レフト、多村?
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ふたり鷹
2006年12月06日 04:31 visibility80
多村にとってはこのトレードは寝耳に水だったようだ。
一方の寺原は、かなり冷静に受け止めていた。おそらく、覚悟のようなものがあったのだろう。
この一件は、おそらく横浜サイドから見ればかなり不信の募るものだ。不可解としか言いようがない。多村のHPを見たが、彼はボランティア活動などをかなりやっているし、文才もなかなかなもの、ううむ、とうなってしまった。彼はベイスターズを代表する選手である。その選手を手放すとなれば、なにか不穏な動きがフロントにあったに違いない。このことは時間が明らかにするだろう。いま詮索しても無駄なことだ。
一方のホークスサイドは、寺原放出はほとんど痛くもかゆくもないことになる。首脳陣の期待を裏切り続けてきたし、今シーズンもたしかに勝利数は増えたものの、内容的に決してよくなかった。塁にランナーが出ると打たれるという致命的な(あるいは絶望的な)クセ、クイックの調整などの遅れ、どれをとっても明るい材料はなかった。もちろん、一試合完封勝ちというのは、本当にたまたまだったとしか言いようがない。
さて、この内容的に決してよくない、といえば、実はズレータなのだ。本塁打も単打が多く、チャンスにぜんぜん打てなかったのは、ずっと試合を見てきていたものからすれば、よく分かることだ。ズレータを「うまく解雇する」には、今回のオフの揉め事を利用するのにはちょうど良いのではないか? 忘れてならないのは、彼は暴行事件の常習犯であり、おそらくフロントから見限られたのであろう。さらに言えば、ズレータはホークスの顔なので、他の球団に行って「埼玉の皆さんは最高です」なんてことがありうるのだろうか? あるいはフロントはズレータがメジャーを視野に入れてマネーゲームに動こうとしていたのを察知していたのではないか? 不可解なことが多い場合、大抵は水面下で泥沼の争いが繰り広げられていることがいままでのことを鑑みても大きい。(工藤、秋山の西武→ダイエー移籍、松村、井口、城島、もちろん小久保の流出(これらはほとんどみんなフロントとの確執)など)
ネットで話題になっているように、おそらくホークスはズレータを見限った。サードの信彦をファーストに戻し、多村をレフトに配置することで、ほとんど問題はないように自分にも思える。問題は多村の怪我なのだが、おそらく横浜サイドはこの怪我体質を相当嫌っているのだろう。ホークスが得したのか、ベイスターズが得したのか、というアンケートがあったが、けっきょく、どちらも得しなかったと自分は考える。彼らはそれぞれの球団にきちんと溶け込むことができるのであろうか?
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