移籍と天皇杯準々決勝・大宮アルディージャvs湘南ベルマーレ@NACK5スタジアム

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    2016年12月28日 12:16 visibility1072

この日記を書いているあいだに移籍情報が一気にリリースされていた。



菊池大介選手は航選手のいる浦和へ



洋平選手は岡山へ



三竿選手は弟の健斗くんと永木選手のいる鹿島へ



村山選手は1年で古巣の松本へ完全移籍。







鳥栖からレンタルだった岡本知剛選手はレンタル終了で松本へ



一方で浦和からレンタルの山田選手と拓也選手はレンタル延長。



本当に一気に発表された。



前々から報道もあったし正直すぎる彼らだけに(笑)、天皇杯のあとの姿を見ただけでなんとなく覚悟はあった。



この移籍関連の話は気持ちが整理できたらまた後日にしたい。



いずれにせよ、彼らが選んだディシィジョンを尊重する気持ちと活躍を願いたのしみにしている気持ちは変わらない。





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今日と明日は2連休。





今日は定休、明日は有休。

明日は日産スタジアム行く予定で予め有休を取っておいたけど、湘南の試合は無くなったから、テレビで天皇杯を観戦しながら部屋の大掃除でもしてしまおう。



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キックオフ前まで吹いていた強い風が嘘のように止み、



とても穏やかな、そして澄み切った空気に包まれていた試合後のNACK5スタジアム



試合は負けてしまったけど、2016年のクリスマスイブの良き思い出として、生涯心に残りそうな1日に。





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天皇杯準々決勝、大宮戦。

結果は延長戦の末、惜しくも準決勝進出はならず。





10月22日にJ2降格が決まったこの場所。





大宮さんには今年も過去も負けてばかりいた湘南としては



借りを返したかったし、今回は、あともう少しでそれが実現しそうだっただけに、





惜しかった、悔しかったなという気持ちがあったのは間違いなかったけど







こうして天皇杯準々決勝まで私たちを連れてきてくれて、クリスマスイブにサッカーを楽しませてくれたチームにただただ「ありがとう」と言いたい。





帰りの大宮駅までで股関節と膝の関節が外れそうな痛みに襲われ、帰りの静岡までの新幹線では爆睡。





疲れたけど、久しぶりに大好きな仲間に再会し、共に大好きなチームの応援に力を出し尽くした1日は、しあわせだった。





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やはり強かった大宮。

分かっていても止められない独特なスピード感のあるサッカー。





外国人選手含めた運動量を惜しまないスタイルも素晴らしかった。



そうした相手に湘南は負けたけど、やられっぱなしではなかった。





1点のビハインド、さらに退場でひとり少なくなった厳しい状況のなか、





俊ちゃん(菊地選手)が奪ってみせてくれたあのGOALは本当に感動した。





春に全身麻酔で膝の手術をして、今シーズンは出場するのが厳しいと思われていた選手が、



ここまでやって見せてくれるかと。





勇輝(甥っ子・中1)が体育の授業の最中に左膝を怪我して、この試合の2日前にやはり全身麻酔で手術を受けたばかり。



3ヶ月は膝を固定していなくてはならなくて、どう励ましていいか分からなかったんだけど、



俊ちゃんのこの姿は何よりもの励みになる!!





このゴールを決めたあと、アップしていたメンバーの元へ走っていった姿も感動した。





10月22日、復活した姿を見せてくれたスタジアムで今度は待望のゴールを見せてくれた。



みんなが苦しかった状況のなかで決めてくれたあの一撃は



リーグ終盤、自分が試合に出られないなか、サポーター席に歩いていき、いっぱいいっぱいの気持ち、勇気を振り絞って向かったからだと思う、思わず涙を流しながらも、チームメイトの応援をサポーターにお願いしてくれていたあのときの勇ましさと被った。



人のハートの強さと、その気持ちの強さが生み出す奇跡を見せてもらった気がした。





俊ちゃんのあの同点ゴールから、一気にチームのみんなで反撃に向かったときの、選手、スタッフ、サポーターを含めた全・湘南メンバーのあの熱狂





そして、その勢いに乗り、延長戦キックオフ間もなく藤田祥選手がゴールを決めてくれて、一時は逆転までしてみせてくれたチームの選手たちの勇姿。





延長戦の最後燃え尽きたのも、相手よりひとり少ない状況でそこまで戦っていた体力を考えれば、堂々とよく戦った結果だったと納得がいった。





2016湘南ベルマーレに悔い無し!

