”を指す言葉なのだそうだ。経営母体はそれぞれ違えど、ほぼカトリック系のミッション・スクールなのだという。こんなのも高校野球で身に付けた豆知識であって…、
 (((゜д゜)))＜アンタなんか怖いよ

さらに北隣りには松蔭高校というこれまた関西では有名な女子校があるのだが、ばっさり割愛。松蔭高校の北側から東に向かってしばらく歩いていけば、目指す神戸高校への正門へ上る坂道に続く交差点にいきつくはずである。
…というか、仲本さん、

確実に寄り道してますよね？

でもこのあたりは関西学院発祥の地からはじまって神戸高校に至るまで、ちょっとした建築散歩コースなのだ。気候の良い時に一度歩いてみることをお勧めする。旧制・県立神戸一中の流れをくむ神戸高校ももちろんというか、独特のたたずまいをしている。人呼んで「上野が丘のロンドン塔」―。

つづく。