先輩、敬語は辞めてください。お願いします。

  • 虎男
    2017年09月26日 11:10 visibility550

おととい仕事中に私のiphoneにメールが入って来た。大学の部の先輩である。「おまえ、こんな急な話で申し訳ないんだけど、明日の月曜日、しかも午後8時半に新小岩駅でHとTが俺とお前と4人で飲もうと言ってるんだけど、大丈夫かな?いきなりで申し訳ない。」と書かれていた。4年間過ごした愛着のある武道系の部で、私の入学した時に三年のHさんとメールをいただいたAさん、そして私より1つ上のTさん。この同時期に大学の体育館で汗を流した先輩方と一同に会すなんてこと、これからも何度もあるわけがない。二つ返事で「伺わせていただきます。場所は新小岩でしたね。午後8時半に集合とのこと。了解いたしました。必ず時間には伺わせていただきます。」

 

そして、次の日の朝。月曜日は私の公休日である。色々草野球チームの会計の仕事などがあり、銀行へ雨天で中止になってしまった費用を口座へ戻しに行ったりして時間をとられていた。そんな矢先にAさんからメールが来た。「申し訳ない。俺、今歯医者にいて歯をちょうど抜いたところなんだ。で、今日ちょっと痛みが激しくて行くのが厳しい。HとTによろしく言っておいてくれ。」とのこと。まあ、Aさんは、ここのところ数回お会いしているので、これからも頻繁に会えるチャンスもある。しかし、Hさんははるばるカナダからのお越しなので、これは絶対に時間を割いて行かないと悔いが残る。Tさんにお会いするのも35年ぶりだ。こちらもご挨拶をしておかないとと言う気持ちだったので、Aさんからの連絡メールに「大丈夫です。ご都合がつかない件、了解いたしました。また、学園祭のOB会でお会いできるやもしれません。今回はご一緒できませんが、またご連絡をさせていただきます。メールをいただきましてありがとうございました。では、お大事な去ってください。ありがとうございます。」

 

私は大学の4年間、厳しく上下関係を叩きこまれたおかげで現在でも先輩のお声をいただくと、言葉遣いが完全に変わる。もちろん、あの時のままだ。だが、この50の後半の年齢になっても学校の先輩方とご一緒させていだけること。お声をかけていただけることは、自分にとっての財産であることは間違いない。あの苦しかった練習や試合があったからこその今があると言える。

 

Tさんに電話をいただいた。「虎男さん?お久しぶりです。」と言われた瞬間「T先輩。お言葉ですが、先輩、私に敬語は辞めてください。私が先輩に敬語でお話させていただくのは、感謝と礼儀であって、当たり前の事ですが、先輩は私を呼び捨てにしていただけませんか。敬語はおやめください。」

電話先でげらげら笑いながらの先輩の声が聞こえたが、ようやく昔に戻っていただけたようでうれしかった。

 

そして、2時間半ほど3人で「OB水入らず」で昔話に花が咲き、大笑いでお開きとなった。カナダへ帰国する先輩から両手で「今日はわざわざ遠いところまで出て来てくれてありがとう、また、2月に来るから。その時、また会おうな。」と言われ、Tさんからも両手で握手をいただけて最高の夜になった。この年で先輩と言える方たちと再会できる幸せな夜。帰宅したのは午前1時近くだった。

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