宇賀神の構築記事-14

 PJCS第1回予選、お疲れ様でした。宇賀神です。

今回はPJCS第1回予選で使用した構築についてお話していきます。

 

TNバイオレット

戦績:31勝8敗 

最終順位  11位

最終レート 1760

 

 まずは、戦績からです。Twitterでもよく聞く強豪と当たることがなかったので、日曜日(大会3日目)までの段階でレートを盛りきることができました。しかし、初日から潜っていた関係上、当たる相手はレートの数字上格下ということになりますので、その分対戦数が増えてしまいがちです。1日に20戦とかやってしまうのは気疲れしすぎてしまうので、スケジュール管理は去年一昨年同様これでいいと思います。ただ、流石に禁止伝説環境なだけあって、マッチング運に左右される要素が強かった印象でした。

 

 

・使用ポケモンについて

 

 

 

・イエッサン

テラスタル:草

177-X-86-161-125-81

持ち物:気合の襷 特性:サイコメイカー

サイコキネシス/トリックルーム/この指止まれ/手助け

 

 本構築の核です。イエッサンはやや攻撃的且つ補助技もこなせる型を選択しました。禁止伝説の環境のイエッサンには気合の襷を持たせました。初手の動きの基本である「この指止まれ+トリックルーム」という挙動において、相手は必ずイエッサンの処理に2手使わないといけないので、隣のポケモンでのトリックルーム展開がしやすくなります。このお陰でワイドガードに頼らずとも、カイオーガ相手でもしっかり戦うことができました。

 

 また、気合の襷を持たせる関係上、努力値を耐久に割く意味はあまりありませんので(気合の襷が発動せずそのまま場に残ることもあるので全く無意味とは言えない)、イエッサンが生き残ればそのまま攻撃に参加してもいいですし、初手で落ちれば後ろから高火力のアタッカーを出します。

 

 テラスタルはモロバレルに隙を見せたくないので草を選択しました。ミライドンを意識するならテラスタル地面でもいいですが、草にするほうが立ち回りが柔軟になります。

 

ブリムオン

テラスタル:超

163-X-117-206-123-30

持ち物:命の珠 特性:マジックミラー

ワイドフォース/サイコキネシス/マジカルシャイン/トリックルーム

 

 コータスと最後の1枠を争っていたのがこのブリムオンです。真っ先に構築に入ってきたポケモンではありませんでした。

 コータスは以前よりも炎技の通りがよく、使ってあげたかったポケモンでしたが、ブリムオンのほうが柔軟に立ち回りがしやすく、コータスと違いグーだけでなくパーも出せるので、ブリムオンのほうが起用であることが僅かに上回り、構築に入ることとなりました。

 

 持ち物は隠密マントと悩みましたが、命の珠による制圧力を優先しました。テラスタルはザマゼンタがやや重く、ワイドガード択を無視して削ってほしいという意図があり、超としました。禁止伝説環境のブリムオンは後出しこそあれど、先発で起用することがほぼありませんので超でいいと思います。

 

ガチグマ

テラスタル:妖

237-211-125-X-101-49

持ち物:火炎玉 特性:根性

空元気/ぶちかまし/吠える/守る

 

 封印してくる相手への回答として、吠えるを搭載しているのはレギュレーションFから変わらず。しかも今の環境は封印してくるポケモンが殆どいません(高速枠で固めたコライドンビートダウンや、黒馬イエッサンなどは封印してくる場合があるがわかりやすい)。

 

 テラスタルは妖を選択しました。本当はテラスタルはノーマルにして火力増強したほうが使いやすいですが、ドーブルベトベトンカラミンゴ黒馬を意識し、ベトベトンの叩き落とすや、カラミンゴのインファイトなどへの回答として、吠えるの試行回数を増やすことに狙いがあります。実際に予選で2回も当たったことがあって、対策を固めたことで試合が拾えましたので、この選択は間違っていなかったと思います。

 

 

エルレイド

テラスタル:地面

175-194-85-X-136-76

持ち物:防塵ゴーグル 特性:切れ味

サイコカッター/聖なる剣/トリックルーム/ワイドガード

 

 ポケモンSVから夢特性を与えられて強化されたポケモンです。本来はクリアチャームを持たせて相手のガオガエンを牽制したかったのですが、後述する白馬の火力を威嚇などで削がれてしまうほうが嫌なので持ち物を決めるのが難しかったです。

