女神は移り気、というけれど

  • 仲本
    2017年07月15日 22:25 visibility278

延長10回裏の攻撃。ノーアウトから二塁打で走者を出したところで、続く打者は送りバントの構えを見せた。

(サヨナラの走者とはいえ、打者は5番だし、一つアウトをやるよりも、押せ押せで打たせたほうが良いのでは…、)

この回決めてしまわなければ厳しい。スタンドで見ていたわたしはそう思っていた。

しかしサインが変わるはずもなく、三塁線にバントが転がる。これが絶妙の強さと転がりでサードは捕るだけ。内野安打になって無死1、3塁。

 

6番打者は前進守備のショート正面へのゴロ、三塁走者は構わず本塁へスタートを切るが、結局三本間で挟殺にあって一死。一塁走者は二塁へ、一死1、2塁。

(守りはこれで併殺も狙える。攻めとしては一塁走者が三塁まで来てほしかった)

 

7番打者はライト前へライナーではじき返す。前に来ていたライトがワンバウンドでこれをおさえ、二塁走者は三塁ストップ。一死満塁。

(これは当たりがよかったので突っ込んでも無理。満塁で投手にもプレッシャーがかかるはず)

 

二遊間は中間よりやや前、これにつられて二塁走者の離塁が大きくなってしまった。捕手からのけん制から三塁に追ってタッチアウト。

(三塁走者が還ればそれでサヨナラなのに)

 

局面は二死1,3塁と変わった。8番打者は引っ張って三塁右へ強めの低いゴロ。これをサードが小さくはじいた。拾い直しての一塁送球もやや短くなってしまった。

 

攻撃側のスタンド後方から慌てて撮ったのでこれでは全くわからないと思うが、

一塁手これを捕りえず、打者走者は一塁セーフ。その間にもちろん三塁走者はホームイン。

最後も状況が目まぐるしく変わったが、ここに至るまでにも一波乱あるゲームだった。

 

つづく。

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