
水戸vsF東京@Ksスタ
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稲葉孝大
2011年06月27日 14:31 visibility27
ポイントは先日の日記に書いたので割愛します(間違いなどありましたら、ご指摘ください)。
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<水戸前半>
連勝中とあってメンバーの変更はなし。前節の岡山戦と同じ4-4-2。
常盤 遠藤
島田 小池
西岡 村田
保崎 尾本 塩谷 岡田
本間
開始直後に相次いでセットプレーを与え、攻め上がる相手に波状攻撃を許す苦しい立ち上がりとなったが、良くも悪くも予想通りといえた。水戸にとって守備に回る時間が長くなるのは仕方がないこと。寧ろ、4分に常盤が奪ってからの遠藤→小池につないだカウンターの代表されるように、奪ってからの速攻に攻撃の光を見出していた。奪ってからシンプルにつなぐカウンターを起点にチャンスはあったが、素早く寄せてくる相手に形にならない。左サイドから積極的な攻撃参加が持ち味の保崎も守備に張り付きっぱなしになり、上がることができず、迫力がなかった。
一方、守備はラインが下がってしまい押し込まれたが、バイタルエリアに入ってくる相手をしっかりボランチとDFでしっかりプレスを掛けることで、突破されてもシュートは打たせず。DFの裏もGK本間と連携が取れており、オウンゴールになりそうなプレーもあったが安定した守備陣は決定機を与えなかった。スコアレスだが狙い通りといった内容。後半に向けても守備からリズムをつかみたいところだ。
<F東京前半>
システムは4-2-3-1。メンバーも前節の徳島戦と変更なし。勢いそのまま攻勢に出れるか。
セザー
田辺 羽生 谷澤
高橋 梶山
中村 今野 森重 徳永
塩田
立ち上がりからロングボールを多用し、一気にDFラインを高く上げる。さらには上手くサイドチェンジをして押し込み、波状攻撃を仕掛ける。中盤でボールを支配したが、どことなくペースをつかみきれない。原因は相手のDFを崩しきれないということだった。
何度もチャンスになりそうな場面は作るが、チャンスまでは作らせてもらえず当然シュートも打てない。中盤の3人が流動的にポジショニングを変え相手を翻弄するが、最後の部分まで持っていけない。35分には今野の左サイドへのフィードから、セザーが相手DFを振り切りミドルシュートを放つが僅かに左に逸れる。
守備に関してはカウンターとサイド攻撃を警戒していたようで、危ない場面はなかった。両ボランチのポジショニング(上手くバランスを取っていた)や、サイドへのボールに3対1で奪いにいくなど徹底していた(だから水戸の両サイドは起点になれず)。
引いてくる相手を打ち崩すというJ1では見られなかった試合展開、ここまで苦戦を強いられているがこの日も同様だった。リトリートした相手の守備を崩すのは簡単ではない。前半を終えて0-0。「たら」「れば」はタブーだが、そんな前半。このままだと徐々に相手のペースになりかねない。
<水戸後半>
攻撃に甘さはあるものの守備は問題ないこともあって、メンバーやシステムに変更はなかった。後半は攻撃の立て直しを図りたいが、前半同様苦しい展開が続き守備に時間を費やすと、ついに試合が動いた。
52分にPA中央の外でクサビのボールを受けた相手選手を、塩谷が倒してしまいファウル。嫌な位置でのFKを直接決められ先制点を与えてしまった。個の力の差を見せつけられた格好だったが、直後の60分にも今度は岡田がPAで相手を倒してPKを献上。0-2と2点のビハインドになってしまった。
水戸が勝機を見出すならロースコアが理想だったが、0-2となると非常に厳しくなってしまう。また2失点とも流れの中での失点ではなく、しかも守備を崩されていない中での失点は、もったいなかったし結果として痛かった。
先制点となってしまったFKの前に常盤→ロメロに交代。そのまま常盤のポジションに入ったロメロが精力的にピッチを動き回ると、水戸にゴールを呼ぶ。63分に左サイドからロメロ→村田→保崎(だったはず)とつなぎ、PA内で保崎が倒され今度は水戸にPK。これを保崎本人が決めすぐさま1点を返す。
前半とは打って変わって点の取り合いになってきたが、71分に岡田が2枚目の警告で退場となってしまう。1点リードを許した状況でさらに数的不利になると、79分には3点目を失い1-3に。さらに劣勢に追い込まれてしまったが、最後まで諦めなかった。
このまま終わり或いは鳥栖戦のように大量失点か・・・と思った終了直前には島田のクロスのこぼれ球を村田が左足一閃。ミドルシュートを決め1点差に追いすがる。アディッショナルタイムにもカウンター(蹴り合いだけど)から右サイドを駆け上がった保崎がPA内にクロスを上げるが、無情にも合わずにボールは流れてしまった。