 

 初めはサイコシードを持たせていましたが、ポケモンSVの禁止伝説環境は物理方面に偏っているので、サイコシードで特殊防御を上げる意味はあまりなく、機能しませんでした。次に命の珠を持たせていました。切れ味と命の珠で強化された斬撃の火力こそ魅力的でしたが、ブリムオンに命の珠を持たせたほうが制圧力が高いので持ち物が決まりませんでした。テラスタルを地面にして相手のミライドンを牽制する役割を与えた以上は相手のモロバレルに隙を見せたくないという理由で防塵ゴーグルに落ち着きました。ブリムオンを起用しないのであれば命の珠1択だと思います。

 

ウーラオス

テラスタル:悪

207-200-121-X-80-91

持ち物:拘り鉢巻 特性:不可視の拳

暗黒強打/不意打ち/インファイト/アイアンヘッド

 

 安心と信頼の2連守る対策です。このポケモンを選出できるかどうかでゲームメイクの難易度が変わってきます。このポケモンにも命の珠を持たせたかったのですが、命の珠を持たないブリムオンの制圧力の低さが目に入ったので、消去法で拘り鉢巻を持たせました。暗黒強打が等倍以上で入る相手は大体ワンパンできます。レギュレーションHで2連守るや3連守るをされてキレていたので痛快でした。テラスタルは暗黒強打のリーチを広げたかったので悪です。

 テツノカイナが相手の手持ちにいる場合は選出できません。ウーラオスを選出してないせいで2連守るを決められて負けた試合があったので(守ってくるミライドンとか知らんぞ…)やはりウーラオスは偉大です。

 

 

バドレックス(白馬上の姿)

テラスタル:水

205-217-170-X-150-92

持ち物:クリアチャーム 特性:人馬一体

ブリザードランス/10万馬力/トリックルーム/封印 

 

 単純明快な強さを持つ禁止伝説です。禁止伝説ポケモンは白バドレックスに限らず基本的にモロバレルで止まりやすいという致命的な欠陥がありますので、他の一般枠でモロバレルのケアを固めるべきであると個人的に結論が出ています。

 

 持ち物はガオガエンがそこら辺に沸いているのでクリアチャーム1択です。火力を削がれまくる白バドレックスは弱いです。

 

 封印を仕込み、当たった相手の全ての白バドレックスから先手を取って機能停止に追い込んでいました。そのため、白馬対決では1回も負けませんでした。素早さは相手のリキキリンを意識しているのでかなり努力値を割いています。素早さ実数値92は、トリックルーム下で隣のウーラオスの直後に動いて白い嘶きの発動増加を狙うためのものでしたが、そのような場面はなかったので以前の構築記事の配分でも問題ありませんでした。

 

 テラスタルは白馬対決と相手のハバタクカミイーユイの並びを意識して龍から水に戻しました。初っ端から逆鱗をしてくる頭がおかしいコライドンとも当たったので、テラスタルは龍ではなく水にしていて良かったです。

 

 

・終わりに

 

 今回も1回目の予選で抜けることができて、一先ず肩の重荷が降りたように感じます。レギュレーションGは禁止伝説にどうしても1枠を持っていかれてしまう関係上、デッキビルディングが非常に難しいです。また、今回のトリックルーム構築では、命の珠を3匹で取り合うということが起こってしまったのもデッキビルディングの難しさに拍車を掛けています。

 

 当たった相手ですが、ザマゼンタと白馬が多かったです。ザマゼンタは常に択の連続で苦しかったですが(守ってきたザマゼンタにはしっかりと負けた、お前守るあるんかい…)、白馬対決はこちらの白馬の足が速いことから1回も負けませんでした。壁構築とマタドガス寿司黒馬もかなり重いですが、こちらは2回当たりましたが内1回は負けました。マタドガス寿司とばかり当たるようなら予選は抜けられませんでした。ディンルーヘイラッシャは1戦あたりに時間がかかりすぎてしまうのかわかりませんが、当たることはありませんでした。

 

 このように、今回の予選抜けはかなりマッチングに恵まれた部分が大きかったです。本戦ではまたレギュレーションが変わるようですが、このままなら通用しないのではないかと思います。

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