宇賀神の構築記事-12

お疲れ様です。宇賀神翔です。

 

今回はランクマッチシーズン26にて使用した構築記事となります。

 

 

 

 

戦績

最終順位  11位

最終レート 1985

 

 

 僕個人としては、レギュレーションHに於けるHTR構築はイエッサン・ブリムオン・ガチグマ・コータス・グレンアルマの5体で結論が出ているので、普段僕と仲良くしてくれているフォロワー達が見るとあまり新鮮味がないかもしれません。その中でも中々納得がいく形でレギュレーションHを終えることができたので、使用した構築をここに書き残しておきます。

 

・使用ポケモン

 

 

イエッサン

テラスタル:霊

177-X-128-X-115-81

持ち物:防塵ゴーグル 特性:サイコメイカー

マジカルシャイン/トリックルーム/手助け/この指止まれ

 

 レギュレーションHでは禁止伝説や準伝説が使えないレギュレーションということで、全体的に周りの構築のパワーが落ちました。これにより、レギュレーションGでは姿を消していたドドゲザン、サーフゴーといった詰め性能が高い鋼枠やイッカネズミ・コノヨザルの並びを使う人が散見されました。

 

 イエッサンのテラスタルは初めは鋼で回していましたが、レギュレーションHの2シーズン目以降はずっと霊で運用していました。

 

 イッカネズミ・コノヨザルというCTSBO1に於いては型の判別が難しい並びがこのレギュレーションで復権しており、型を読み間違えたら終戦するので被害を最小限にする狙いがあります。味方袋叩きギミックにしても命懸け鼠斬にしても、イエッサンでテラスタル霊を切ればそのまま勝ちきれます。

 

 持ち物は初めはゴツゴツメットで運用していましたが、レートが高くない人のドレディアやワタッコが眠り粉で必ずテロ行為をしてくる為、こんなアホ相手にレートを溶かすわけにはいかないので防塵ゴーグルにしていました。TR起動兼味方補助枠に防塵ゴーグルを持たせるのはあまり好きではありませんが、このレギュレーションではゴツゴツメットがあまり機能しませんでしたので仕方がありませんでした。

 

 相手のHTRのイエッサンはサイコシードを持っていることが多かったのですが、このポケモンで居座ってまでやることは殆どなく、バトンタッチ型も行動としては不安定なものであるのでサイコシードはあり得ません。

 

 

ブリムオン

テラスタル:鋼

163-X-117-206-123-30

持ち物:命の珠 特性:マジックミラー

ワイドフォース/サイコキネシス/マジカルシャイン/トリックルーム

 

 今回のブリムオンはテラスタルを鋼で使いました。サーフゴーのゴールドラッシュを受けきれることからテラスタル炎も魅力的ではありましたが、オオニューラのフェイタルクローによる運ゲーに少しでも対抗しなければならないので、テラスタルは鋼を優先しました(テラスタル水はゴリランダーに隙を見せてしまうのであまり起用したくない)。

 

 オオニューラが大量発生したこのレギュレーションHのブリムオンは、テラスタル鋼が1番強いです。テラスタル切りを読んでブリムオンにインファイトしてくる相手だけはどうしようもありませんでしたが、大体の相手のオオニューラのフェイタルクローを透かしていたように思います。

 

 技構成は一時期瞑想を入れて起用していましたが、ぺリッパーをはじめとするワイドガード択を仕掛けられたときの立ち回りが窮屈なのが弱いので、結局サイコキネシスに戻しました。火力と相手を守らせづらくするのは良かったのですが、僕には窮屈すぎて無理でした。

 

 持ち物はこのポケモンが動けなくて困る場面があまりないのと、岩雪崩をしてくるポケモンで強いのがあまりいないので命の珠にしていました(そもそもとして後述するグレンアルマのワイドガードでどうにかしていた場面が多かった)。命の珠ブリムオンの強さが理解できたので、今後も使うことあれば命の珠での起用が主となると思います。

 

 

ガチグマ

テラスタル:ノーマル

237-211-125-X-101-49

持ち物:火炎玉 特性:根性

空元気/ぶちかまし/吠える/守る

 

 

 封印してくる相手やドーブルベトベトンへの回答として、吠えるを搭載しています。今回はドドゲザンというポケモンの不意打ちに縛られる盤面が多発したという理由で、テラスタル霊にはしませんでした。

 

 それよりも、テラスタルをノーマルにしたことで、処理速度が上がったことのほうが恩恵は大きく、半減でも空元気で強引に相手を削りそのまま勝てることが多かったです。相手のガオガエンからの威嚇も、1回受けた程度では止まりません。ガチグマのテラスタルはノーマルが1番使いやすかったです。

 

コータス

テラスタル:炎

177-X-160-150-91-22

持ち物:隠密マント 特性:日照り

噴火/ウェザーボール/熱風/ソーラービーム

 

 ジャンケンのグーだけが強力なアタッカーです。このポケモンに隠密マントを持たせたのは初の試みでした。

TR下で高火力を押しつけていくのがコータスの役割ですが、このポケモンはその高すぎる火力故にこのレギュレーションではかなりヘイトを溜めていることがわかりました。

 