退場者が出たことも大きいが、何より先制点を与えてしまったことが痛かった。撃ち合いになると勝ち目は厳しいだけに、何とかロースコアにもっていきたかった。ただ、3失点も2点はセットプレーであり、1点も退場者が出てからということを考えると、「やられた」ことを実感しない敗戦ではないだろか。結果は2-3だが、セットプレーを差し引けば1-1、同点であり内容的にも1-1で十分の試合だった。最後まで耐えられれば結果は違ったかもしれないが、こればかりは結果論になるので意味がない。
最後は個の力に屈してしまったが、未然に防ぐためにも危険な位置でファールは厳禁だ。この試合のようにいくら相手にボールを支配されていても、シュートを打たせなければ怖くはないのだから。ポゼッションさせて奪ってからのカウンター、この戦い方がやはり効果的か。
攻撃も最後に村田が意地を見せ、スタンドが沸いた。誰1人としてサボらない水戸のサッカーは運動量がベースにあるからこそ、組織力が発揮されている。柱谷ismが浸透している水戸のサッカー、見ていてとても面白いものだった。
<F東京後半>
こちらも相手同様メンバー・システム共に変更なし。前半と似た立ち上がりとなったが、違いが2つ。1つはロングパスではなくショートパスを中心に丁寧にボールをつなぎはじめた。もう1つは先制点に結びついたこと。
52分に徳永のクサビを受けた羽生が相手DFに倒されFKを得る。ここで個の力を発揮したF東京、20m強の中央からのFKを森重が左に直接決めてようやく先制(54分)。FKは技術の見せ所であり、セットプレーのチャンスを逃さないのはさすがの一言だ。
ここまでのF東京の課題は追加点が奪えていないことだったが、勢いで勝るのかあっさりと2点目が生まれる。直後の59分に左サイドをドリブル突破した中村がPAに侵入したところをまたも倒され、PKを得る。このPKを梶山が冷静に決めて待望の追加点。今のF東京であれば盤石なリードだが、思わぬ形で1点を返される。
63分に右サイドPA内で高橋が相手を倒してPKを与えてしまうのだが・・・。微妙なプレーに選手達は猛抗議。残念だが判定は覆らず、PKを決められ1点差に。この判定は些か酷なものだったということを付け加えておく。
追加点がモノを言ったかのように、2-1になってしまったが、相手に退場者が出るとようやく相手の守備を崩し始める。79分、森重のパスを受けた梶山がバイタルエリアでタメを作ると、DFの裏にスルーパス。このボールに素早く反応した(狙っていた)石川が豪快に右足を振り抜き、水戸ゴールにとどめの3点目を突き刺す。石川がゴールを決めると俄然盛り上がるアウェイスタンド。相手守備がセザーにつられ石川をマークしていなかったこともあり、パス→受けてからのシュート、一連の流れは完璧に守備のスキを突いていた。
終了間際に1点を失ったのは余計だったが、3点あれば勝利を手繰り寄せるには十分だった。2点は共にセットプレーからだが、欲しかった追加点も早い時間帯に奪えたことで試合運びは楽になったと言える。相手の組織力を個の力で打ち破ったが、課題は残る。
3点もセットプレーが2点、1点も相手に退場者が出てからで流れからの得点を考えると手放しでは喜べない。中盤では完全に優位に立っていたが、チームとしての差は結果以上にないということでもある。殆どのJ2のクラブがF東京対策をしてくるだけに、苦戦は必至。プレーの質を上げていかないと、この先行き詰ってしまうことも考えられる。相手が引いてくるのは分かっているからこそ、ポゼッションしてても攻めきれない試合も増える。似た試合展開が続くがそこで明暗を分けるのがやはりセットプレー。絶対に何度かチャンスは訪れる。そのチャンスを決め切れるからこそ勝負強さがあるし、この試合でもそんな姿を見せた。
F東京は本来J2で戦うクラブではない。J1で戦うことを意識しなければいけないチーム作りが求められるはず。個人的には相手を圧倒する姿を見せてほしい。
最後に、あまり言いたくないがこの試合のレフェリーが白熱した試合に水を差したことだけ触れておく。試合をコントロールする主審が混乱させては・・・。安定しないレフェリングは困る(特に水戸のPK)。
水戸感想
・島田が左サイドから起点になっていた
・保崎の攻撃参加はスタンドが沸く
・前線の2人は仕事させてもらえず
・ロメロは後半頭からでもよかったのでは?
・岡田が退場になってから4-4-1にチェンジ(遠藤が左MF、島田を左SBに、保崎を右SBに)
F東京感想
・今野、森重の球際の強さや奪い方はJ2のレベルではない
・センターラインは非常に強固
・個の力はJ1級、セットプレーは怖い
・スキはないが、攻撃の拠り所と形は必要
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