草津vs栃木@正田スタ



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<草津>



 4-2-3-1。スタメンは前節の愛媛戦と変わらず。開幕で敗れたダービーの雪辱を果たしたい。



    リンコン

杉本 アレックス 後藤



   熊林 松下

永田 御厨 中村 古林



     北



文字通りの一進一退の攻防。非常に見応えのある前半の戦いだった。ゴールネットを揺らすことはできなかったが、どちらが先に先制してもおかしくない展開はダービーに相応しいものだった。



 リンコンや熊林がボールを受けるために下がってきてしまう場面や、ボールが収まらないこともあったが、狙い通りの戦いができた前半。後半はスリリングな前半と比べると予想外に一方的な展開になってしまった。これが今のチーム状況の差なのかもしれない。



 49分に永田のパスに反応し裏のスペースに抜け出た後藤が決め先制(公式には後藤のゴールだがOGだと思う)。正直あっけなかったがこのゴールが与えたダメージは大きく、栃木の動きが鈍くなったのは明らかだった。55分には松下のサイドチェンジを起点に古林のクロスをリンコンが決め追加点。右サイドを完璧に崩し、また前に飛び出した古林の卓越した上手さあってのゴールだった。



 2-0の怖さ。リードしてからの試合運びに不安のあるのが草津DF。最後まで諦めない栃木のパワープレーに対し、前に蹴るだけになってしまい危ないシーンが見られ始める。守り切るのか、止めを刺すのか。アプローチの方法は異なり、運も重なったが結果は後者だった。相手の負傷により数的有利になった直後に、萬代が試合を決定づける3点目を決めたのだ。これで完全に戦意喪失した栃木にアレックスが豪快にミドルを決め終わってみれば4-0の圧勝だった。



予想以上に大差がついたものの、双方にはスコア以上に実力差はない。前半の内容がそれを物語っている。1点目のダメージ、相手選手の負傷離脱など後半に入り分岐点となる要素が全て草津に味方した。これで草津は最終順位が栃木を上回り、3年ぶりの1桁順位となる9位でフィニッシュ。しかも貯金3となりクラブ初の貯金を達成し、得失点も0に。正直この試合を最後にシーズンが終わるのが惜しく感じるサポーターも多いはず。終盤見せた勢いを来年の開幕から見せられれば、来年の今頃は楽しい結末を迎えることができるかもしれない。



 最後に契約満了が決まっている佐田、田中が途中出場する際に、松下が自ら佐田に掛けよりキャプテンマークを付ける粋な演出。低迷期を支えた2人の最後の姿に正直目が熱くなった。



 



<栃木前半>



 4-4-2。前節の大分戦からチェ、廣瀬が外れロボ、高木がスタメンに。出場停止の渡部の代わりには大和田が入った。



サビア ロボ



河原        水沼



高木  本橋



入江 大和田 大久保 赤井



       鈴木

草津のゲームメイカーである熊林がボールを持つと素早くプレスを掛けて、ボールを奪いに行く。守備を固め草津がボールロストしてからは、ショートパスをサイドに繋いで、人数を掛けてのカウンターを徹底。アタッキングサードに侵入してからは、流動的に動く中盤の選手達が少ないタッチで草津DFを翻弄していたが、得点には結びつかず。



 それでも前半のシュート数は草津より少なかったものの、決定機の数は互角。21分には裏に抜け出た河原が、25分の赤井、45分のサビアの1対1などいずれも1点ものだったが、全て攻守に阻まれた。結果的に前半に先制できなかったことが響くことに。



 後半に入ってまもなくの49分、55分と失点してしまう。74分に杉本が入るとパワープレーのため大久保を前線に上げ得点を奪いに行く姿勢を明確にする。そしてターニングポイントとなったのが81分。クロスに反応した大久保がGKと接触し負傷(アフターのため大久保に警告)。この直前からベンチは那須川を投入のため準備をしていた。大久保の負傷状態によって采配が変わる可能性もあったが、大久保がピッチに戻ったため、結局那須川は水沼と交代してピッチへ。しかし、大久保はやはり満足に動けず86分に自ら歩いてピッチを去り、交代枠を使い切ってしまった栃木は土壇場で10人での戦いを強いられることに。この直後の87分に3点目を奪われ意気消沈し、試合が決まってしまった。大久保の最終戦への気持ちもわかるが、追い上げムードに水を差してしまっただけにメディカルチームの判断も問われるところだ。



 10人になってしまったから・・・というのと別に後半の栃木は運動量が激減。前掛かりになるが故に守備に戻るのが遅くなってしまっていた(終盤の失点は集中も切れてた)。そして先制点のダメージで想像以上にトーンダウンしてしまったことも事実である。



順位は昨年と変わらず10位に終わったが、クラブ初の勝ち越しを達成しさらにシーズン途中までJ1を射程圏内に捉えた戦いができたのは紛れもない事実。誰もが期待し、J1へ行くと信じていたが、前半戦で得た勝ち癖を終盤の栃木は忘れてしまった。思わぬ失速に失望も大きくなってしまったが、リーグ戦の内容は非常に濃いものだったはず。来年の栃木には今年以上に大きな期待に応える義務がある。



 



試合満足度:4点(5点満点中)



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