そう思うことが出来た。





各選手に残された課題があったとしても、来季リーグ戦で、1年でJ1に戻るための原動力に変えることが出来るなら、むしろ課題があるのはありがたい。





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大宮のスタッフ陣は皆さん落ち着いてベンチに座っていたのに、湘南はといえば、ほとんど誰もベンチに座っていなくて





控えの選手からスタッフから一列になって総立ちでピッチ内にいるメンバーを鼓舞している姿が視界に飛び込んできたときは





(なんだ、まるで私たちサポーターと一緒じゃないか・笑)とうれしくなった。





強くなかったかもしれないし、足りないものもいっぱいあって、それを補い切ることが出来なかったシーズンだったかもしれない



でもこのチーム、「ひとつだったんだな」と。





なかなか勝てず、サポーターにとっても苦しいシーズンだったけど、



自分たちが苦しみながら応援していたチームが、ひとつになって戦えていたことをみせてもらえた気がして、応援してきて本当に良かったと思えた。





湘南のこういう姿を引き出してみせてくれた対戦相手の大宮さんにも感謝したい。





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試合後は、泣きじゃくっていた選手もいれば、唇を噛んで悔しさが身体中から溢れていたようなメンバーもいて、彼らは本当に辛そうだったけど





この経験がこれからの成長の糧になるんだぞと、



もう本当の子供のように愛らしい彼らに言葉は出ず、ただただ拍手を送るしか出来なかったし





元日の吹田行きは無くなってしまったけど、

吹田に行かずに資金が浮いたぶん、来年ひとつでも多くリーグ戦に行ってこの選手たちを応援してやろーじゃないか!という決意を強くした。







その後、ドレッシングルームに引き揚げたと思った選手たちが、チョウさんやチームスタッフと共に再びゴール裏サポーターのところに挨拶に。





かっこよく締め括るつもりが

スピーチの途中、平成28年度と話したかったのに、いまが平成何年か分からず、隣にいた神谷くん(神谷優太選手)にコソコソッと尋ねたチョウさんの姿に



サポーター席からどっと笑いが。

堪えきれず神谷くんも苦笑していた。





やはりこの日も随所に

湘南らしい雰囲気が滲み出ていたように思う。



審判団の判定にサポよりも誰よりも激昂して詰め寄るチョウさんの姿にはこの日もサポみんなハラハラさせられたけど(笑)



来年もこの監督の情熱にハラハラさせられるシーズンを迎えらることが嬉しい。



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もちろん言っておきたいのは、目指すは常勝軍団だということ。





