サウジ戦の感想「敗戦の中に見た勝者のメンタリティー」
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学
2007年07月26日 01:12 visibility162
阿部のスライディングをご覧になったろうか。センターバックがハーフウェイライン付近で滑るのはリスクを負った勇気の要るプレーだ。一点ビハインドの状況で、阿部は左手を負傷しながらも果敢にタックルに行きボールを奪った。日本はアジアで負けるわけがない、負けるわけにはいかない、そんな日本の、勝者のメンタリティを感じさせるプレーだった。それは阿部だけでなく日本の選手全員に感じられたことだ。敗れはしたが、日本はこの大会を通して日本らしいサッカーをした。組織と個人の調和した、まるで日本社会の反映のようなサッカー。これで良いと思う。これが日本らしさだと思う。敗戦はほんの少し運に見放されただけ、あと少し中東のチームと戦う知恵を身に付ければ良いだけ。このチームは大丈夫に違いない。負けたからと言って短絡的に監督を変えろなどと言う意見に動揺する必要はない。むしろ安直に継続性を捨てる方が危険だ。敗れたとはいえ彼らは南アのワールドカップに向かって希望の持てる戦いをした。私の心の中のネジ巻き時計は2010年に向けて静かに、また針が進み始めている。
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