 イエッサンを1ターン目か2ターン目に引いて、ガチグマ、グレンアルマ、コータスのどれかを相手の選出に合わせて後発で場に出すのですが、イエッサンが後ろに控えているにも関わらず相手のゴリランダーが皆コータスに猫騙しをしてきます。それ程までにこの火力は強力なんだと再認識できました。そこで隠密マントをコータスに持たせることにより、相手に行動や思考に刺さりました。

 

 半分初見殺しのような起用方法に見えてしまって、僕はこの使い方は嫌いでしたが、隠密マントは相手の行動を制限できるという強みがあるので、上位帯でもしっかり通用したのは良かったと思います。

 

 

グレンアルマ

テラスタル:草

192-X-120-181-113-72

持ち物:サイコシード 特性:貰い火

熱風/ワイドフォース/トリックルーム/ワイドガード

 

  今回は命の珠も隠密マントも、これまでと違うポケモンに持たせてしまって、グレンアルマは持たせる物がなくて困った状態からのスタートでした。

 

 このグレンアルマには耐久が欲しかったのですが、突撃チョッキは持たせられないので、レギュレーションGのサイコシードエルレイドと似たようなことをグレンアルマにもやらせたらいいと考え、持ち物はすんなりとサイコシードに決まりました。グレンアルマやエルレイドは、イエッサンと違って長時間場にいてくれるとありがたいポケモンなので、サイコシードを持たせる意味があります。

 

 耐久はサイコシード発動で特殊防御が1段階上がった状態なら、アカツキガチグマの命の珠大地の力までは確定で耐えます。サイコシードのお蔭で実際の数字以上に硬く、攻撃面での試行回数を重ねられるのと、数字で受けて強引にTRが展開できるので良かったと思います。テラスタルがなくなる次回作以降の対戦環境では数字で受ける機会も増えていくと思うので、その練習にもなったと思います。

 

 ワイドガードは低レート層が大好きな「隣に浮いたポケモンを置きながらガブリアスやドリュウズで地震」「3割に賭けたお祈り岩雪崩」「とりあえずで撃ってくる上から全体技ぶっ放し」へのケアで、機能することが多かったです。

 

 

コノヨザル

テラスタル:鋼

217-183-100-X-110-99

持ち物:オボンの実 特性:負けん気

命懸け/インファイト/憤怒の拳/挑発

 

 滅び構築、ポリゴン2ガオガエンといった似非TR、寿司構築などの相手には積極的に選出しますが、それ以外の相手には選出しません。最後まで型が決まらなかったポケモンですが、回している内にオボンの実で場持ちを良くしたほうがいいと判断しました。この枠はイッカネズミ、ズルズキン、キノガッサ、ゴローニャと様々なポケモンを入れて回しましたが、どれも納得できるよう強さはなく、非常に難しかったです。

 最終的にはやはり構築の足りない部分を補ってくれる格闘枠が必須だと再認識し、コノヨザルとなりました。因みにですが寿司はかなり重かったです。結構なんとかなりませんでした。あとは相手がグレンアルマの砕ける鎧を勝手に警戒して自爆することがあったくらいです。

 

・イッカネズミについて

 やはり鼠斬を外すことがあるのが弱く、イッカネズミもコータス同様グーしか出せないポケモンなのでかなり立ち回りが窮屈でした。

 

・ズルズキンについて

 威嚇、吹き飛ばし、猫騙し、ガオガエンへの強さなど、欲しい要素はしっかり持っていましたが、環境に多いドドゲザンの負けん気が発動してしまい非常に選出がしづらいポケモンでした。VGCオタクが大好きなナッシュ均衡を解決できないポケモンなのが致命的でした。

 

・キノガッサについて

 茸の胞子でTR2週目が狙いやすいかと思いきや、環境にサーフゴーが多すぎて使いにくかったです。誰が持っているかもわからない防塵ゴーグルに怯えないといけないのも良くないです。

 

・エルレイド

 HTRにおいては非常に強力なポケモンですが、相手のただ乗りコータスをしっかり倒せるのでレギュレーションHはエルレイドよりグレンアルマのほうが強いです。レギュレーションGならエルレイドのほうが強いと思います。

 

・ゴローニャ

 わかってはいましたが論外です。ワイドガードで大爆発が防がれますし、ただでさえぺリッパーを呼ぶのにそのぺリッパーにしばかれます。あまりの弱さに大爆笑していました。2度と使いません。

 

 

【終わりに】

 レギュレーションHは最悪のレギュレーションでした。これまでのレギュレーションと違い、パワーダウンが顕著に出たゲームテーブルでした。これにより、パワーがそこまで下がらなかったTR構築は対策されやすくなり、これまでより初見殺しが横行して酷かった印象です。

 

 しかし、その中でもしっかり勝てていたこと、今までやらなかった起用方法を試してみて知見が広がったことなど、大変勉強になったレギュレーションでもありました。

 

 1/7より、第2次レギュレーションGが始まります。まずは3年連続の全国大会出場を目標に、再び世界権利が取れたらいいなと思います。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。