この翌々日、西が丘で行われたU-15の全日本ユース選手権の準決勝でも、湘南U-15平塚の選手たちも涙を飲んだけど、





湘南のトップチームで活躍することを目標にしてくれている、そうしたアカデミーの選手たちの為にも、絶対にトップチームは強くならなければいけないと思ったし





ここ最近の数々の大会では、鹿島さんのファイティングスピリットに学ばされたことも多かった。





あんな不便な(失礼)場所にそれでも応援に通う鹿島サポーターさんの気持ちがやっと分かったくらいだった。







でも、湘南には湘南の役割、このリーグに置ける使命・価値みたいなものがあることも間違いないと同時に思えたのも事実だった。







一度は存続の危機に陥ったクラブチームが、

多くの方の支えを経て、いまこうしてまだまだリーグのなかで踏ん張ってる。





リーグ全体のなかで言ったら、クラブ体力はまだまだ低いし、2013シーズンからこのクラブのサポになったばかりの自分には



昨シーズンオフ、主戦力だったメンバーがごっそり強豪クラブに引き抜かれるのを見て、このクラブが置かれている状況をはじめて身を持って学んだ気がする。





でもそんな状況のなかで見たのは、それでも変わらない姿勢を貫くクラブであって、チームであってサポのみんなの姿だった。



どんな状況でも一生懸命たたかっている姿は何よりもかけがえのない価値あるものだと思った。









・会長や社長が、超遠方のアウェイもナゼかいつも現場にいてサポと談笑している。

クラブカンファレンスに参加すれば、湘南のことのみならず日本のサッカー界全体に情熱を傾け日本のサッカー界全体のことを考えている方たちだと分かる。









・スタッフ陣は友達か家族か錯覚しそうになるときがある(笑)それくらい親しみやすさに溢れている





・応援とは何か、その本質を貫くコアサポがいる。

試合中の荒れそうな場面、ブーイングが起きてもそれを扇動する姿は一度も見たことがない。

相手へのバッシングよりも仲間の応援!

そのぶれないスタンスは前コールリーダー(一時休業中なのかな?)から現コールリーダー君やその仲間にもしっかりと受け継がれている。





・どんな遠方の試合でも、入れ替わり立ち替わり、チームの応援に駆けつけてくれる熱心なサポーターがたくさんいる



(1県1チームなら分かるけど、神奈川は他にもたくさん魅力あるプロクラブチームがあって、そのクラブのサポさんたちもたくさんいるなか、それでも湘南の試合にホームもアウェイもあんなにサポが集結しているのはすごいことだと静岡県民の私は思う)





このクラブに苦言を呈すとすれば、グッズの販売数が少ないこと(売れ残りを心配するのは分かるけど、もっと思いきって今より多いロット数で発注に踏み切ってほしい・笑)と





地元エリアだけでなく、もっと全国規模でのファン・サポーターの拡大を意識してほしいということ。





それ以外は

挙げればキリがないこのクラブのいいところ。



今シーズンからコールリーダーを務めてくれている、まだとても若いおさむくんが、試合後の挨拶のなかでこのようなことを言ってくれていた。





このチームだからこそ、感じられるものがあると思う。。



この1年間を通して分かったのは、自分はやっぱりこのチームが大好きだ!ということだと。







私も本当にそう思ったし

サポーターのみんなも

うんうんと頷いていた。









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両チームサポーター共に

サンタ帽をかぶり、クリスマスチャントに溢れていたこの日の会場





でも今にしてよく考えれば、

このスタジアムは、氷川神社の真横。







氷川神社の神様は複雑な心境ながらも、



そのひろいお心でサポーターたちのあまりにも楽しげな宴を片目を瞑って見守っていてくれたのかも。



大宮サポーターさんたちには、この日の私たちの分も初詣で氷川神社に向かっていただきたい。







赤や緑のサンタ帽に黄緑ユニを着た湘南応援席サイドはクリスマスっぽい雰囲気を醸し出せていたはず☆



大宮さんサイドは

サポさん達が掲げていたオレンジに光るライトや

寝床の大宮公園に飛んで帰ってきた大量のカラスが、クリスマスというよりか、めちゃくちゃハロウィンぽい雰囲気を演出していたけど(笑)





あの光景はあの光景で良き思い出になりそう。





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勝負事だから嬉しい悔しいもあれば

嫌な思いをした人もいるかもしれないけど



これだけ世の中で大変なことが起こっているなかで、両チーム、両サポーターがフェアに、あの時間を過ごせたことは「当たり前」じゃないのかもしれない。





みんなで過ごせた時間に感謝して、

あの日分けあえた楽しさや貰ったあたたかさを、周りに分け与えられるようなオフシーズンにしたい。

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